幕張でポタリング日記

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エアフォースワン その認知度に反して多い誤解にいらつきます

2016-12-09 11:08:58 | 日記
米軍機の中でも圧倒的に認知度が高い「エアフォースワン」

米大統領が訪日中の際には羽田空港に駐機されていることも多いために飛行機や軍事に詳しくない人たちや子どもでさえもあの特徴的なカラーリングの飛行機を指差しこう言うでしょう。

「エアフォースワンだー」と。

空飛ぶホワイトハウスであるこの機体は耐用年数もさることながら電子機器も更新し続けなければいけないために新型機の製造購入が近づいているそうです。

でもそのあまりに高額(イージス駆逐艦が3隻造れちゃう)なために次期米大統領のトランプさんがまったをかけている……との報道がありました。

でも……

そのほとんど、航空機や軍事専門のニュースサイトはともかくとして一般的な新聞社やテレビニュース関連はそのすべてと言っていいほどの媒体がこのエアフォースワンに対して大きな誤解をし、間違った報道となっています。

そもそもエアフォースワンという機体名は存在しないのです。

あくまであれはVC25(B747を改造)という米政府専用機であってエアフォースワンという名前の飛行機ではありません。

ではエアフォースワンとは何か?というと米大統領が搭乗した際に与えられるコールサインにしかすぎないんです。

だから極端な話オバマさんが乗れば練習機やヘリであってもそれが米空軍機であればエアフォースワンとなるし、海軍機であればネイビーワンとなるのです。

広島訪問時に乗った専用ヘリは海兵隊所属機なのでマリーンワンとコールされていました。

だからあのVC25機に米大統領が乗っていない訓練時や予備機などはエアフォースワンとは呼ばないのです。

同じ機体であっても副大統領が乗ればエアフォースツーとコールされるんです。

大統領が搭乗している機には指定された護衛機以外の接近は決して許されていないので、TVニュースなどで資料映像として流れているビデオはほぼ間違いなくVC25の訓練時の映像、つまり大統領が乗っていないためにエフォースワンではない状態といえますね。

そして大統領が降りた後、あるいは搭乗前の空港での映像、または予備機が回航された横田基地での映像にエアフォースワンとテロップすることも間違いとなります。

伊勢志摩サミットでオバマさんが来日する際、前もってセントレア中部国際空港に空輸されてきた専用ヘリもその時点ではマリーンワンとは言わないんです。

そこも多くのマスコミは間違って報道していましたね。

それはとても厳密に決められていることで、仮に飛行中に大統領職を辞任すればその瞬間にコールサインは変更となるそうですよ。

でも、TVニュースや多くのネットでの報道を見る限りはあの白と青の機体はエアフォースワンとして認識しているみたいなんですよね。

知らない世界については調べようよねー

きっとその指摘をすれば「一般の視聴者にはそんなことを言ってもわからないから」言い訳をするでしょう。

でも、正しい報道をしてこなかったからこそ間違った知識が広がっているわけで、それを視聴者のせいにするなっていうんだよっ!


高知県沖F/A18墜落に関しての報道でも流されている資料映像は「スーパーホーネット」と「(レガシー)ホーネット」がごっちゃになっているし……

機体の大きさやカタチがまるっきり変わっていることなんかにはまったく気づいていなんだろうな。




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