井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

個と集団

2013年10月25日 | 日記

国家としての韓国の対日政策や、領土の不法占有に関しては
私はいっさい妥協無い糾弾者であるし、言われない誹謗や
濡れ衣に対しては厳しく闘って行く覚悟はあるが、
しかし、個々の映画やドラマ、人まで否定し去っているわけではない。
(国家戦略としての韓流売りは別問題である)

国交断絶とまで主張する人々から見たら、私など手ぬるいのかもしれないが、
個々人の韓国人で良い交流を持つ人は、数少ないが私にはいる。それは事実だ。
ただ、いざ日韓にある問題で互いに離反するならそれは厭わぬ。
しかし、この日本人と付き合うか、こっちの韓国人か、と選択を迫られたら、
迷わずこっちの韓国人、というケースはある。
いやだと思う日本人より、好きな韓国人を選ぶ。・・・という言い方は誤解を招くかもしれない。
要するにこの時の選択基準は国籍ではなく、人としての選択である。
教条としての嫌韓・排韓に凝り固まっている人以外は、概ねそうなのではあるまいか、
ハートで人を見る人なら。

しかし、個々いいやつがいるから、日韓問題糾弾者はウヨであるというごとき
浅薄な区分けをする人たちは、困ったものだと思っている。

単純に言うと、好きな韓国人はいるが、国家としてもし国交断絶を選ぶのなら、反対はしない。良い交流を持つ韓国人と断たれるのは寂しいが、致し方ない、というと私の立ち位置は解っていただけるだろうか。私はもともと国籍で人を判断することはしない。ただ、国民性ということでのデータは持たざるを得ない。
好きな韓国人という言い方をしたが、人として好きな人の国籍がたまたま韓国であるということである。
ただ、これも言い方が難しいが、個が集団としてまとまった時の性格というものはある。
それに加えて、韓国ではおそらく各種データからして、国民のまず8割は嫌日であり反日であろうと踏んでいる。だから国として国民として好きか嫌いかと言われれば、嫌われてまで好きになる義理はない、と答える。竹島も従軍慰安婦もなぜ、国の言うことを鵜呑みにせず自分で調べてみないのか。

国交断絶も、抽象命題みたいなもので、およそ実行されることはない。
しかし、それを主張すること自体が一つの意志の提示なのだから、それはそれでいいと
思う。性奴隷などと、濡れ衣を着せられながら、そして領土問題と反日教育を脇に置き、日韓友好イベントなどというまやかしよりは、正直だろう。

なんだか論旨の定まらない文章を書き綴っているなあ、と自覚しつつ。
たぶん、私の中で個としての韓国と、集団としての韓国とが整理しきれていず、
心情でごっちゃになっている部分があるのだろう。それと日韓問題抜きに、
人類の進歩しない幼さに、悲しみといくらかの絶望もある。
地球市民などと、今の状態で唱えるのはお粗末だが、人類究極の
理想ではあろう。

いい交流を持つ韓国人の1人に、Uくんがいる。日本の大学で、コミニュケーション学を学んでいて、いずれ日本で就職してこちらに留まりたい青年である。
こういうことも、もしUくんの人となり、肌合いを知らなければ、多民族共生懐疑論者の
私は苦虫をかみつぶすだろうがー笑ー。1万人の外国人受け入れ政策となると、これは
真っ向から反対。日本の文化と治安が壊されるのと、欧州での移民政策失敗の実例がある。

そのUくんは、高校を卒業して早々と兵役を済ませている。済ませないと海外へ出られないから、日本へ来たいからという理由だった。Uくんに軍隊内での話を聞いたことがある。
性強要やセクハラがあると聞いているが本当か、と訊いたらUくんは肯定した。
「男だけで暮らしているので、溜まってますから。上下関係が厳しいし」
Uくんは、1人の上官専有で奉仕させられていたので、複数名の先輩の相手はしないで済んだといい、私は絶句したきり、Uくんがさせられていたという奉仕の内容は聞きそびれた。
物書きの端くれなので、ありとあらゆる実体験は誰からも聞いておきたいのだが、
踏み込めなかった。
暴力もかつては、ひっきりなしだったと言い、こういう話を聞くとやはり「国民性」という
言葉を使いたくなってしまうのである。
いや、どの世界にも劣等感の持ち主で、立場上、上に立った者が、陰湿ないじめを
やらかすのはいるので、日本帝国陸軍でそのての話が皆無かと言えばそれはない。
ただ、やはりパーセンテージと程度の問題に帰するのだろう。
強姦は日本にもあるが、多発はしていない。

いや論旨に腰の定まらぬ文章になった。


立ち飲み屋

2013年10月25日 | 日記

某駅前の立ち飲みの店に1回入って見たいと思っていたが、今日果たした。
イワシのメニューが表に貼り出してあって気になっていたのだ。

サラリーマンのお父さんたちとカウンターに並んで、飲んだ。
マゲを乗っけたらそのまんま池波正太郎時代劇の登場人物になる
いい顔のおやじさんと、その息子らしき人が営んでいる。

昔、スター脚本家やってた頃ー笑ーは、スター女優さんとカナダ大使館内の
会員制クラブとか、とりわけ気取っていたわけでもないのだが
酒場にも黒塗りお出迎えで出かけていた頃、立ち飲み屋は
発想だになかった。知らない世界だった。
脚本家が企画と配役まで握り采配していた時代の私は最後の生き残りであったが、
今思うとまあ、華やかではあった。今のスター脚本家の人たちも、脚本家
最後のバブル期の華やぎはご存知ないかもしれない。

しかし・・・・日本経済を底で支えているお父さんたちと、言葉を交わすでもなく
刺し身や焼きアスパラをアテに飲む風情はしみじみと良かった。
聞くともなしにお父さんたちの話を聞いていると、中国からの密航者の話。
どこそこに難破船がたどり着けば50人は乗っているよ、とか。
いざとなれば殺す気でいるので、ポケットにナイフを忍ばせているよ、とか。
話題の割に、顔色もつやつやと機嫌がいい。
まだまだ日本は温和である。