ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

大浦天主堂、本河内ルルド

2015-06-14 | 教会
開国間もない1865(慶応元)年、長崎の南山手にある外国人居留地に
フランス人の礼拝堂として建てられ、日本二十六聖殉教者天主堂と命名された。
設計はフューレ神父とプティジャン神父。
通称、大浦天主堂(国宝)。



1597年、豊臣秀吉のキリシタン禁教令によって処刑され、
後にローマ教皇ピウス9世によって列聖された
司祭と信徒ら26人に捧げられた教会堂である。

そして、長い禁教の時代を2世紀半に渡り潜伏していたキリシタンが
信仰の名乗りをあげた世界宗教史の奇跡として知られる信徒発見の地。



明治8年から12年に増改築を行ない、木造から煉瓦造りになった。
煉瓦には漆喰が塗られ、外部デザインは変わったものの、
内部は創建時とほとんど変わっていないという。

これより3年ほど早く建てられた開国後初の横浜天主堂が
関東大震災で倒壊したため、現存する日本最古の教会堂であり、
明治以前の建築として極めて完成度が高いと言われている。



美しく愛しみに満ちたマリア像・・・
大浦天主堂は、二十六聖人の殉教地である西坂の丘へ向かって建てられている。



西坂の丘。
列聖100年祭を記念して、1962(昭和37)年、御影石の台座に
二十六聖人等身大のブロンズ像を配した記念碑が建立された。
隣接するのは、日本二十六聖人記念聖堂。



そこから車で数分のところに、本河内教会がある。
坂道を上って行くと、静寂な空気に包まれる。
1933(昭和8)年、コルベ神父により造られたルルド、祈りの空間。

フランス南西部の小さな町、ルルド。
聖母マリアの出現と「ルルドの泉」で知られる
聖地マッサビエルの洞窟を模して造られたものである。



お水は地下水を汲み上げているもので、
フランス・ルルドの聖水も注がれているとのこと。

1981年(昭和56年)に教皇ヨハネ・パウロ2世が、
その翌年には、マザー・テレサが訪問されている。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




この記事についてブログを書く
« 天草の海の教会 | トップ | ターシャとウルフハウンド »

教会」カテゴリの最新記事