ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

長野県佐久市内にある小諸発電所第一調整池に、久しぶりに冬鳥観察に行ってみました

2021-03-31 00:00:05 | 旅行
 長野県佐久市今井にある小諸発電所第一調整池に、今年初めて、冬鳥などを観察しに行ってきました。

 この小諸発電所第一調整池は、佐久市内の千曲川と滑津川の合流点にある人工の遊水地です。佐久市の野鳥観察地の一つです。

 東側の高台から小諸発電所第一調整池を眺めました。午前9時ごろに観察しました。



 薄曇りの天気気味で、春かすみでぼーっと見えています。西側の背後にそびえている北アルプスの冠雪した峰嶺が見えません、

 この小諸発電所第一調整池へは昨年12月半ばの訪問から3カ月半ぶりの訪問です。晴天ですがやや薄曇りの天気気味です。

 今回は、東側の高台の眼下には、冬場にたくさんいたカルガモの姿が見えません。

 冬鳥のマガモやヒドリガモの姿もほとんど見つけられません。

 今回は東側の高台の眼下にある人工の浮島には、アオサギが多数、休んでいます。全体では40羽ほどいます。



 そのアオサギは、上空から時々、どこかに行っていたアオサギが舞い降りてきます。







 不思議なことに、ダイサギやコサギがいません。ダイサギやコサギの移動したことは、やはり春を迎えた変化のようです。

 東側の高台の眼下にある水面を探すと、冬鳥のキンクロハジロの群れがいます。





 冬期には、キンクロハジロはあまりいなかったと記憶しています。

 このキンクロハジロの群れの中に、ヨシガモのオスが1羽混じっていました。



 さらに、東側の高台の眼下にある水面を探すと、ヒドリガモもいました。



 冬場には、冬鳥のヒドリガモはもっと多く、滞在していました。

 さらに、お目当てのミコアイサを探しました。



 真っ白い羽根模様のミコアイサのオスも数羽、点在していました。



 今年、1月などの冬場に多数滞在していたはずのマガモやヒドリガモは移動し始めている模様です。

 4月間近の小諸発電所第一調整池は、春になり、滞在する“冬鳥”が移動し始めている様子でした。

 なお、この「小諸発電所第一調整池」という名前は、昔、小諸市にあった水力発電所に送る水を溜めるために、佐久市内の千曲川沿いに設けられた貯水池です。

 この小諸発電所第一調整池から、千曲川の上流沿いには、さくらさく小道というソメイヨシノの並木があります。まだ蕾が少し膨らんだ程度です。ソメイヨシノの開花まで10日以上かかりそうです。

長野県佐久市の東端にある佐久荒船高原は暖かい春を迎えています

2021-03-30 00:00:05 | 佐久荒船高原
 長野県佐久市の東端にある佐久荒船高原は3月下旬になり、暖かい高原の春になっています。

 標高1100メートルから1200メートルある佐久荒船高原では、夜中から明け方まではまだ冷え込みますが、0度(摂氏)までは冷え込まない暖かい朝です。この時期としては暖かい朝です。

 佐久荒船高原の中心部になる“コスモスの丘”では、早朝の冷え込みによって、霜が降りたようで、枯れ野は霜でいくらか白くなっています。



 まだ寒さが厳しいようで、草原の地面からフキノトウが芽吹いていない時期です。

 早朝に、雑木林の中では、ヤマドリのオスがいました。



 長い尾を見せながら、雑木林の斜面を急いで逃げていきます。





 佐久荒船高原でヤマドリを観察できるのは、今ごろだけです。冬を過ごしたヤマドリは、エサ探しに夢中な今ごろしか姿を見せません。

 ヤマドリのメスが数羽、出てくることもあります。

 同様に、佐久荒船高原で冬を過ごしたシカも活動的になっています。

 10頭ほどのシカの群れです。その一部です。



 午後になり、佐久荒船高原は気温が上がり、ホオジロの仲間のカシラダカなどが飛んでいます。

 動き始めた野鳥を狙う猛禽類です。逆光の位置からの撮影なので、シルエットになっています。



 この猛禽類はすぐに飛び去りました。

 この佐久荒船高原の西にそびえている八ヶ岳連山は、山頂部はまだ冠雪しています。





 佐久荒船高原の真南にそびえている荒船山(標高1423メートル)の艫岩(ともいわ)も、凍結した部分がない様子です。



 この艫岩の下側では、木々が芽吹き始める直前の様子です。

 今年初めて訪れた佐久荒船高原は、暖かい春を迎え、例年より10日ほど早い早春の季節になっている様子です。

(追記)日本の固有種であるヤマドリのオスは、尾を含めた全長は125センチメートル程度です。
 
 最近は、標高1500メートル以下の山麓・高原でも、あまり観察できない貴重な存在になっているそうです。

群馬県高崎市吉井町にある小串カタクリの里では、カタクリの花が一面に咲いています

2021-03-29 00:00:05 | 旅行
 群馬県高崎市吉井町小串にある小串カタクリの里では、カタクリの花が斜面一面で咲き誇っています。

 この“小串カタクリの里”は、広大な斜面林の里山にある保護区です。春から秋まで、カタクリやウバユリ、キツネノカミソリなどの山野草の花が、雑木林の根元で育ち、花を咲かせます。

 この小串カタクリの里が元々、見事なカタクリ群生地だったことから、小串地区などの地元のボランティア団体が大切に自然環境を保護しているそうです。この結果、カタクリの数は増えているようです。

 ここでは、ソメイヨシノの開花が進む桜前線が到着するころに、カタクリの花が斜面林の根元でいっせいに咲く群生地です。







 関東地方・群馬県も、今年の3月は温暖な天候が続き、例年より約10日ほど早く、ソメイヨシノの開花宣言が出たようです。

 群馬県の藤岡市や高崎市でも、ソメイヨシノの開花が早く進み、高崎市吉井町辺りは、ソメイヨシノの開花は五分咲きぐらいです。





 この暖かい日々が続いたことから、“小串カタクリの里”の斜面林では、やはり10日ほど早く、斜面林の上から下まで見渡す限り、カタクリの花が咲いています。





 おそらく、4日から5日前からカタクリは花を咲かせ始め、これから数日後には花が萎みそうな勢いで花が咲いています。

 例年だと、この小串カタクリの里では3月末になると、カタクリが花を咲かせ始める感じでした。

 今年はソメイヨシノの開花が1週間から10日ほど早いために、この小串カタクリの里でもカタクリが早く開花したようです。







 群馬県の藤岡市や高崎市の群馬県民の方々も多数、咲いたカタクリの花を観賞しに来ています。

 群馬県の地元のケーブルテレビのニュース番組や、群馬県の地方紙の記事でも、このカタクリの開花が報じられたそうです。

 今年の関東地方では、春が例年より10日ほど早く進んでいます。少なくとも東京都、埼玉県、群馬県では、春が例年より10日ほど早く進んでいます。

 昨年は、この小串カタクリの里は、2020年4月7日編でご紹介しています。満開から数日後だったようです。

埼玉県大里郡寄居町の鉢形城公園内では、樹齢約150年のエドヒガンザクラは七分咲きです

2021-03-28 00:00:05 | 季節の移ろい
 埼玉県大里郡寄居町鉢形にある鉢形城公園内では、樹齢約150年のエドヒガンザクラの巨木は七分咲きぐらいに見事に咲いています。

 この樹齢約150年のエドヒガンザクラの巨木は、南北東西に20数メートルほどに枝を広げて、満開に近くなると、見事な風景になります。

 このエドヒガンザクラの巨木は、昔の山城の外れで育っています。山城なので方向によっては、このエドヒガンザクラの巨木のすぐ側まで近づけます。





 エドヒガンザクラはまだ七分咲きぐらいなので、花はまだほとんど散り始めていません。



 このエドヒガンザクラの巨木は、寄居町の天然記念物に指定され、「氏邦桜」と命名されています。



 戦国時代につくられた山城の郭(くるわ)の一部に、カタクリの群生地があります。





 毎年3月末に、エドヒガンザクラの巨木の開花と同時に、カタクリが花を咲かせます(特に、この群生部分は保護されています)。





 カタクリはちょうど花を咲かせ始めたところで、花びらが美しい感じです。

 野生のスミレも、陽当たりがいい部分で、ところどころで咲いています。



野生のスミレは、品種が30数種ほどあり、品種の同定はかなり難しいことです。

戦国時代につくられた山城は、アップダウンが激しい地形で、中には清流が流れています。



 自然豊かな古城です。

 この鉢形城(はちがたじょう)は、1476年(文明8年)に当時、関東管領だった上杉系の山内上杉氏の長尾景春が築城したと伝えられています。

 その後、この地域の豪族藤田泰邦に入婿した、当時に神奈川県小田原市を拠点にしていた北条氏康の四男の氏邦が城を整備拡充し、現在の山城の規模になったそうです。そして、北条氏による北関東支配の拠点として重要な役割を担ったそうです。

 1590年(天正18年)に豊臣秀吉による小田原城攻めの際に、その北条氏側の重要な支城として氏邦は3000人の兵とともに籠城しました。そして同年5月13日に、前田利家・上杉景勝などの北国軍3万5000人に包囲され、攻防戦を展開したが、約1カ月におよぶ籠城の後に、氏邦は6月14日、城兵の助命を条件に開城しました。ここ鉢形城跡は、荒川と深沢川に挟まれた断崖絶壁の天然の要害の城です。



東京都千代田区の千鳥ヶ淵公園沿いの千鳥ヶ淵では、花見客のボートが浮かんでいます

2021-03-27 00:00:05 | 季節の移ろい
 東京都千代田区の千鳥ヶ淵公園沿いの千鳥ヶ淵に浮かぶ花見客のボートなどを眺めました。

 千鳥ヶ淵の北側の九段坂公園から千鳥ヶ淵公園をしました。





 お堀の千鳥ヶ淵の一番北側部分です。田安門をくぐると、武道館などがある北の丸公園に入るます。





 千鳥ヶ淵の一番北側部分は田安門の部分です。

 ソメイヨシノなどが八分咲き、九分咲きの一番の花見の時期です。



 多くの方が長時間並んで、ボートを借りて、ボート場から満開のソメイヨシノを観賞しています。

 千代田区九段南にある千鳥ヶ淵の貸しボート場です。多くの方が並んでいます。新型コロナウイルス感染対策として、貸し出すボート数を少なくしているため、多くの方が待っています。



 千鳥ヶ淵公園内では、ソメイヨシノの古木は八分咲きか九分咲きです。





 わずかですが、いくらか花が散り始めています。

 ソメイヨシノの古木の根元では、山野草のシャガが花をたくさん咲かせています。

 1都3県の緊急事態宣言の解除後ですが、多くの方が3密を避けながら、ゆっくりと散策しています。

 明日3月28日の日曜日には、関東地方・東京都では雨が少し降るとの天気予報です。

 満開のソメイヨシノの花が少し散るかもしれません。