井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

一生の食事の量

2012年10月30日 | 日記
昔は、自宅のリビングでやっていた打ち合わせですが、手伝いもいなくなり
おもてなしも出来ないので、近くの喫茶店でやることが多いです。

今日は2時からの打ち合わせで、私を入れて計4人。ほぼ3時間半、座りっぱなしで
話し込んでいました。

近年、小説にしろ脚本にしろ何かを書きあぐねるということはなくなって
いたのですが、今回は素材が難しくていっこうに、設定が立たず
考えこんでいたのですが・・・・話しているうち、いくらか
光明が見えて来たようで、こういう時はドラマという
共同作業のありがたさで、文殊の知恵です。

昔はずいぶん、わがままな作家で自分ひとりの思いで突っ走り
人の意見などほぼ聞いたことがないのですが、近年
作り手側の思いをいつしか尊重するようになりました。

それにしても・・・

喫茶店で開口一番「太りましたね」と言われてしまいました。
さほど長い間顔を合わせていない人でもないのですが。

タバコを止めて以来、食事が美味しくてつい過ぎてしまいます。
前半生がほとんど、コーヒーとタバコを主食に過ごしましたから
一生分の食い扶持を今、せっせと取り込んで人生の
平仄(バランス)を合わせようとしているのかもしれません。

人は一生の間に食べる分量が天から与えられている、という
話を聞いたことがあります。
ここに至るまで、極端に食事の量が少なかった私は
与えられた分量をきちんと食べ終えるまでは死なせて
もらえないのかもしれません。

桑名正博さん

2012年10月30日 | 日記
いつぞやのブログで書いた通り、作品で一度ご一緒して本読みの日にエレベーター内で
言葉を交わしただけのご縁ですが、心に残る方でした。
目と表情が何ともやわらかく優しい方でした。

いっとき、私もご縁が深かった陣内孝則さんと親交があったのは報道で知りました。

作品でお付き合いのあった方が、もう随分この世を離れられています。

昨日はふと、笠智衆さんのことを思い出していました。やはり本読みの日にNHKの稽古場で短く会話しただけのお方ですが、小津映画で拝見したお姿とお声のままで、不思議な気がしました。緒形拳さんとの思い出もいつか書いてみたいと思います。


CTスキャン

2012年10月30日 | 日記
喀血を機にタバコを止めて、9ヶ月くらいです。
そろそろ肺の再検査をしましょうと言われて
銀座のクリニックに行って来ました。
なんで銀座かって紹介されたところが銀座なんで、
うちからは割に近いのです。松坂屋だったかなあ、
デパートのそばのクリニックでした。

習性でクリニックに行くと、無意識に取材していますが
今日はモヒカン刈りの先生が珍しかったくらいで
後はとりわけ新しい収穫はなかったです。

今日午後からドラマの打ち合わせなので、準備で起きているのですが
眠いのでいったん寝るかもです。只今午前2時、眠い。
怠けていてまだスタッフにお話できるくらいに固まっていないので
せめてお話の流れを箇条書きにしてお手渡ししようと思っているのですが。

局の営業の方がありがたいことに乗り気で、プロデューサーがシノプシスをせつかれているようです。

こんな話面白いんでしょうかしらねえ・・・。
毎日コンスタントに一定人数の方につないでいただいているようなので
読んではいただいているようなのですが。

儀礼

2012年10月29日 | 日記
競馬に全く疎いのでよくわからないのですが、天皇杯で優勝した
イタリア人騎手の方が、天皇皇后両陛下のみ前に跪いたというので
話題になっていますね。

なるほど、所作が身について美しい。

ミルコ・デムーロという方だそうです。





馬上で、両手で丸を作っているのは日の丸の丸だそうで、本当に日本が好きなのですね。

「花嫁の父」で向井理くんが演じた「丸」という名前は、旗日に拾われたことに
ちなんで命名しましたが、ヒロイン美音に丸がメモで説明するくだりで
「マル。日の丸のマル」というくだりを思い出しました。



原作として書いた「ゆきの、おと」もドラマのほうも保守系の政治家の方々に
愛していただくことが多くて、深くも考えたことがなかったのですが
作品にこめた「日本」が好まれたのかもしれません。といって、むろん
何か政治的意図を込めたわけではなく、舞台の一つとなった隅田川を
追求したら「和」の良さが自ずと出てきた・・・というようなことなのですが。

日の丸には負の思いを抱かれている方もいらっしゃるようですが
私は白地に赤く、きっぱりと清潔なこの旗が好きです。
オリンピックやフィギュアで翻るのを見ると、素直に今は嬉しいです。

今は、というのは以前は抵抗があるほうだったのです。まあスポーツに擬似戦争みたいな
側面があるのは否みがたくあるわけですし。それに伴う愛国心も、好きではなかったのです。
けれど、人が自らの生まれ育ったふるさとを愛し誇れるのは、しあわせなことではないか、とそういうふうに、いつしか思い始めました。







苦手な「政経」

2012年10月28日 | 日記
昨日「シャドーキャビネット」の話題で西田昌司さんのことを書いたら
その西田昌司さんからセミナーのご案内を頂戴しました。

安倍晋三氏を招いて「政経セミナー」を開催なさるというのです。

ほぼ次期首相でいらっしゃる安倍氏のお話は聞いてみたい気もするのですが・・・
「政経」の二文字におびえます、なかんずく「経」の文字に。
いっさい関心なし、知識なし。いやいっそ軽い拒否感。

というわけで、おそらく行かないだろうと思うのですが
西田さんは私が心を寄せられるたぐいの政治家さんなので
心残りはします。といっても、安倍氏の講演会で、西田さんとお話する
機会もないでしょうが。



国会中継でこのお顔を見たことはありませんか?