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銀の人魚の海

日々の思いを好きに書いています。映画、海外ドラマ、音楽、本。
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机の上の品物 写真

2019-06-11 | 日々の雑感

窓から。

27歳、Mさんの机には、持ち主不明の品物が毎日運ばれてくる。

イヤリング、時計、指輪、日に30点ほど。

いずれも貴重品ばかり。

ルーペを使い特徴を見て、パソコンに入力する。

~ここまで読んで、何の仕事?わかる人いる?

 

システムに登録された数百万件の遺失物データと一致すれば

持ち主に返すことができる。

黒い一眼レフカメラが届いた。

5日前、新幹線で拾った、とある。

検索したが見つからない。

再生を押すと、生後間もない赤ちゃんが映った。

目を閉じ、あくび。

母の姿もあった。

背後に看板が映り込み、病院名が書かれていて、調べると

九州の病院だった。

さらに見ると、家に帰った写真、毛布に小さい字が刺繍されていた!

名前だった。

病院に連絡し、心当たりの家族がいれば、電話をと言った。

数日後、昼休みに呼ばれて受付へいくと、ベビーカーを押した女性がいた。

お礼がいいたくて~

赤ちゃんの母だった。

九州に里帰り出産、新幹線でカメラをなくした。

データはここしかなかったので、直接お礼を言いたくてきたという。

小さなヒントも見逃さない。

Mさんは、胸をなでおろした。

都内、警視庁遺失物センター。

Mさんは、今日も誰かの手がかりを探している。

こういう仕事が、警視庁にあると知った。

初め、何の仕事?と思いつつ、探偵みたい?

地味、コツコツと調べる作業が続く。

捜査と似ているかもしれない。

赤ちゃんの写真、無事に戻ってよかった。

初めての写真かもしれないな~



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