つくるかい&Yanzu Diary

お絵描き、陶芸、アイシングビスケット。
小さな幸せと自宅教室つくるかいのお知らせです。

文化講演と松林図屏風

2010-01-20 12:45:38 | おでかけ
昨日、午前中から友人宅でランチの新年会。
宅配ピザでクオモという美味しい店があるからと、それと
招いてくれたお友達が作った素敵なオードブルで乾杯。
お気に入りのケーキ屋で6個買ってそれをぐるぐる回して試食して。

お迎えの順に解散。
3時間の最高のリフレッシュ!!

さて、今日の私は忙しい(笑)
その後猛ダッシュで市民文化センターへ行き、息子を託児に預けて
出光美術館の学芸員方の、長谷川等伯(桃山時代~江戸時代の日本画家)についての文化講演を聴きに。

実は随分前に録画したテレビ番組でこの画家の特集をしていて、
そこで「松林図屏風」という墨の絵を見て、わたくし感動してうっかり涙が出て来てしまったという事があったのです。

それがたまたま今年、没後400年の特別展が開かれるというので、コレは大変!いかなくちゃ!なんてお友達と話していた所、
この街でそのための関連講演があり、参加者には展覧会のチケットプレゼントだというのです。
それならそちらにも行かなくちゃ!
とまぁ、先着500名の締め切りのあと、託児をあらかじめ予約していたので例外で入場
席は年配の方で満席になっていました。


なかなか面白かったです。
昔の絵師は虎など日本にいない動物を描く時中国の水墨画を参考にしたり、模写等も良くしたそうです。
講義の中で印象的だったのが
「素晴らしい絵の模写をする事で、逆に自分の限界が分かる。
けれど限界知った後、自分にしかない可能性を見いだせる人がいる。」
と世界随一ともいわれる水墨画と、等伯の未熟な模写とをスライドで比較。
そしてそこからの等伯の絵の発展ぶりが面白かったです。

涙してしまった、「松林図」については誰からの依頼の仕事でもなく、しかも尋常な精神状態で描かれた絵では無いと、話されていました。
一世一代の大仕事のプレッシャー、それから期待した後継者(息子の死)への追悼。
故郷金沢の日本海のうら寂しい松林の図。
不安定な構図。とても静かだけど、近づいて見るとなんと荒々しい筆跡。
そして日本人ならだれでも知っている心の中にある景色。
ということでした。


終了後またダッシュで幼稚園で延長保育中のお姉ちゃんをむかえに行き。
帰宅してすぐお風呂ドボン!!

夕飯の支度中、約束していた旧友が短い時間ですがご飯を食べにやってきました。
話したい事が山ほどあって、時間はあっというまでしたが。。。

今日はそんな1日だったので寝かしつけて当然朝までコース。
それでは、近いうちお友達と頂いたチケットで上野に本物を見に行って参ります~。