ロドス島の薔薇

Hic Rhodus, hic saltus.

Hier ist die Rose, hier tanze. 

NHKの国家観②

2006年03月06日 | ニュース・現実評論

荒川静香選手の金メダル授与式の後に、彼女が日の丸をまとってリンクを巡った時の写真を保存していたことは先にNHKの国家観で述べた。そして、その際のシーンがNHKのTVライブ放送で放映されなかったとすれば、それは少しおかしいのではないかという疑念も書いた。

たまたまネット上に、荒川選手のメダル授与式の前後のNHKのライブ放送のビデオがあったので見た。

http://f.flvmaker.com/mc.php?id=hHrFdggS2olEKcM8_4XfDOR8jt7q4yj7p4Fo.D_ATHLWL_bOqEQGqpg7dI/zcfk/JpicYSMkmulicYtQlFQs

やはり、金メダルを授与された後の荒川選手のリンク上の様子をTVカメラが追っていなかったことだけは事実だったようだ。その時そこには、日の丸をまとい、金メダルを胸に下げた荒川選手と日本から来た応援団やコーチなどが勝利の喜びを分かちあう場面が、おそらくあったはずなのだろう。だが、実際にはテレビでは見られなかったことになる。

ちょうどそのときのテレビ画面では、荒川選手やその他の選手たちの演技のリプレイ画面や、リンク競技場の屋根が放映されていただけである。なぜ、主役である荒川選手の姿をリンク上にカメラは追いつづけ、捉えようとしないのか。

普通に考えれば、金メダルの授与式を終えてリンクに出た荒川選手の、その主役の後姿を一途に追うのが、通常のカメラワークではないだろうか。そのときのカメラマンが、イタリア人やアメリカ人の外国カメラマンなら、アジア人で日本人選手の栄光に多少の嫉妬を感じてそういう行為に出たとしても分からなくないが。しかし、それにしても、表彰台を降りた後の荒川静香選手の跡をテレビカメラが捉えようとしていないのは、やはりおかしく感じる。

もしそこに、NHKという公共放送のカメラマンに、報道における情報の主観的で意図的な選別が働いているとするなら、やはり問題だと思う。NHKの組織の体質問題に連なりかねない。こんなことでは警察庁幹部のパチンコ業界へ天下り問題などがほとんど報道されないのも、そこに報道の選別が働いているのかと疑ってしまうではないか。それとも、技術上の単なる不手際なのか。

 

コメント
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