marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

親愛なるSへ:「脳の発達と子供のからだ」

2023-10-06 13:42:23 | 手紙

親愛なるS

「私があなたの親だったらあなたのようになるような育て方をしなかったでしょうね。」これがあなたの言葉だった。(実はその言葉は正解だ。)

全てはその言葉の中に疑問符があることは、当然、承知のことだったのだが、つまり僕は普通人ではなかったようで、君の望む人間ではなかったということです。(突飛な話、ここで今までの<👽>の関りを・・・。)

それで、生涯でそれを解決すべく、しかしそれはあくまで個人のことだから付き合いをしてもらうことは気の毒と思ったのです。年老いて、伴侶者に先立たれ気分的には気を遣うことの重荷が解消されたことで荷が下りた気分になるとは、時折、聞くことである。あなたには、自由に生きて欲しい。

それであるなら、話し合いのうえで離れて暮らせばいいのだが、二度と口をき聞きたくない、あの時は、エストロゲンの枯渇で更年期障害かと思ったが、それも今では神の摂理とかというものかと。

『全て相働きて、益となるを我らは知る。』

僕は残念とは思うが、寂しいとは思わない。理解されないことは、僕にとっては善いことであった。全般を思いめぐらし、考えて見ればすべて万全ではないだろうか。ねぇ、そう思うでしょう。

誰もが親を選べなし、幼少のころの環境などすべてを当然のごとく受け入れるしかない。これは何度か書いてきたことだ。それが分かった人でも、受け入れて、普通人になるべく、それらの欠点を見出し学習して、それを修行というか、次の世界に住めるよう生涯をおくるのである。これが僕の持論です。

少なくともそういう課題が僕には与えられている。

もし、このような状況でほとんどの人がある訳だから、それがきっかけで困難に会うとすれば、命を与えたその摂理とやらに文句をいうか、個人的などうしようもないことなので、少し高みにのぼって、人とはいったい何なのかと考えてもみたくなるものです。

個人の生涯の宿題の重荷を共に担って欲しいなどとは、間違っても思わない。人は結局、一人で次の世界に行くのであるからね。

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本を整理していると半世紀以上前のメモが出てきた。この当時は、まだワープロなどというものも流布している時代ではなかったし、そういうこれからの将来的なり利便性のある電子機器は、悪友の医者の卵であった奴しかもっていなかったから、僕がこまめに葉書大のカードに万年筆で珍しく細かな字で書いあるところを見ると、この時はかなり内容に共感したものなのだろう。

実のところ、その関心ごとは後期高齢者の部類に入り込もうとしている現在も思いは変わっていない。そのメモ書きには答えが書いてあるように思われたから。

つまるところ、内容は拡散できるものでは決してない。人の身体的事実を素直に見つめることなど、暗くて面白いものではない。

よほど悩むか、医者とか、哲学や心理学や宗教などに関心があるのであれば、あるいはそうではないかもしれないが、内容は現在では人体のことはかなり詳細に解析がされて分かってきているので、今では初歩的な内容かもしれないが、きっかけはやはり自分の存在に漠然とした不安をもっていたのだろう。

以下、メモの内容 「久保田 競 著 築地書館(普段いつ出版されたか書くものだが、元のメモだけで元の本がどこかに埋もれてしまっている、そのうち出てくるだろうけど。著者は医者である。)」

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 人間の頭の良し悪しは遺伝と環境の相互作用で決まる。

東大で卒業後、研究者になった者の特徴

・自分の言葉で喋る。

・性格が楽天的である。

性格や特徴は、生得的、遺伝的にあらかじめ決まった神経系への働きを外から育てあげることができる。

 脳

ニューロンの働きは神経パルスを出して情報を伝達する。ニューロンは生まれた後は数が増えない。

120億のニューロン間の繋がりは、実は私たちが生まれたときにほぼ完了している。

妊娠後5週から20週にかけて増大のピークは出生後2か月ころである。ミリエン鞘が神経をつつむと神経が正常に神経パルスを伝導する。このピークは生後6ヶ月ぐらいで、そこを過ぎると脳のタンパク質の代謝運動はピークを過ぎ少なくなる。この時期までに脳が働くための基本的物質基礎ができてしまう。

生後6ヶ月こそが脳の働きが大きく変えられる時期なのである。働きの変わっていく可能性の大きい時期である。

刺激を与えない状態でおくと人間は正常な発達をしない。当然あるべき働きは、成長の途中の正しい時期に正しく与えることで出来上がる。刺激を正しく与えないと働きが劣る状態になる。

疲れないと正常な働きが出来て来ないということが、ニューロンの働きとして基礎付けられる。

*********そこでメモは終わっている。

親愛なるSへ どのような思い込みも結構だが、話すことが嫌ならば、次の世界で君が僕を嫌になった理由を理解するだろう。そこでもう一ど、あぁ、そうだったのか、と分かってくれるはずだ。

『すべてのこと、相働きて益となるを我らは知る。』

健康には留意されてください。 それでは、また、手紙を書きます。メモ書きカードがあと2枚でてきましたので、それは、あくまで自分向けでしたので。

 それでは、お元気で お体に気を付けてお過ごしください。 ・・・



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