まりねこの足あと

映画、美術展の感想を書こうと始めたものの、いつの間にかアニメ感想&グッズ中心となったブログ。

芸術の秋

2010-11-14 15:52:34 | 美術展
1週間で2つの展覧会へ行きました

没後120年 ゴッホ展
於:国立新美術館

金曜日は20時まで開館しているので、夕方~夜に行きましたが、
それなりに混雑していました。
日本人は本当にゴッホ好きねー
バブルの頃の「ひまわり」購入経緯の残影がまだ残っているのでしょうか。

内容は、画家となった27歳から自殺した37歳までの間、
ゴッホがいかに自分の画風を確立したかを、順を追って説明。
絵を学んだのは完全に独学だと思っていたけれど、初期にはデッサンの師匠がいたのね
明るい色彩は、当然モネをはじめとする印象派や浮世絵から、大胆な構図も浮世絵から。
また、絵の具を盛る技法は、モンティセリという画家の技法を取り入れたものだったのですね。

目玉である「アルルの寝室」、「サン=レミの療養院の庭」等、日本でも何度も見た絵が多く、
新鮮さは無かったです。
また「じゃがいもを食べる人々」は、絵ではなくリトグラフ。
惹かれたのは「アイリス」くらいかな。

趣味で絵を描く母がゴッホ好きのため、画家=ゴッホと刷り込まれて育った私ですが、
最近は観察眼やデッサン力を考えると、
マネ、セザンヌ、ルノワール、ドガの方が圧倒的に上手いと思う・・・。

音声ガイドのナレーションは、TBSの安住アナ
バラエティの印象が強いけれど、落ち着いて話すと、安住さんだと分からないかも?

ラファエル前派からウィリアム・モリスへ
於:横須賀美術館

横須賀市の何らかのイベントの恩恵を受け、入場料が半額でした。
って、内容を考えると、半額でよかった・・・

お目当てのミレイの絵は、「めざめ」1点のみ。
ミレイは、寝ぼけ眼の子供を描くのが上手
また寝具の白を、朝日に当たったように、こんなに清々しく描けるなんて!

ロセッティの描く女性は、顔が皆同じつくり・・・
バーン=ジョーンズの絵は、幻想的な浮遊感は感じられず、
くっきり描いている物が多いなという印象を受けました。
イギリス近代美術を中心に集めている、郡山市立美術館(福島)のコレクションの方が面白いかな。

ラファエル前派に共鳴したウィリアム・モリスのデザイン画は、
現代でもいろいろ見かけることができますね
私は結婚祝いとして頂いたエプロンを、未だに使っています。

当時の家具や食器等、生活の一部がアートだなんて夢のようですな
タペストリーに惹かれたけれど、この大きさではお屋敷でないと飾れないわ


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