岐阜にロケに行っている竹園さん(監督)から、撮影順調の報告メールが入った。
3度の台風をしのいだというから、強運だ。
ご案内サイトはこちら。http://www.tbs.co.jp/inochi2013/
秋のドラマ特別企画『命』
2013年11月11日(月)よる9:00から
矢田亜希子さんのブログを見たら、ロケ先でしゃぶしゃぶを食べたみたいだ。
http://ameblo.jp/akiko-yada/entry-11639620072.html
私も取材で同じ場所に行ったが、しゃぶしゃぶは食べさせてもらえなかったぞ。
岐阜中津川 しゃぶしゃぶの「青柳」 美味しそうな店構えだなあ・・・・・。
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サービスにシナリオの冒頭と、一部を載せておく。
◯宇宙空間
父と幼い息子の語る声が聞こえる。
父 「地球も宇宙に浮かぶ、無数の星の一つだって、学校で習ったかな?」
息子「・・・・・」
父 「星の一つだけど、この星は水をたたえ、緑が生い茂り、命を生み出す星なんだ」
息子「・・・・」
カメラは地球に近づいて行き、次第にその特有の色彩と模様を見せてくる。
父 「お父さんの話、つまらないか?」
息子「別(べつ)に」
父 「喋ってくれないと、お父さん寂しいっていうか、キツいっていうか・・・」
息子「別(べつ)に。・・・聞(き)いてるし」
父 「そうか。地球って星もまた、オレ達と一緒に生きてるんだ。そのことを知って欲しい」
息子「命(いのち)があるってことは、いつか死(し)ぬってことなんだよね」
父 「(虚をつかれ)え・・・」
息子「死(し)ぬのに、なんで人間(にんげん)って生(う)まれるの。なんのために生(い)きるの」
父 「・・・」
息子「地球(ちきゅう)なんか死んでもいい。お母(かあ)さんに生(い)きていて欲(ほ)しい」
地球はしだいに、日本列島になり、本州になり山になり、山道になりリュックを背負った大小の人影がポツンと二つ歩いている。水沼春樹(40)と蓮(9)の父子である。
◯タイトル「命」
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◯屋台のある一画
三人娘たちとヨーヨー釣りをしている蓮と、菜摘。
風鈴売りの前に歩いて来るのは、春樹と葉摘だ。おびただしい数の風鈴。しかし風が絶えているのか静寂である。
葉摘「(足を止め)風鈴。じきもう、秋なのに。あたしみたいだわ」
春樹「なに、それ」
葉摘「季節が過ぎて、誰ももう見向きもしない。風が吹かなきゃ、鳴ることもない」
春樹「でも、息吹きかけりゃいい音色で鳴る」
葉摘「・・・」
春樹は一つの風鈴の短冊に、息を吹きかける。それを合図にしたように風が微かに渡る。それぞれの風鈴が、小さく震え、鳴る。ふっと、顔を見合わせる春樹と葉摘。風、吹きまさり音色は、高まる。
圧倒的に鳴り渡り・・・・そして、再び鎮まる。
葉摘「(淡いため息のように)あたしたち、どうしましょう」
春樹「山が紅葉(こうよう)で色づく頃、また来ます」
葉摘「ここ、色づかないの。針葉樹ばっかだから」
春樹「・・・」
葉摘、くっくっと笑い始める。こらえきれぬように笑っている。
春樹「初雪の頃、来ます!」
葉摘「(笑いを、おさめて)本気にしちゃおうかな?」