つくるかい&Yanzu Diary

お絵描き、陶芸、アイシングビスケット。
小さな幸せと自宅教室つくるかいのお知らせです。

ドラマ「帰國」

2010-08-27 08:30:39 | 日記
最近みた印象的な番組
倉本聰脚本の「帰國」
第二次世界大戦中南の海に散った英霊たちが、現代の東京駅に入ってきた列車から降り立ち、
繁栄した現代ニッポンの様子を仲間に伝える為に、それぞれ思い出の地をたずねて一晩過ごす。
という内容。

今回の番組は戦争の惨さというより、現代ニッポンはコレでいいのか?よかったのか?
と問うような内容で、基本的には霊と現代人との接触はない。
現代の様子を驚きながらながめるというもの。

なぜ録画してみようと思ったかというと、私の馴染み深い場所が登場するから。
まずわたくし、靖国参拝で話題になる九段下の靖国神社。この横の学校で6年間を過ごしています。
授業中は、靖国の向こうに見える皇居のお堀の桜や、日本武道館の金色のタマネギを眺めながらね。


それから劇中で若い兵士が、芸大の音楽部と美術学部の学生だったという設定で母校をたずねるシーンがあり、
入った事の無い建物の内部を、初めてテレビで見ました。

知らなかったのですが、芸術はあんまり関係ないかと思っていたら
兵楽隊用員として音大生も戦地にいったようだし、
美大生の方も普通にいったみたい。
ただ学生の夢半ばで続けられなかった絵画作品等を集めて長野県の美術館におさめてあるそうです。
しらなかったな。

65年前の話。
戦争を経験して戦後高度経済成長を支えたような世代はもう年をとった。

わたしの祖父もそう。
いま、90歳で元気でいる。
先日お祝いをした時、幼稚園の頃あそんだ渋谷の思い出のイチョウの木がまだあったんだよ!と
嬉しそうに話していました。
もう同窓会をしても会えるのは3人くらいだそう。
そのおじいちゃんは、私が沖縄に旅行にいくと言った時、
友達があそこで何人も死んでるから、俺は沖縄にあそびになんか行けない。
と言っていたのを思い出しました。

なんかね、この番組を見て戦争っていうより
希薄な人間関係の現代の方が気になって
何となく身近にいる、でもあまり普段連絡とらない人が気になってしまった。

例えば、おとうさんのお墓参りとか、なかなか会わないそのおじいちゃんとかね。

なにせおじいちゃんは年だし、元気な都会っこ。
だから昔の話を聞いたりすると
それこそ、さかのぼって江戸時代の話までまるで今見てきたかのように聞かせてくれます。
(226事件は子供の頃に学校が休校になって実際に騒然とした様子を見にいったそうですよ)
元気なうちに昔話をたくさん聞いておこうと思ったりしました。

友人が教えてくれた余談ですが、
この「帰國」はもともと舞台だったそうですが、
テレビで三輪あきひろさんだったかな?が、
舞台を見にいっぱい兵隊さん達が見に来てますよぉ。って話していたそうです。
そうかもね。。