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銀の人魚の海

日々の思いを好きに書いています。映画、海外ドラマ、音楽、本。
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アンドロイドは電気羊の夢をみるか?

2017-12-13 | 本、雑誌
PKディック著。

映画の原作、48年前に早川書房から発刊されていて未読だと思う。

SFはそれほど読んでいなかったので、

今回、続編をみて原作はどんなかと思い、

近くの本屋に、2049、での映画画像表紙があったので買った。

読みにくいは、はずれ、320ページ三日で読了。

文庫でも字が大きく、老眼でもまあ辛くはなかった。

人間とは何か?それがテーマ、

世界戦争で生きた人間は他の惑星に移住している。

地球にはアンドロイド、それも多種の型が人と同じようにいる。

人とアンドロイドとはどう違うのか?

戦争とは何だったのか?

と書くと思想、哲学、でもそれほど難しい小説ではない。

シンプルな小説。登場人物も少ない。

83年「ブレードランナー」何回か見ているが、

もう一回見直さないと、原作と比較はできない。

記おくでは、映画は、かなり脚色していると思う。



まず、意外だったこと。

動物の話が多いこと。

本物の動物はほぼ全滅していて、本物を見つけたら

たとえクモ一匹でも大事にする。

ハリソン演じるリックデッカード、

中肉中背、事務員のような容姿。彼は電気羊を買っているが

本物の馬が欲しいと思っている、

常に本物の動物がいたらいいな…

うさぎ、猫、フクロウ、キツネ、タヌキ、ことり、

羊、リス、ヒキガエル、昆虫などでる。

子供がいない世界なのでか?

こだわって書かれる。

映画では夢野エピソードがいくつかあるが、本では、ほとんどない。

戦争で放射性降下物が充満した薄暗い町。

妻、イーランと暮らし、映画では、ブレードランナーと呼ばれるが、

本ではバウンティハンター、賞金稼ぎ、一体殺害で千ドルもらえる。

まるで西部劇のようだ。

彼は妻との離婚を考えたこともある。

人間には「情調オルガン」という機械?があり、

それで気分のコントロールが可能!

素晴らしい!リックと妻も利用する。

共感ボックスというものもある。

なので、ここでは人もアンドロイドに近いものでもある。

死の灰にに覆われ移民が始まると、人にはアンドロイド一体を無料貸与された。

それでも移住を拒む者がいて、まだ何千万人が残っている。

リックと妻、アンドロイドのレイチェルの話と、

もう一人の人、イジドアとアンドロイドのブリスの話が交差する。

人の世界には、マーサーという宗教家~超生物らしい~、教祖?

が登場しマーサーに祈ったりする。

これは何の意味か?不明。

アンドロイドかを見分けるテストを、リックはレイチェルにする。

フォークトカンプラ検査といい、一般的に行われる。

幾つかの質問での反応を見る検査で、嘘発見器みたいなもの。

質問は例えば、「誕生日の贈り物に、子牛革の札入れをもらった」に対する反応をみる。

機械の針が、おおきくふれるかどうか、SFではないよう、原始的^ ^

リックは検査をする中で、もしかして、自分もアンドロイドではないか?

実は本当の自分は殺され、アンドロイドと入れ替わっている~真実は?

疑問をもつ。

リックがアンドロイドではないかという記事が、プログラムに載っていたが、

この原作ではリックは人である。

ただ、アンドロイドと人とはどう違うのか、自分は?

どうなのかという疑問は常にもっていながら、ハンターをしている。

原作はそれほど話題にならず、映画公開前に、フィリップは亡くなる。

彼は薬物依存でもあった。

読んでいて、そんな雰囲気も感じた。

82年、映画は、リドリースコット監督、

ハリソン。

レイチェル役はショーンヤング、

ケバいネオンの町は今も記憶にある。

原作は69年。13年後に映画化だった。

もう一度見直してみたい。

アンドロイドオペラ歌手がでて、モーツァルトの魔笛を歌う。

リックは、レイチェルに恋をしている?

問題はSEXだよ、と同僚に言われる。

植民地ではアンドロイドが妾として使われている。

それは法律違反だ。

もしSEXでなく愛だとしたら?とリックが言う。

愛はSEXの別名さ^ ^

それも真実かな~

この会話は楽しい。

精神病院、精神病のエピソードもある。

レイチェルは言う。

「子供を産めない、病気もしない、成長しない、

ただいる反射機械なのよ。」

PKディック。

1928年、イリノイ州シカゴにて二卵性双生児の一子として生まれる。

双子の妹ジェイン・シャーロット(Jane Charlotte)は40日後に死去した。

その死は、彼の作品、人間関係、人生にまで影響を与え、

多くの作品に「幻影の双子」のモチーフが登場する原因となった。

作家になってからは、ずっと貧乏だったとあった。

七十年より前の作品は、アンフェタミンを飲み書いたと語っている。

この本も、その時期に書いたことになる。

公開前、53歳で亡くなる。




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