デモクラティックスクールまんじぇ まんじぇの仲間ブログ

何気ない日々の家庭から見えてくる(?)まんじぇ♪
保護者・生徒・ボランティアなど、まんじぇに関わる者たちで書いています

質疑応答の会にて①−1

2017-02-17 14:16:40 | 質疑応答

質疑応答の会を開く事になったいきさつと趣旨


①デモクラティックスクールにおける保護者の関わりの基準

 

問い

日常の活動中、保護者が関われる事と関われない事の基準はありますか?

また、その基準があるとすると変更は可能ですか?

 

 

スタッフ:基本的にスクールの時間内については、無し。

その時間は、子供とスタッフが作っている時間だから、そこへの関わりは無し。

そこを保証したい。

他のスクールではもっと厳密にしている。

大きい子がいると、より一層そうなっている。

親に入って欲しくないという子が、年齢が上に行く程増えるのもあると思う。

スクールによっては、「送迎の親も○分以内に去る」と、決められていたりする。

それは意地悪ではなくて、子供の時間を保証する為。

 

保護者:デモクラティック教育は、子供を尊重する、というところがベース。

私の認識としては、オファーがない限り、お金を出す以外何もしない、という位のもの。

運営会議も今は、(まんじぇでは)子供の年齢層が偏っているが故、大人が入っているが、

本来ならスタッフと子供とでやっていくのが一番の理想と考えている。

 

スタッフ:そこがこの場を、この時間を特別な物にしている。

そこが価値。

と言うのは、世の中全部、そうじゃない。どこでも子供は従属的な存在。

子供が主体になれる場は、それ程無い。

だから、子供が自分たち中心でいられる場所である事に最も大きな意味がある、と思っているから、

できるだけ余分な物は入らないようにしたい。

 

保護者:デモクラティックスクールをやり抜く為に、かなり、親、スタッフ、ボランティアも慎重にならないといけないと思う。

簡単に誰でもスタッフになれると思ってないし、かなりスキル、能力、技量が要ると思う。

 

スタッフ:技量というか・・・・。常に振り返る姿勢。

 

保護者:そう、見つめ直す事。

つい、子供に問いかけたりしてしまうから。

子供が本来持っている物を、そのまま尊重する事ができるかどうか。

だから保護者もすごく気を付けないと、デモクラティックスクールは成り立たないと思う。

それをしっかりやろうとして、さっきのように「10分以内に去らなければならない」と言う様なルールも、子供たちの間でできてくるだろうし、

子供がきっちり尊重される場が必要だと思う。

 

スタッフ:私はグラスルーツ(まんじぇのモデル校)を見て、そこまで排除したくないな、という気持ちがあって、

それはやはり、同じ子供たちを育てている事に関わる大人として。

ただ、最近考えていたのは、あの敷地の広さがある中で、その中に大人がたまに入るのと、

このまんじぇのスペースで大人が入るのとでは影響力が違うのもあって、もっと慎重になった方がいいのかな?と。

子供がいつでも去れないから。

 

保護者:子供は大人をすごく気にかける。元々持っている感覚だろうけれど。




続く

質疑応答の会

2017-02-16 21:41:50 | 質疑応答

2017年 2月 14日(火)

デモクラティックスクールまんじぇにて質疑応答会が開かれました。

 

 

今回の集まりのいきさつと趣旨

 

2017年を迎え、しばらく経ってから保護者交流会が開かれました。

その交流会において、

デモクラティックスクールとは何か?

という漠然とした話題が出ましたが、これに対し、

既に会員として通学している子を持つ保護者であっても

意外と理解できていない事がわかりました。

当初はそんな保護者の声を集約し、スタッフを交えながらQ&Aとしてシェアをするつもりでいましたが、

集約するうちに、その編集を行う者の解釈が加わることや、

文章に文章で回答する事で、

本来知りたかった事とズレが生じてしまったり、

ちょっとしたニュアンスが違ってしまう事を防ぐ為に、

どのような疑問でも、質問でも、今更?というような事でも、何でもO.K、

日常の中から湧き出てきた疑問を直接投げ合って考えよう!

という場所を設ける運びとなりました。

主に保護者からの質問にスタッフが答えるというスタイルでしたが、

保護者同士でも意見や思いを述べ合う事も多々あり、

充実した1時間半となりました。

 

次回から数回に分けて、

実際のやりとりを文章に起こしたものを発信していきます。

どうぞお楽しみに!!

 

ーーーーー今後の発信予定ーーーーー

①デモクラティックスクールにおける保護者の関わりの基準

②『こども主体』において大人が気をつける事と慎重になる事

③まんじぇにおける「運営会議」と「メーリングリスト」の意味

④公共交通機関を利用時の解散後、スタッフの対応について

⑤子供に対して提供・誘導などのスタッフの判断基準

⑥一般教育との比較とリスク

 

 

当日、お集まり頂きました6名の保護者さん、スタッフさん、

ご協力頂き、本当にありがとうございました。

またこのシリーズの内容が、何かのお役に立てましたら嬉しいです。

 

by.maxiy



高校説明会

2017-02-11 13:38:43 | のば

私は、中学校を卒業したら
すぐ高校に行かなきゃいけないとは
考えていません。

行かないって選択もあるし、

もちろん行ってもOK

行きたくなった時に行くのもあり、

そう考えてます。

 

昨年の秋に、
「あいち定時制・通信制父母の会」というところ主催の
高校説明会があることを教えてもらい、
中2のこうきとお父さんとが行ってきました。

いろいろ話が聞けてよかった、とお父さん。

本人もなんとなく進学も考えているようです。

そうか。

進学となると私も高校についていろいろ勉強しとくといいかな。

そう思い、その秋、
県内の公立定時制高校の学校際を覗きに行ったりしました。

私が住む地域には、残念ながら
愛知県の父母の会のような組織はないそうです。

 

そして先月。

この父母の会からまた高校説明会の案内が届いたので
今度は私も行ってみることにしました。

その説明会が、
まんじぇ出身の子が通っている高校で行われるというので
どんなところか知りたくて、
結局家族揃って出かけました。

私が住んでいる所からは県外になるのですが、
交通アクセスがいいので将来通うことも想定して
電車を利用して行きました。

 

説明会は、全体会と分科会の2部構成。

全体会では、そこで配布されたパンフレットに従って
定時制・通信制の基本的な説明や
現役生徒へのインタビューなどがありました。

現役生徒のインタビューは聞いていて
こうきも親近感が湧いたようです。

分科会は前・後半の2部構成で、
県立通信制、夜間定時制、市立昼間定時制・・・
生徒どうしのしゃべり場、親どうしのしゃべり場も含めて
12種にも分かれていました。

私たちは、
市立昼間定時制と県立通信制で話を伺いました。

定時制高校について、
正直あまりいいイメージを持っていませんでしたが、
説明を聞いて、自由で先生方もおおらかで
いいところだなとの印象を受けました。

そっかー、こんなところもあるんだー♪

こういう学校ならこうきもいいかも♪

内心ウキウキ気分でこんな質問を投げかけてみました。

「県外の生徒さんはどのくらいみえるんですか?」

・・・私、知りませんでした・・・

「県外からは入れません。」

きっぱり言われてしまいました・・・

さっきまでウキウキだった私のハートは
漫画のようにペキペキとヒビが入っていきました・・・

私たちが説明を受けている間、
隣の教室の生徒どうしのしゃべり場に行っていたこうきも
リラックスした表情で戻ってきて、居心地も悪くなかったみたい。

なのに・・・

 

不思議ですねー

大学はどこの県からでも入学できるのに、高校はダメなんて。

高校って義務教育じゃないんでしょ?

せっかく行ってみようかなって思える場所があるのに
住んでるところのせいで行けないなんて。

モヤモヤしてますが、本人が「高校に行く!」と
言った時にまた考えます。。。

 

そうそう。

通信制の方は、後半で、しかも私たちひと家族だけだったので
そこの高校で実際使用された「『国語総合』報告課題」なるものを
いただけました。

結構分厚いので、本人いわく
「(自学の)モチベーション保つ自信、ないなぁ(苦笑)」
でした。

そこの先生方も穏やかな、いい先生方でした。

「生徒と言っても私より年配の方もみえるので、
 逆に勉強になりますよ。
 みなさん、穏やかですね、
 私たちもわりと自由にやらせてもらってるので
 それが生徒さんたちにも伝わるんでしょうか」
と話して下さいました。

やっぱり、忙しさの中からは穏やかさやおおらかさは
なかなか育ちにくいのではないでしょうか。

充実した説明会でした。

 

のば