ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

日本経済新聞紙の見出し「『巨大ITが秩序』現実に」を拝読しました

2020-12-28 00:00:05 | 日記
 2020年12月22日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面の見出し「『巨大ITが秩序』現実に」を拝読しました。

 この記事はコラム「パクスなき世界 大断層」の第2回目のものです。

 この記事は現実に起こった話を紹介しています。11月12日に、インターネット通販大手の「楽天市場」で、商品の一つである大型テレビの価格が目まぐるしく変わった話を紹介します。

 午前9時過ぎに、一部の出店者が20万円前後だった大型テレビの価格が3万円から4万円引き上げると、1時間以内に全出品の41パーセントが追従した。

 そして3日後に、今度は約2万円値下げしたところ、同様に1時間以内に全出品の41パーセントが価格を下げたのです。
 
 ECサイトを調査する企業のバリューズ(東京都渋谷区)の高木正良氏は「相手の値動きに合わせて自動で価格を変えるソフトウエアの存在が背後にある」と、種明かしをします。

 同様に、米国AMAZONのWebサイトでは、自動値付けは出展者の3割超が、このソフトウエアによる値付けを採用しているとうわさされています。

 この記事は、日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「『巨大ITが秩序』現実に デジタル化、国家置き去り」と伝えています。



 イタリアのボローニャ大学のエミリオ・カルバノ准教授らの実験では、複数の人工知能(AI)に商品の値付けをさせると、バラバラだった価格が最終的に均一の価格になります。

 AIソフトウエアが他者の動きをにらんで利益を最大化した結果、価格が最終的に均一の価格になります。

 これは消費者にとっては不利益な価格水準に収まるケースも出てきます。既存の概念では「価格カクテル」に当てはまる事例です。

 カルバノ准教授は「人の意図や交渉によらない『AIカルテル』を、現行の競争法では規制することはできない」と指摘します。

 経済協力開発機構(OECD)は、これまでの報告書で同様の懸念を指摘しています。

 デジタル化の世界は、これまでのルールを置き去りにして急速に進んできました。既存秩序の根拠になっている法典や規制に対して、目の前で進むデジタル化した現実の間には、埋めがたい距離が開き始めていると伝えています。

 米国Googleの新たな決済アプリケーションでは、2021年からシティーバンクなどの口座がひも付けが、銀行側には口座維持手数料や最低残高の決定権が制限されているそうです。

 Googleなどの巨大IT「GAFA」合計の時価総額は、シティーバンクなどのグローバルに展開する30の金融機関の約2倍に達しています。

 強者のルールに弱者が従う構図も金融では起こっています。

 現在、膨大な個人情報を持つ巨大IT企業の「GAFA」は国家をしのぐ影響力を持ち始めています。米国では、当局がGoogleとfacebookをトラスト法(独占禁止法)で提訴しています。

 進むデジタル化の恩恵を人々に平等に分配する仕組みや法の誰がつくるのか答えを探し始めています。なかなかの難問です。そして、いい答えを出せるのかどうか人類の知恵が試させています。

(追記)2020年12月23日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面の見出しは「ソニー、AIの倫理を審査」でした。

 ソニーは2021年3月から人工知能(AI)を使うすべての製品について、倫理面での安全性を審査すると、記事は伝えています。



 AIは利便性が高い半面、動作の判断基準が不透明で、意図せぬ差別などの問題を引き起こす可能性があり、これを審査しますとのことです。まだIT技術を人間が適正に利用する努力に務めています。

 自動運転車がもし事故を起こした時は、その責任は・・。これに答えを出す必要があります。





さいたま市緑区にある見沼自然公園では、冬鳥のシロハラなども観察しました

2020-12-27 00:00:05 | 季節の移ろい
 さいたま市緑区南部領辻にある見沼自然公園では、冬鳥のシロハラを観察しました

 見沼自然公園の修景池の周囲を、2カ月半ぶりに散策した話の続きです。

 修景池の奥にある森では、冬鳥のシロハラが地面を歩いて、エサを探しています。



 シロハラはツグミなどに似た感じの冬鳥です。身体の大きさは24センチメートル程度です。日本で冬を過ごすために、北側からやって来ました。





これから冬が深まると、シロハラやツグミ、アカハラなどと埼玉県内の公園の森などで、よく見かけることが増えていきます。

 この森の木々の上に留まった野鳥です。暗い所に留まったために、野鳥の種類がよく分かりません。







 スギの大木の幹に留まったコゲラです。



 コゲラは2羽いて、幹をコンコンとたたいて、木の皮の下にいる困窮を探しています。



 森にはシジュウカラなども飛び交っています。

 修景池の水面では、トモエガモのオス1羽は、オナガガモやヒドリガモなどの喧噪する水面のすぐ側まで近づいてきました。





 トモエガモのオス1羽の表情は周囲をあまり気にしていない様子です。



 修景池では、これからの年末年始時にかなり冷え込みそうです。厳しい冬が近づいています。

さいたま市緑区にある見沼自然公園では、ソシンロウバイの花が咲き始めています

2020-12-26 00:00:05 | 季節の移ろい
 さいたま市緑区南部領辻にある見沼自然公園では、ソシンロウバイの花が咲き始め、その花の薫りが周囲に漂っています。

 見沼自然公園内の修景池の周囲を、2カ月半ぶりに散策し、12月下旬の初冬が深まっていることを感じました。



 前回、10月初めごろには、修景池の水面ではスイレンの花がまだいくらか咲いていたのですが・・。

 修景池の浅瀬では、ヒドリガモやオナガガモ、オオバンなど“3密”状態です。おそらく30羽以上が、集まっています。





 修景池の岸辺から、この浅瀬に向かって、パンなどを投げ入れるご年配の方や子供がいると、ヒドリガモやオナガガモ、オオバンなどがこのパンに群がります。



 この喧騒から少し離れた水面に、トモエガモのオスが1羽います。





 トモエガモのオスが1羽は、混み合う岸辺を避けて、離れた水面を進んでいます。



 修景池の岸辺の一部では、ロウバイの黄色い花がよく咲いています。





 関東地方は今年12月の初冬のころはとても暖かく、ロウバイの花がたくさん開花しています。





 当然、ロウバイのいい香りが周囲に漂っています。



 この日は12月下旬の薄曇りの天気でしたが、昼間はまずまずの温かさでした。

日本経済新聞紙の見出し「転職停滞 スキルの壁」を拝読しました

2020-12-25 12:00:05 | 日記
 2020年12月20日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面の見出し「転職停滞 スキルの壁」を拝読しました。

 この記事は「国内の労働移動が停滞している」と始まります。新型コロナウイルスの感染拡大によって、飲食業などの雇用は縮小。その一方で、IT(情報技術)や金融などの業種は、雇用吸収に余力があるが、求められる知識や技術の違いによって、業種をまたいだ転職は進んでいないと続きます。

 転職教育の助成などの転職を後押しする政策が求められていると、伝えています。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版でも見出し「転職停滞 スキルの壁 『人手不足』業種へ移動進まず」と報じています。



 元々、転職者数は近年、増加を続けていました。労働力調査によると、2019年でも351万人と過去5年間で2割増えていました。

 さらに、2020年1月から9月までは前年比6.8パーセント減と、通年でも前年を割る可能性が高いそうです。この傾向は、転職市場全体が凍った訳ではないと解説します。

 転職支援サービスでの今年10月の転職求人倍率(転職希望者数に対する求人数の割合)は情報・通信業界は4.89パーセント、金融業は1.75パーセントと旺盛でした。

 しかし、新型コロナウイルスが直撃した業種の飲食・小売業は転職求人倍率は0.49パセントと低迷しています。

 2008年のリーマンショック後は、製造業や金融業の人員を、流通やサービス業が吸収しました。

 今回も、人余りの飲食業などからITなどの人手不足業界に転職が進めば、求人の需要ギャップは吸収できます。
 
 これを阻むのがスキルの壁ですと解説します。

 日本での雇用政策は、休業手当の一部を補助する雇用調整助成金を柱にしてきました。職業教育への支援は貧弱なままでした。

 この職業教育への支援の施策の予算は、ドイツやフランスの10分の1以下だそうです。英国や韓国でも、就労体験者を受け入れる企業に補助金導入を始めるなど、雇用施策を変えています。

 この点で、日本政府は先進国から雇用施策面で学ぶことが多いと感じます。日本はこの点では後進国なのです。

埼玉県深谷市畠山を流れている荒川には、40羽ほどのコハクチョウが滞在しています

2020-12-25 00:00:05 | 季節の移ろい
 埼玉県深谷市畠山を西から東にゆうゆうと流れている荒川の浅瀬に、コハクチョウの群れが40羽ほど飛来し、休んでいます。

 深谷市畠山辺りの荒川は川幅が大きく、平坦な平野部分を悠々と流れています。この荒川の浅瀬辺りには、毎冬、コハクチョウが飛来し、越島します。







 現在は、40羽ほどのコハクチョウが飛来しています。夜はここの辺りで過ごし、昼間は上流や下流までと、適当に移動しています。





 この悠々と流れている荒川の浅瀬部分には水草が生えている様子で、コハクチョウたちは、岸辺近くの浅瀬の流れの中にくちばしを入れて、水草を探して、食べています。









 コハクチュウの中に、羽根の色がまだ灰色の幼鳥が数羽います。



 灰色の幼鳥は、今年の春にシベリアなどの北側部分で誕生し、日本までなんとか飛んできた幼鳥です。

 12月中ごろまでは、初冬ですが気温が相対的に高く、昼間はエサを探して、上流や下流までを動き回った様子です。

 最近の厳しい寒さによって、今の内にエサを食べようとする意志が感じられます。



 来年1月に入ると、厳しい寒さの試練に出会います。

 場合によっては、水の動きが少ない浅瀬部分の水面はいくらか凍ります。

 次第に厳しい冬が近づいています。

 なお前回、この深谷市畠山を東から西に流れている荒川にコハクチョウの群れを見に来た話は弊ブログの2020年11月26日編をご参照してください。