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多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

【ガイド】北ア/薬師岳-雲ノ平-鷲羽岳

2011-08-27 14:49:45 | ガイドのこと

8/22~25の四日間、旅行会社の仕事で北アルプス/薬師岳(やくしだけ)-雲ノ平(くものたいら)-鷲羽岳(わしばだけ)のガイドを行いました。

秋雨前線が北上し、日本海側に停滞。南から湿った空気が流れ込んだことで、またしても不安定な天候に。しかし、雨、風、ガス、沢の増水…条件が悪い中、総距離約50kmを歩き通したこと、また、雲ノ平を訪れた三日目だけは晴れ間が覗いたことで、参加者の表情は
充実感にあふれていました。

※本コースの詳細は、8/14の本ブログ「憧れの雲ノ平へ」参照

■22日(月)/曇りのち雨
折立-太郎平小屋<泊>
P1080144
富山空港。今回は、羽田から朝一番の飛行機で富山入りしました。所要55分。さすが早い。

P1080145
登山口のある折立(おりたて・標高1350m)。気温21℃。この時、雨はまだ降っていませんでした。

P1080149
標高2000m付近で、一瞬の晴れ間。しかし…
P1080150
本日の宿泊地・太郎平小屋(たろうだいらこや・2320m=写真奥)手前で、雨につかまりました。

この夜は風雨が強まり、小屋の屋根や壁をたたく音から、時間雨量50~80㎜(滝のようにゴーゴーと降る)、風速20m/s(身体をしっかり確保しないと転倒する)前後と推測されました。明日はコースに薬師沢が含まれているため、沢の増水を気にかけながら就寝。


■23日(火)/雨、風やや強し
太郎平小屋-薬師岳往復-薬師沢小屋<泊>

本日は、4:00発で薬師岳へ向かう予定でしたが、相変わらずの雨と風。時間を遅らせて様子を見ました。

天気図によると秋雨前線がちょうど北陸~東北地方にかかっており、次第に日本海側へ抜ける様子。雨雲レーダー、小屋番の情報などからも、天候は回復傾向と思われました。

風雨が弱まった6:00過ぎ、「行けるところまで」という条件付きで薬師岳往復を決定。状況が厳しい時の行動にはスピードが要求されるため、希望者の中から「体力に自信のある人」にのみ参加してもらうことにしました。

P1080152
気温15℃。薬師岳へ続く沢沿いの道は、予想通り“川”と化していました。しかし、参加者の足が揃っていたことから…
P1080155
コースタイムの3時間を大幅に下回る、2時間20分で薬師岳(2926m)へ。時折強まる雨と10m/sほどの風の中、視界はゼロ。

太郎平小屋への下山も2時間弱と順調で、「まさか登頂できると思わなかった」参加者の皆さんは、とても喜んでおられました。

小屋で昼食のカレー(旨かった!)を食べた後、今晩の宿・薬師沢小屋(1912m)へ向け出発。
P1080157
沢は予想通り増水しており、渡渉でロープをワンポイント使用しました。

カッパを着ていても、頭から足の先まで全身ずぶ濡れに。しかし行程はほぼ順調で、
14:30前には薬師沢小屋へ。皆さん、本当によく歩かれました。


■24日(水)/曇りのち晴れ
薬師沢小屋-雲ノ平-三俣山荘<泊>-鷲羽岳往復

本日は雲ノ平へ。幸運にも、この日だけ雨が上がり、青空が回復しました。
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薬師沢小屋からは朝一番、標高差約400mのきつい登り。こちらも川歩き?

P1080161
標高2500~2700m。雲ノ平へ出ると、のびやかな高原台地に皆さんの歓声が響きました。

雲の切れ間から覗く青い空、北アルプスのど真ん中から望む槍ヶ岳、水晶岳、黒部五郎岳などの雄大な山岳風景…参加者が「冒険だった」と降り返る昨日までの状況を考えると、気持ちがよくわかります。

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雲ノ平を過ぎ、黒部川源流部で安息のひと時。

P1080169
今日の最終目的地、鷲羽岳への登り。

出発した三俣山荘の赤い屋根(左下)が見えます。右後方の山は、富山・長野・岐阜の県境に位置する三俣蓮華岳(みつまたれんげだけ・2841.2m)。

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鷲羽岳山頂(2924.2m)。気温17℃。北に後立山、剱・立山連峰まで望むことができました。

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三俣山荘前より、夕暮れに染まる鷲羽岳。今回の山行中、最も美しく感じ、ホッとさせられる風景でした。


■25日(木)/雨
三俣山荘-小池新道-新穂高温泉

本日は前線が再び南下し、遅くなればなるほど天候が悪化する兆し。しかも、歩行距離が約20km、標高差は1600m以上と長い。


13:00の下山を目標に、3:55ヘッドランプを点けて出発。
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雨の中を登り返し…
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増水した沢を慎重に渡り…

ほぼ予定通りの13:05新穂高温泉着。

今回は、参加者の方の力量が比較的揃っていることに助けられました。四日間、ほぼコースタイム若しくはそれ以上のペースで行動できたことが、条件が悪いながらも、すべての行程を安全に、ほぼ予定通りこなすことができた理由に思います。感謝。

今回の花。
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オヤマリンドウ(御山竜胆/リンドウ科)。もともと花冠がほとんど開かない種類ではありますが、これはまだつぼみ?

そして、高山の秋を代表する花といえば…
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トウヤクリンドウ(当薬竜胆/同)

夏の天候不順に祟られた北アルプスの稜線で、ほぼ満開を迎えていました。



















































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