おいみず亭 Family & Friends

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コンタクト / 劇団四季

2007-02-19 04:52:11 | 劇団四季
17日に、劇団四季の「コンタクト」を見てきました。

コンタクト、男と女の心の接点を描いた作品です。
3つのパートに別れた、オムニバス。どれも、夢と現実が入り乱れてまるで「夢十夜」の続きのようでした。ミュージカルなのですが、歌はありません。ストーリーものですが、台詞もわずかです。

パート1は1767年のヨーロッパの貴族のお話。
ブランコ遊びに興じる貴族の妻と貴族、そして下男。
この3者の関係は・・・
ステファン・グラッペリンの粋なジャズに乗った、小粋な恋愛コメディーといったところでしょうか。
音楽はこちらで試聴できます。

パート2は1954年のニューヨーク。マフィアのボスらしき男が妻とビュッフェ形式のレストランに入ります。横柄な男は食べ物を取りに行く間、妻にはウェータートも口をきかないようにと念を押して行きます。が、男が戻ってくるまでの間、妻は白昼夢にひたり、ウェイター長と踊りはじめます。
パート2は「ペールギュント」や「アルルの女」などのクラシック曲で構成されています。横柄な男と妻のやり取りと、ワルツにのせた白昼夢の踊り。随所に笑わせる場面もあって、観客も多いに盛り上がりました。

そしてスイングジャズとロックで構成されたパート3。
1999年のニューヨーク。仕事に疲れた広告代理店のクリエーターのお話。
有名な賞を5年連続受賞して、仕事は波に乗っているようでも、心は疲れ果てて授賞式のその晩に自宅のアパートで自殺を試みます。
生と死をさまよう間に男が見たのは、最近はやりのダンスバーでの出来事。
毎夜、どこからともなく踊りに来る常連客。その素性は、誰も話したがらず、お互い詮索もしません。そこに迷い込んだ男の目の前に現れたのは、黄色いドレスを着た女。
それまで、仕事一途で生きてきた男には、他人は仕事をこなす上での道具ぐらいにしか見ていなかったのでしょう、ここで初めて黄色いドレスの女に心惹かれて、生きる喜びを見つけます。
そして、その後男の見たものは・・・

今回は歌の無いミュージカルなので、ダンスが中心となった舞台でした。
毎回感心して書いているのですが、劇団四季のダンサー達の身のこなしの素晴らしい事。
それぞれのお話での登場人物はそれほど多くはないのですが、それでも息の合ったダンスシーンは感動ものでした。
振付と演出はスーザン・ストローマン。
「クレイジーフォー・ユー」「プロデューサーズ」の振付も彼女だそうです。
ちなみに、スーザン・ストローマンは1954年生まれ。
パート1、パート3の1767年、1999年もなにか意味が隠されているのか、ちょっと調味が沸きます。

劇団四季: コンタクト




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