おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

6月4日:夜間飛行

2007-06-11 03:10:58 | ケアンズ
突然決まったケアンズ旅行。
家を出てから、スーツケースの不具合(取っての軸を止めている金具のねじが外れている!!)が発覚。
とんなドタバタ旅行の顛末記をしたためました(現在進行形ですが・・・)ので、少しずつ載せて行きます。
まずは、テキスト編。
写真編は、別途、いつか・・・

----
オーストラリアはケアンズへの旅行。
社内のメンバーでの旅行という事で、社長が同行。団長は、同姓の取締役。
団長による団結式の簡単な挨拶(短くて何より)のあと、搭乗時間まで自由時間。
通関後、参加者の中でも高年齢の4人がなんとなく寄り集まって、飛行機を眺めながらビールを飲んで時間を潰します。帰国時に使う現金を残してオーストラリアドルに換金してしまったので、ここでお金を使っては、帰国後の交通費が心配。。。

20:30。時間が迫ったので、搭乗ゲートに集合。
少しだけ待った後に搭乗開始。
太平洋を縦断するというのに、飛行機は767。ジャンボじゃないの!?

満席状態の767はゆっくりと動き始めて滑走路へ。
滑走路の端で、ちょっと止まって、それからエンジン全開。
地上を走っている飛行機の震動はこわいです。
なんだかすぐにバラバラになってしまいそうで・・・
その振動がふっと消えるて機体が空に浮き上がります。
パイロットは最も緊張する一瞬なのでしょうが、滑走路を離れるこの瞬間が好きです。

夜に成田を発って、夜明け前にケアンズに着くという夜間飛行。飛行機からみた東京の夜景は世界一と聴いた事があります。成田から南に向かうと、東京は左側。運良く、左側の窓際の席だったので、東京の夜景を期待していたのですが、飛行機は房総半島上空を旋回して太平洋上へ。東京の夜景は見る事ができませんでした。

飛行機かグングンと高度をあげて、成田を出てから30分ほどで、シートベルト着用のサインが消えました。夕食も終わった機内ではビデオが上映されました。トラボルタ主演(?)の「ワイルド・ホッグ」。イヤフォンなしで絵を見ているだけでもストーリーがわかってしまうような超B級映画。本でも読もうと思い、カバンから取り出したら漱石の「夢十夜」。読みたかった本は、スーツケースに入ったまま。仕方なく、iPodで音楽を聴きながらウトウトしていました。

成田からオーストラリアまでは、殆どが海の上。窓から外を覗いても、地上の明かりは見えません。
それでも目を凝らして窓の外眺めていると、眼下の雲で、時々稲光が光るのが見えました。そして、その上に広がる夜空には星が輝いています。ヨーロッパやアメリカへの旅行の時にもどこかで夜を通り抜けますが、こうやって夜空を眺めた経験はありませんでした。

星を眺めながら大きな夜空で、ポツンと飛び続ける飛行機の事を考えていました。
昔の旅人は星を頼りに道を決めていましたが、現代の飛行機は地上に置かれた電子の星に導かれて、夜の空の旅を続けます。
やがて、行程中唯一の陸地ニューギニア上空を横切ります。地上に目を凝らしてみたのですが、たった一つだけ明かりを見つける事ができました。夜明けまでまだかなりの時間があります。ニューギニアで野生の動物達の時間なのでしょうか。

再び陸地と別れて、いよいよオーストラリアへのフライトも残すところあと数時間。機内ではジュースが配られ、そしていよいよ夜明け前のケアンズ国際空港へむけて着陸態勢に入ります。
飛行機が高度を下げ始めて地上が近づくと、いままで見えなかった地上の家や畑が姿を見せてきます。この景色の変化も好きなのですが、夜明け前なので、地上を走る車のライトが区別できる程度です。
窓から眺めていても地上との距離が掴めないでいると、突然機体が激しく揺れて飛行機は地上を走る乗り物に変りました。とてもソフトな着地でした。

6:00。着陸したときはまだ夜明け前でしたが、通関してロビーに出ると丁度東の空の雲が切れて、朝日が覗きました。
写真を撮りにロビーから外に出ると、冬というのに意外なほど蒸します。そして、なんといっても鳥の声の多さには驚きました。
成田を発ってから7時間半。
こうしてやっとケアンズでの一日目が始まりました。





----
にほんブログ村へ登録しました。
ブログランキング・にほんブログ村へ ←この記事が気に入ったらクリックしてください

最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (evergreen)
2007-06-11 06:41:29
お帰りなさいませ。
お疲れのところ、早くも記事が!
どうなるのか?楽しみ・・・
でも休養もだいじなんで・・・
空港やら行きの飛行機が一番うきうきですよね。
返信する
お疲れさまでした。 (ヤヤー)
2007-06-11 07:10:47
いつ報告が始まるのかなぁと心待ちにしてました♪

>読みたかった本

は、『さいはての島へ』でしょうか。
パイロットが上手な方でよかったですね。
空港の安全管理の仕事をしている知人が、「あれはダメかもしれない」
と思うほど揺れながら減速して羽を震わせながら下降して来る飛行機も少なくないそうです。
続き&写真が楽しみです
返信する
Unknown (aoken)
2007-06-11 07:18:41
夜間飛行 サンテグジュペリ?

はやく写真もみたいですぅ
返信する
Unknown (sonare)
2007-06-11 13:27:18
おかえりなさい~。
会社の旅行というと、創立XX周年旅行とかですか?
じゃ、別日程でnakaPさんも行くんですか?
カジノにも行った??
返信する
re: おはようございます (Oimizu)
2007-06-12 00:50:58
> 空港やら行きの飛行機が一番うきうきですよね。

でも、行きの飛行機が一番緊張します。飛行機怖いよーって。
帰りは、楽しい思い出を抱えているので、怖くないんです。

返信する
空の上 (kisato)
2007-06-12 00:52:22
空へ飛び立つシーン、いいですね!!
オーストラリアというと、
すぐ思い浮かぶのは水不足。
大変みたいで、私も節水しよう、と思うのです。
コアラ抱いたのかな?
返信する
re: お疲れさまでした。 (Oimizu)
2007-06-12 00:53:45
> 『さいはての島へ』でしょうか。

それと、もう一冊別の文庫。
結局3冊も本を持って行ってしまいました。

> 続き&写真が楽しみです

全部で300枚以上撮ってきました。
同じところで何度も取り直しているのですが、取り直しても最初のが一番良かったりして。
返信する
> aokenさん (Oimizu)
2007-06-12 00:55:00
> はやく写真もみたいですぅ

どうやってアップしようか、今悩んでいます。
返信する
> sonareさん (Oimizu)
2007-06-12 00:58:32
> 創立XX周年旅行とかですか?

ちょっと違うけど、ま、似たようなもんです。

> カジノにも行った??

疲れてしまったので、行きませんでした。
返信する
re: 空の上 (Oimizu)
2007-06-12 01:47:35
> 水不足。

東部の特に亜熱帯気候のケアンズ付近では、雨期が過ぎているのですが、毎日雨が降っていました。
雨といっても、細かい柔らかな雨。
「すぐやむよね」
といって、傘もささずに歩いていました。

> コアラ抱いたのかな?

ああ、これは6月5日のところで書くかもしれないので、いまのところ秘密です。
返信する