経済(学)あれこれ

経済現象および政策に関する意見・断想・批判。

台湾よ、甘えてもらっては困る

2021-06-22 14:25:22 | Weblog
 台湾よ、甘えてもらっては困る

 台湾のパイナップルが中共の苛めで輸出できなくて困っている由だ。そこで日本国内では代わって台湾パインを購入しようという動きがある。ちょっと待ってくれ。台湾はすでに工業国ではないのか。日本との貿易統計を見る限り、日本とドイツにつぐ製造業でもっている国だ。産業構造が工業化すれば農業などの第一次産業が衰退するのは常識だ。台湾もいまさら果樹栽培でもあるまい。日本などでは農業の生産高は完全に減少した。だからと言って別に日本が他国に日本農業への援助を依頼したことはない。台湾も自国の農業のことは自国で処理すればいい。日本人の一部は台湾パインを輸入すべきだなどと言っているが、ワクチンと異なり援助は不要だ。
 台湾の漁船は中共・コリアなどと一緒に、太平洋東北地方東岸の肥沃なサンマ漁を荒らしまくっている。抗議しても一切応じない。台湾漁船の活動が一番活発とかいう。
 尖閣諸島問題が今中共との間で沸騰しているが、そもそも尖閣を自国領土だと言い出したのは台湾だ。中共はそれに引きずられる形で、面目の問題もありこれ幸いと尖閣への主権を言い出した。台湾人の多くは沖縄方言は台湾語(中国語の方言)の一亜流だと思っている。つまり彼らは、尖閣は自国領土だと思っているのだ。日本政府は本来禁止すべき台湾漁船の尖閣海域での活動を黙認している。甘いものだ。
 帰属財産という概念をご存じだろうか。日本が韓国・台湾(厳密にはシナ本土)に戦前投下した資本のことだ。日本の借りを引いた額になる。朝鮮半島には1960年時点での貨幣価値で総額50兆ドルに及ぶ資産を残した。これに360(円ドルレイト)さらに20-30(物価指数)をかけた額を計算してみよ。これだけの資産を敗戦で放棄させられたのだ。台湾も同様、負け犬の蒋介石が台湾に入ってから同額の日本人資産は没収され国民党の資産になった。60万人の日本人は着の身着のままで日本本土に引き上げさせられた。今更言うのもおこがましいが、日本の領土になる前の台湾は完全な蛮地だった。
 蒋介石が金門馬ソ島防衛に日本人将校を指揮官として使ったのをご存じだろうか。台湾の軍隊の養成は白兵団という旧日本軍将校団により養成された。これは歴史の闇の部分に属する。かと言って蒋介石や後継の台湾軍幹部が日本に好意を持っているわけではない。戦犯裁判なる茶番で蒋介石は日本の多くの軍人を処刑した。蒋介石軍が日本軍に負け続けたというだけの理由でだ。台湾軍幹部は蒋介石の連れてきた大陸人が多い。彼らは反日だ。中共が台湾に侵攻した時彼らはどうするか、本気で戦うのか。情報は彼らを通じて中共に筒抜けらしい。だから米軍は彼らを信用していない。
 もう一つ台湾の製造業が伸びたのはアメリカの反日政策と知的資産パクリに負うところが大きい。この点ではシナもコリアも同じだ。
 パインのことは台湾自身で処理されたらいい。日本も外国に甘くならないことだ。世界市民などどこにも居ず、在るのは、すべての外国は潜在的には仮想敵国という冷厳な事実だけだ。                         2021-6-22

「君民令和、美しい国日本の歴史」文芸社


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