記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

雨音

2008年06月22日 13時17分12秒 | Weblog

今回は紫陽花よりも海が見たかったから、両方を一度に見られる成就院をセレクト。
鎌倉から江ノ電に乗り込み極楽寺で降りる。土曜日なので車内は通勤ラッシュ状態

今日は湿度がかなり高い。少し歩いただけで肌がじっとりしてくる。こんな陽気は体力もすぐに消耗してしまう。長い階段もかなりきつかったが、昇り切った先には海へと続く道が、満開の紫陽花で色づいていた。雲でおおわれた空だから海の色は青ではなく寂しい灰色。
北鎌倉そばの明月院は涼しげな青い紫陽花が多く色が統一しているが、成就院はカラフル。ひとつひとつ見るには楽しめるが、全体を見たときは色がありすぎて統一感がなく、うるさく感じた。今日みたいな陽気は,色が主張する体感温度も邪魔をしているのだ。
お昼ご飯は稲村ヶ崎、国道134号線沿いのRONDINO
久しぶりに会う友人達とお互いの近況を語った。高校卒業後に通った予備校の寮での出会いだから、かなり長い付き合いになる。でもお互いあの頃と変わらない表情にホッとする。二種類のパスタ、ラザニア、ピザ、サラダ、ズッキーニの花のフリット。お腹が満たされた私とAは弾丸トークを続けるNちゃんを前に、睡魔と戦っていた。店を出ると雨が降ってきた。稲村ヶ崎駅近くにあるアンティークの店Rは江ノ電の線路を渡った先にある。なんかおばあちゃん家に来た感じの室内。
家の中には時代を感じるちいさな椅子とセットの机。白のレトロな取っ手のコーヒーカップ、リクライニングチェア、かき氷を食べたくなるガラスの器など。部屋には裸電球が一つ、天井から垂れ下がっている。裸電球のぼわ~んとした灯りが懐かしく感じた。
縁側にでると、軒下をつたって絶え間なく落ちる雨の雫。その雫が赤土の地面に落ちる音がなんとも言えない。何年ぶりかに聞いた。子供の頃は遊びにいけない雨の日は窓越しに座りこんで、雨粒が落ちる奇跡を飽きもせず眺めていた。クモの巣に捕らえられた雫も好きだった。
今は建物に囲まれた中にいるのでこんな情景を見なくなったし、土にぶつかる雨音もきこえない。



fine ART photographer Masumi


由比ケ浜を望む



江の電の線路を渡ると、Rの入り口


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