まりねこの足あと

映画、美術展の感想を書こうと始めたものの、いつの間にかアニメ感想&グッズ中心となったブログ。

ドレスデン国立美術館展-世界の鏡

2005-09-06 00:41:16 | 美術展
先週、上野で見てきました。

当然フェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女」目当てで行ったのですが、
その展示内容は美術工芸品が多く、美術展というよりむしろ博物展でした。

ザクセン選定侯が愛した異国文化が、国毎のセクションで整然と陳列されておりました。
その主な国は、イタリア、フランス、オランダ、トルコ、中国、日本・・・
異国文化の奥深さに魅了された王様たちが、じゃんじゃんお金をかけて模倣という形で自国に取り入れ、
やがてロマン主義へ結実する過程がよく分かりました。

肝心のフェルメールは1枚だけなのに、
単独で「フェルメールコーナー」が出来ちゃうところは、流石巨匠ですね。
それ程大きくはない作品なので、迫力はなかったけれど、
描かれた時から変わらない静けさが、絵の周囲に漂っておりました。

その他気に入った絵画は、ティツィアーノ「白いドレスの女性の肖像」と、
レンブラント「ガニュメデスの誘拐」かな。
工芸品では「ローズカット・ダイヤモンド装身具一式」がゴージャスで好き。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿