evergreenさんのウルボロス=ディシプリンとポセイドンに誘われて、去年のクリスマスに登場していただいた与太郎さんの登場です。
[21世紀の精神異常]
鉄の爪を持った猫の足が頭をしめつける
パラノイアの毒気が漏れる扉の奥から
精神科医の狂った叫びが聞こえる。
このままじゃ、21世紀には精神異常者になっちまう
有刺鉄線の傷から血がほとばしる
政治家達を葬る炎が上がる
静寂はナパーム弾に焼き尽くされる
あたしは、21世紀には精神異常者にされちまう
死の種をばらまく拝金主義者
詩人は餓えて、子どもたちは死んでゆく
普通に生きていく事ができない
こんな狂った世界ならば
あたしは、21世紀の与太郎として生きていきましょう
[風に語りて]
あたしはねぇ、あっちこち見ながらゆっくり行くのが好きなんですよぉ。
アンちゃんみたいに、さっさか歩いてたら何も見えないんじゃないの?
あたしがなんか言ってもどうせ聞いてないんでしょ
あたしがなんか言っても、屁とも思ってないんでしょ
あたしの言ったことなんて、風に吹かれて、アンちゃんの耳に届きゃしないんですからね。
あたしが見たものはね、何だかぐっちゃぐちゃして、
なんだかわかんないんだけど、ごっちゃごちゃしたものが、いっぱいだったのよ。
アンちゃんは、あたしのこと変わり者だって言うけど、
あたしはあたしのやりかたのままで居たいだけなんです。
あたしはやりかたを変えたりできませんよ。
あたしがなんか言ってもどうせ聞いてないんでしょ
あたしがなんか言っても、屁とも思ってないんでしょ
あたしの言ったことなんて、風に吹かれて、アンちゃんの耳に届きゃしないんですからね。
[墓碑銘]
預言の書かれた壁がちいさなひび割れからから砕け崩れ去る。
小さな太陽を模した死をもたらす装置。
世界は二分され、
あるものは悪夢に苦しみ
あるものは夢を手にする。
人々の叫びが静寂に変った後では
誰も栄光を手に入れる事はできないはずなのに。
あんちゃん、ご隠居さん、みんなどこに行っちまったのかなぁ。
ここはどこだ、なんだかでっかい門だけど、薄気味悪いなぁ。
ここから先には、行かないほうがよさそうだな。
あ、あれはなんだ、くだものかな。
腹減ったから、食っちゃおうかな。
あら、でっかい種が残ったよ。
空色の真ん丸な種だ。
そうだ、この種、ここに植えとこ。
えーと、あっちの方に川があったな。
時々そこから水もって来てかけてやろ。
そしたら、また芽が出て、さっきの美味い実が生るかなぁ。
いつ芽が出てくるかなぁ。
たのしみだなぁ。
あたしゃ、学は無いけど、こういう智恵はあるんだ。
知恵があれば、きっと一人でも生きていけるって、ご隠居さんも言ってた。
それにしても、あのでっかい光はなんだったんだろう。
そして、みんなどこ行っちゃったんだろう。
なにか、悪ふざけして、楽しんでるのかな、
あたし一人を仲間は外れにして・・・
「困惑」それを我が墓碑銘として心に刻もう。
乾ききって、ひび割れた道を、苦しみながら進むように、
そして、その道の果てたときに、安らぎが待っているのだろうか。
私にできるのは、明日を悲しみ、涙するだけか。
明日を畏れて、涙するだけだろうか。
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[21世紀の精神異常]
鉄の爪を持った猫の足が頭をしめつける
パラノイアの毒気が漏れる扉の奥から
精神科医の狂った叫びが聞こえる。
このままじゃ、21世紀には精神異常者になっちまう
有刺鉄線の傷から血がほとばしる
政治家達を葬る炎が上がる
静寂はナパーム弾に焼き尽くされる
あたしは、21世紀には精神異常者にされちまう
死の種をばらまく拝金主義者
詩人は餓えて、子どもたちは死んでゆく
普通に生きていく事ができない
こんな狂った世界ならば
あたしは、21世紀の与太郎として生きていきましょう
[風に語りて]
あたしはねぇ、あっちこち見ながらゆっくり行くのが好きなんですよぉ。
アンちゃんみたいに、さっさか歩いてたら何も見えないんじゃないの?
あたしがなんか言ってもどうせ聞いてないんでしょ
あたしがなんか言っても、屁とも思ってないんでしょ
あたしの言ったことなんて、風に吹かれて、アンちゃんの耳に届きゃしないんですからね。
あたしが見たものはね、何だかぐっちゃぐちゃして、
なんだかわかんないんだけど、ごっちゃごちゃしたものが、いっぱいだったのよ。
アンちゃんは、あたしのこと変わり者だって言うけど、
あたしはあたしのやりかたのままで居たいだけなんです。
あたしはやりかたを変えたりできませんよ。
あたしがなんか言ってもどうせ聞いてないんでしょ
あたしがなんか言っても、屁とも思ってないんでしょ
あたしの言ったことなんて、風に吹かれて、アンちゃんの耳に届きゃしないんですからね。
[墓碑銘]
預言の書かれた壁がちいさなひび割れからから砕け崩れ去る。
小さな太陽を模した死をもたらす装置。
世界は二分され、
あるものは悪夢に苦しみ
あるものは夢を手にする。
人々の叫びが静寂に変った後では
誰も栄光を手に入れる事はできないはずなのに。
あんちゃん、ご隠居さん、みんなどこに行っちまったのかなぁ。
ここはどこだ、なんだかでっかい門だけど、薄気味悪いなぁ。
ここから先には、行かないほうがよさそうだな。
あ、あれはなんだ、くだものかな。
腹減ったから、食っちゃおうかな。
あら、でっかい種が残ったよ。
空色の真ん丸な種だ。
そうだ、この種、ここに植えとこ。
えーと、あっちの方に川があったな。
時々そこから水もって来てかけてやろ。
そしたら、また芽が出て、さっきの美味い実が生るかなぁ。
いつ芽が出てくるかなぁ。
たのしみだなぁ。
あたしゃ、学は無いけど、こういう智恵はあるんだ。
知恵があれば、きっと一人でも生きていけるって、ご隠居さんも言ってた。
それにしても、あのでっかい光はなんだったんだろう。
そして、みんなどこ行っちゃったんだろう。
なにか、悪ふざけして、楽しんでるのかな、
あたし一人を仲間は外れにして・・・
「困惑」それを我が墓碑銘として心に刻もう。
乾ききって、ひび割れた道を、苦しみながら進むように、
そして、その道の果てたときに、安らぎが待っているのだろうか。
私にできるのは、明日を悲しみ、涙するだけか。
明日を畏れて、涙するだけだろうか。
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