益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

見て見ぬふり

2008-02-26 10:09:27 | Weblog
 オーナーだからと言って、経営だけでお店はスタッフにまかせるのではなく、あくまで自らお店に立つことが大事だと思っていると前に話しました。今もその気持ちに変わりはないのですが、正直、最近は以前に比べればお店にたっている時間がかなり減りました。
 ひとつの理由にはカミさんの出産により、いままでカミさんがやってくれていた裏方的な仕事も僕がしなければならなくなったという部分もなくもないのですが、いまはスタッフのバランスを考えてそうしています。
 オーナーである僕が、「オレがオレが」で先頭に立ってすべてをやっていては、それはそれでどうなんだろうと思う部分もあるからです。ある方は、「しょうがないなぁオーナーは、くらいにスタッフに思われる方が、逆にお店はうまくいくもんだよ」なんてことをおっしゃっていました。まあ確かにそれも一理あるなとも思います。
 益古時計がオープンして2年半、良くも悪くもスタッフが成長してきたということもあります。任せられるようになってと思う反面、任せきれない部分もあるというわけです。カフェのランチタイムでも、よっぽど混まない限り、今はスタッフだけでも充分できているのですが、やはり細かい部分で気になる時がけっこうありますし、スタッフだけではお店を俯瞰して見れないといいますか、全体を見渡すような動きがなかなかできていないと感じることがあります。また抽象的な言い方しかできないのですが、お店の雰囲気というか、空気を作ると言いますか、空気を読むと言うことがなかなか難しいのかなという気がしています。
 そんなわけで、いまはオーナーとして、あえてだらけている部分を作っていたり、はたまた何かあっても見て見ぬふりをしたりと、わざとそうしている事が多いのですが、見て見ぬふりというのも逆にけっこう疲れるものだなと感じたりもしています。
 オーナーというものは、お店全体とスタッフのバランスを見極めるのが何より大事であり、そして何より難しいものだなと思いつつ、前へ前へ、押しの一手ばかりだけでなく、時に引き、一歩下がることも必要な時もあるんだなと思いつつ日々過ごしているのでした。
 というわけでお店に来たら、僕はけっこうフラフラしているように思われるかもしれませんが、フラフラを演じているのでご了承くださ、・・・っていうか本当にフラフラしているだけだったりして。