井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

なぜ靖国ではないのだろう?

2013年10月06日 | 歴史・政治

日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会に、米国側かケリー国務長官とヘーゲル国防長官が出席して、国務長官と国防長官の同時訪日は極めて異例らしい。

予算審議の紛糾などに示される政策の優先順位の目まぐるしい変更に対し米国の同盟国の間では不安感が高まっている。そのため、両長官は米国が引き続き東アジア政策を重視していることを強調するなど、日本側の懸念の払しょくに努めた。 

 「オバマ大統領は、国益の戦略的見直しとアジアへの投資に真剣に取り組んできた」(ケリー氏)日米同盟については「太平洋地域における安全保障と繁栄をもたらす重要な礎だ。軍事同盟と外交を通じて、両国の緊密な協力関係を時代に合わせ変えていく時期に差し掛かっている」ということで、日米同盟の緊密化を願っての両巨頭の来日らしい。

・・・・と実は私など経済に疎いので、ほとんどニュース記事から引っ張って来て、棒読み的に述べているだけだが・・・・

もう一つの記事は、北朝鮮からのミサイル・核の脅威や中国の周辺海域における軍事力誇示、宇宙やサイバー防衛での協力、在日米軍の再編など、日米間およびアジア地域の安全保障上の長期的な問題について日本側と幅広く協議するため、

だそうで、こちらのほうが私には理解しやすい。

それはそれとして、一つ気になったことがある。それはケリー国務長官と、ヘーゲル国防長官が、千鳥ヶ淵戦没者墓苑を献花に訪れてくださってそれは、感謝すべきことだがなぜ靖国神社ではないのだろう、ということだった。

安倍晋三首相が5月に訪米した際、靖国神社を米国のアーリントン国立墓地(Arlington National Cemetery)になぞらえたことに対するけん制・・・・

と一つの記事は述べていたが首をかしげる。
何のための牽制なのだろう? 牽制するためだけに多忙の合間を縫っての参拝?

 「日本の防衛相がアーリントン国立墓地で献花するのと同じように」戦没者に哀悼の意を示したと言うのがお二人の答だったが、どうもスッキリしない。

献花はお二人の自主的発案だったそうであるから、もし日本へ友好を示すなら靖国神社のほうが、日本国民は納得しやすいし嬉しさも増すのだが? まして、安倍首相が訪米の折り、靖国神社についてせつせつと語っているのだし。

もしお二人が靖国を避けたとしたら、それは中韓の思惑を気になさったのだろうし・・・
それもまたつまらないことで・・・・アメリカはどちらとも波風を立てたくないだろうし・・・

しかし、もしそうなら千鳥ヶ淵に献花などわざわざいらっしゃらないのではないだろうか。
義務ではないのだし、千鳥ヶ淵への献花など各国要人も近年どなたもなさっていないのだし、お二人がなさらなくても、誰もなんとも思わない。

となると、お二人は本当に日本への友情と、それから戦没者への哀悼を示したかったのでばないかという気がするし・・・

となると、靖国参拝を止めたのはひょっとして中韓の思惑を慮った外務省ではないかとも思うのだ。仮にそうだとしたら、一体いつまで日本は中韓の顔色を伺いつつ生きていかねばならぬのだろうかと、ほとほとうんざりするのだが。真相はわからない。