経済(学)あれこれ

経済現象および政策に関する意見・断想・批判。

拝啓、オバマアメリカ合衆国大統領閣下

2013-05-26 02:09:30 | Weblog
   拝啓、オバマアメリカ合衆国大統領閣下
      Recommendation of comfort woman system
       (慰安婦制度のお勧め)

書面をもって始めて見参させていただきます。私、貴国からは遠い彼方、日落ちる太平洋の西端に位置する粟散の小国日本(JAPAN)の一市民でございます。貴国とわが国は周知の如く、防衛同盟を結んでいます。大綱において、同盟は安寧に堅持されておりますが、若干不都合な事が時々起こります。貴国の軍隊が駐留する沖縄県において、貴国の軍隊の兵士の一部が、わが国の婦女子に対してけしからぬ所業に及ぶことがございます。何分ともわが国は貴国と異なり、性倫理にはうるさい国にて、貴国の兵士の所業を放置しておけば、両国の同盟関係にひびが入らないとも限りません。
 しかしよくよく振り返って考えますと貴国の兵士の行いにも無理からぬところがございます。20歳代前半の若くて、スペルマで睾丸がはちきれんばかりの男子が、軍隊という窮屈な場所に閉じ込められ、日夜厳しい訓練にさらされるとなると、近辺に見える婦女子に対して生理的欲求を爆発させるのも、いたしかたないとも申せます。
 そこで私には貴国あるいは大統領閣下に対して一つの提案をいたします。世の中には、あるいは世界には、自分の性器の使用を他人に任せ、加えてその行為に対して対価を要求する女性がかなり多くおられます。この種の女性を通常は娼婦ないし売春婦と呼んでおります。貴国の言葉では確か、street girl ないしprostituteというはずです。他の男性の欲求満足のために自らの性器を捧げる、これら神聖な彼女達を活用あるいは、彼女達に御奉仕していただかないというのは大いなる錯誤であります。貴国の予算で世界中に散在する彼女達神聖な娼婦を一箇所か数箇所に集め、彼女達をして貴国の兵士の欲求充足に奉仕させ利用するのも一方法ではないでしょうか。場所は貴国の都合しだい、沖縄でもガムでも合衆国本土内でも構いません。
 少し旧い記録によりますと、性行為をただ生理的欲求満足のためにのみ、行うと約5分で終了するといわれております。フランス国のこの種の産業で有名なある都市のある館での記録では、女性の労働時間を10時間として、最大限一日120名の男性を相手にことをなせます。沖縄駐留の貴国兵士数を12000名とします。平均4日で一回欲求を果すとして、一日3000名、3000/120=25となり、25名の女性で事は片付けられます。どのくらいの給与を支払うべきかに関しては後に参考意見を述べさせていただきます。
 実を言いますと、貴国を敵として戦った前大戦で、わが軍はこの種の試みをいたしました。1941年破竹の勢いで東南アジアに侵攻したわが軍がフィリピンのルソン島を占拠したとき、勝利に奢るわが軍の兵士による現地の婦女への暴行が絶えず、苦慮した軍当局は、思案の末に、わが国内で売春業に従事する女性を中心として(当時のわが国では売春は政府の認可を受けた場所で行えば合法でした)「慰安婦」という名称の女性を戦地に赴かしめ、契約を結び同意の上で、兵士の欲求充足を満たすべく鋭意務めました。極めて合理的な措置であったと思います。ところで1945年8月わが国は貴国に降伏いたしました。続々と貴国の軍隊が占領軍としてわが国に乗り込んでこられます。同年9月、神奈川県内のみで、貴国兵士による日本人女性への暴行事件は1000件を超えました。憂慮した貴軍の幹部は、旧日本軍の故智に学び、日本の旧軍人と官僚と相談の上で、神奈川県内にその種の女性を集め、貴国兵士の欲求充足つまり慰安をなさしめました。以後貴国兵士による婦女暴行は激減し、貴国の占領統治を安らかなものとしました。このような合理的措置のないところでは暴行事件は絶えません。ソ連軍により占領されたベルリン市内のほとんどの女性は強姦されています。同様のことは、同じくソ連軍に支配された旧満州でも起こっています。戦闘とは命をかけた行為です。勝った兵士は征服感と開放感に満たされ、その欲求と激情を思うまま発散せんといたします。少なくとも1900年以前の中国の歴史においては、戦って城市を落した軍隊の兵士は、暴行、殺戮、略奪のかぎりを尽くし、その都市を屠り尽くし(屠城し)ました。上官が止めると反乱が起こりました。それが戦というものの真実です。
 大統領閣下、こういう提案はいかがなものでしょうか?ぜひお勧めします。わが国としても協力したいのですが、前大戦時、この慰安婦を日本のみならず一部、当時は日本の領土であった朝鮮半島からを集めました。この作業がどういうわけか悪意をもって歪曲されて伝わり、わが国の軍隊が朝鮮半島の女性を国家権力でもって、強制的に連行し、この種の行為を強制したなどの、芳しからぬ風評が乱れ飛び、わが国の心ある人士は迷惑しております。私が直接従軍した元軍人から聞いた話では、コリアンの女性がはるばるラバウル近辺まで出張し、抱え切れない紙幣を家族に送金していたそうです。そいうわけでわが国としては助言まではできますが、この種の試みに実践的に協力することはできません。またどんな噂を流されるやら心配ですから。なお慰安婦の経営主体は旧日本軍ですが、実際の運営は売春の専門業者に一任されております。
さてこの種の行為への報酬ですが、いろいろな計算方法がございます。わが国での、性行為一回の価格は、伝聞の範囲をでませんが、10000円から50000円、平均30000円と聞いております。価格が下がるに従い、女性の容貌と施設の衛生度も下降するのはやむをえないでしょう。平均所要時間を30分として8時間労働なら16x30000=480000円、事業所と本人折半で240000円の日給になります。前記したフランスの某地のやり方では、一回5分で3000円くらいの価格になるでしょうから、3000x120=360000円、折半して180000円の日給になります。ちなみに1944年10月27日付けの日本陸軍による慰安婦(comfort woman)募集では最低月300円で、この額は当時の日本軍の将軍の俸給と同等以上です。 
 以上が私の貴閣下への提案です。どうされるかは貴国の判断しだいですが、そうされた方が日米同盟にとって都合がいいのではないでしょうか?閣下は既に、合衆国では性愛の自由の名の下に、同性愛者の結婚を容認するという私達日本人にとっては破天荒かつ驚天動地の政策をとろうとされているのですから、私の提案を受理するがごときにはなんの痛痒もお感じにはならないはずです。同性愛結婚の合法化は、性倫理と所有秩序という制度の根幹に触れる問題ですが、貴国ではいとも簡単に、この天賦不抜のハ-ドルを乗り越えられたのですから、性愛の売買であるいわゆる売春行為の合法化に抵抗をお持ちになるはずはないと愚考いたします。またこの種の行為を喜んで行う女性にもことは欠きません。わが国の近隣の某国では、性労働者の権利を認めよと、女性達がデモをしております。この国の女性は貴国はじめ多くの国に赴き、この種の行為で外貨を稼いでいます。その総額は同国のGDPの約2%にもなるかと、聞き及んでおります。閣下の寛大な御政策の遂行は、この某国の女性達をいたく感激させ、随喜の涙を流させることと思います。よろしくご勘考くださいませ。貴国とわが国の同盟を強化し、ともに栄えんとする意図をもって愚見を疲労させていただきました。ご繁忙な毎日、閣下のご健康を祈ってやみません。

 オバマアメリカ合衆国大統領閣下
                       2013年2月吉日
                              摂海処士

コメントを投稿