井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

ヘイトスピーチとヘイトクライムの差について

2013年10月01日 | 歴史・政治

言葉だけ聞いているともっともな正論だが、実態を知ると
違う・・・ということがままあるものだが、この間
ちょっと書いた上野千鶴子さんたちが立ち上げた組織もそうで

【ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク(のりこえねっと)】

と看板だけを読んでいたら、まことに正論で、私も日本人によるデモの実体を
知らなければ、むしろ上野さんたちに賛同するだろう。
憎悪発言も人種による排除もよしとはしていない。

だが日本人達のデモの趣旨はきちんとしており、ヘイトスピーチのほうは、
そこから派生的にごく一部派生して出たもので、しかも色々情報を
集めてみると、一定方向に世論を持って行きたいある一派が
日本人のデモ隊に加わって、いわゆるヘイトスピーチを発しているのは彼らで、
要は自作自演である可能性もあるようだ。

この間上野さんたちの組織について触れた時、なぜ上野さんたちは、
韓国のヘイトスピーチには触れず日本人ばかりを叩くのかと書いた。
るる書いたが、しかし一言でくくれる言葉を見つけた。

韓国のそれはヘイトスピーチを超えてヘイトクライムである。

Wikiに定義を借りる。

ヘイトスピーチ(英: hate speech)とは「憎悪表現」と訳される概念で、特にそうした種類の言論が”地域の平穏を乱すことをもって規制されるべき”と議論する場合には「憎悪を煽る表現」と呼ばれる。喧嘩言葉と同様に相手方の内部に憎悪を生み出すような言論(表現)類型と考えられており、話者(表現者)の側の憎悪感情が問題とされる。

 

ヘイトクライム(Hate crime、憎悪犯罪とは、人種、民族、宗教、性的指向などに係る特定の属性を有する個人や集団に対する偏見や憎悪が元で引き起こされる犯罪行為を指す。

要するに「言うだけ」か「行動が伴う」かの差である。
韓国の日本憎悪は従軍慰安婦の捏造を含めて、日の丸を燃やしたり、世界中の人が見るサッカースタンドに日本を貶める横断幕を掲げたりと、行動が伴うのである。
それらを放置しておいて「言うだけ」の日本人のみ叩く日本人の存在が
私は本当に理解できない。

「言うだけ」の部分にも過剰なところはあるのだが、それが果たして本当に
日本人が発したものなの? 成りすましではないの? という問題もあるので、
本当に厄介である。これに関しては俳優の今井某さんがテレビで随分はっきりしたことを
おっしゃって、大丈夫なのかなとハラハラしつつも、偉い人だなあと思った。

今井さんといえば、自衛隊の出身で特攻隊の芝居を自分で書いて
出演していた。三軒茶屋近くの小劇場で拝見したことがある。
しょうもない俳優やタレント発言が多い中で津川雅彦さんと並んで
きちんとした識見の持ち主だと思う。
芸能人が政治に関心を持ち発言するのはいいのだが、生噛りで
半端なことを発信されると、実のところ迷惑だと思うことも多い。
きちんと勉強してから発信して欲しい。