松田優作をしっかり見よう、赤川次郎原作、根岸吉太郎監督なので録画初見。
83年。赤川次郎は、さやかシリーズを長年読んでいたので、
リアリティ少ないミステリー(^ ^)、これもその辺りは似ていた。
コメディ感もある切ないおはなし、テンポよい引っ張りで、
予想より面白かった。
家家政婦さんと二人暮らしの富豪の娘、薬師丸ひろ子の父は
米にいるらしいが、存在は謎、最後まで姿はなく、父の職業も不明。
松田優作は、謎の父に娘の見張りをと雇われた探偵。
80年代初頭、公衆電話、どこでも喫煙が普通の時代、
ゆったりとした日々をほぼアップなし、音楽が少ない映像が流れていく。
ロケが多く、東急線なので田園調布だと思ったが、
坂が~家から下り上りがある。
田園調布駅近くは平地のはずだけど~~
途中地番、田園調布五丁目が映り、駅から遠い丁目だった。
豪邸は外見のみ、家の内部、三室はセット、
門から出てすぐ坂のシーンがなかなか良く、
薬師丸ひろ子が通学する朝、何回も撮られる。
東急東横線に乗り通学。
大学のロケ地は立教大の壁だと思う。
山手線に乗り換え通学している女子大生だろう。
今はあの渋谷駅行き電車もないのだと思いつつ、
祖母が東横線沿線で、
50年代幼児の頃、何回も乗った電車でもあったな~~
かまぼこ形の渋谷駅を経由し自宅まで。
おさな心には、夜の渋谷駅は少し怖い印象があった。
根岸監督の映画は三本位見ている程度でよく知らない。
カメラは引き気味、ロングが多く、
ゆっくりと寄せるカメラの感じも良かった。
小津監督の影響か、ローアングルもあった。
父の愛人だったらしい家事を仕切る家せいふ女性、
岸田今日子の存在感のあること*\(^o^)/*
松田優作の元妻役、秋川リサはアンアンのモデルだったハーフの女性。
当時としては背が高く松田優作と並んでお似合い。
中村晃子、歌手が主だったと思うが、久しぶりに見た。
ヤクザさん、財津一郎。
名前はわからないが昔見た顔もいた。
松田優作と薬師丸ひろ子のラスト近い二人きり彼の部屋シーン、
固定で数分以上あったと思う。
セリフも少なく音もなし。
男女を意識した女子大生とバツイチ33の男の語り、
このシーンはアート系カメラになっている。
調べると、松田は在日で非嫡出子、
孤独な少年時代を過ごしたそう。
二度結婚し40歳で癌で亡くなった。
不倫での再婚だったそうで、二人の妻との間に
子供は男女二人ずつ、計四人いる。
ラストの羽田空港シーン、
天井のライトが古さを感じさせ、固定カメラ、
エスカレーターを左に入れ、
松田優作と薬師丸ひろ子の大人の旅立ちの、ひと時を
ややロングカメラでうまいと思う。
そのままカメラは固定で幕。
スタッフクレジットでびっくり!
加藤和彦が音楽担当、大滝詠一!が作曲した曲も入り、秋川リサが歌っていた。
松田優作は素朴な雰囲気で良かったが、息子の松田龍平は好きになれない。
松田が膵臓癌で急逝したことは前から知っているが
彼と根岸監督について調べたくなった映画だ。
~松田の事は調べて上記した。
薬師丸ひろ子の夫は誰だっけ?
家族が~と。名は忘れた、彼女も離婚したと。
今も日本映画は、ほぼ見ないが80年代は館では全く見ていないので
こんな映画もあったのね~
根岸監督のこと。64歳、大卒後、日活に入社。
作品を調べたら「遠雷」の監督。
好きな長島敏行主演でこれは見ている。
「狂った果実」「雪に~」「ヴィヨンの妻」を入れれ4本見ていた。
監督は中島みゆきの「夜会」のビデオ監督を何年もしていたことも
知った。