ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

群馬県甘楽郡下仁田町の山里風景部分では、ウメの花が咲き始めています

2020-02-29 00:00:05 | 旅行

 群馬県甘楽郡下仁田町の荒船山の裾野辺りの山里風景部分では、ウメの花が咲き始めています。

 群馬県の前橋市や高崎市、富岡市などでは、ウメの花がよく開花し、満開です。これに対して、群馬県の西端部分に当たる下仁田町では、ウメの花はまだ咲き始めです。

 長野県佐久市の東端にある佐久荒船高原から、佐久市と下仁田町の県境にある内山トンネルにまで下り、荒船山(標高1423メートル)の艫岩(ともいわ)を見ながら、東に向かって山麓の坂を下ります。

 だいぶ裾野まで下ると、下仁田町の大字下小坂という山里にでます。ここは段々畑と果樹園などが点在する山里の村です。

 この山里を北上すると、妙義山の一番西側にそびえている山麓の中腹にある中之嶽大国神社にでます。

 下仁田町の大字下小坂に入った辺りでは、紅梅や白梅のウメの花が咲き始めています。

 この辺りでは、紅梅をお好きな方が多い様子です。

 白梅の花もさいています。

 群馬県内では、前橋市や高崎市、富岡市の市街地ではウメの花は満開です。その“ウメ前線”は東側の長野県に向かう途中です。

 その“ウメ前線”はやっと、下仁田町の山里まで到達しました。長野県までの峠越えを始めています。

 このため、大字下小坂の川沿いの山麓では、紅梅が多く花を咲かせています。まだ咲き始めです。

 白梅の花も咲いています。

 ある人家の庭先では、シャクナゲの蕾も膨らんでいます。

 この下仁田町の山里の大字下小坂には、自称、リンゴ栽培の南限のリンゴ園があります。

 この後、富岡市、高崎市、藤岡市と大まかには東に進み、埼玉県の深谷市に入ると、カワヅザクラ(河津桜)の花が咲いていました。

 桜前線も、東京都や埼玉県では、早咲きのカワヅザクラやカンザクラ、オカメなどの花が咲き始めています。

   埼玉県内の各所で咲き始めたカワヅザクラ(河津桜)の花です。

 明るい桃色の花は春めいた感じです。

 


長野県佐久市今井にある小諸発電所第一調整池では、カワアイサなどの観察を楽しみました

2020-02-28 00:00:05 | 旅行

 長野県佐久市今井にある小諸発電所第一調整池に約2カ月ぶりに水鳥観察に行ってきました。

 その水鳥観察した時に、水面に浮かんで、ほぼ眠っているカワアイサなどを観察しました。ほとんど動きません。

 まず佐久市の市街地から南下し、千曲川に近づきました。

 この途中で見えた、佐久平の北側にそびえている浅間山(標高2868メートル)です。

 山頂部の冠雪がかなり消えています。春近い様子の浅間山です。例年より雪解けが2、3週間も早いです。

 今回、訪れた小諸発電所第一調整池は、千曲川と滑津川の合流点にある遊水地です。その西側にある出水口です。

 遊水地の西側を流れている千曲川の川幅はかなり広いです。川の中の河川敷には、流れてきた大きな石が転がっています。

 この“小諸発電所第一調整池”は、昔、長野県にあった地方の発電会社が、千曲川や滑津川から水を取り入れて、下流にあった小諸発電所に水を送って発電していた調整池の名残りです(その後に東京電力に買収されているようです)。

 小諸発電所第一調整池は、いくらか変形した(いびつな)五角形の大きな池にです。訪れた日は朝から薄曇りの天気でした。このため、空は少しくすんだ青空です。

 小諸発電所第一調整池には、カルガモなどのカモ類がたくさんいます。池の西側には、カルガモの群れが休んでいます。

 マガモとコガモもたくさんいて、池全体に分散して水面に浮かんでいます。

 コガモのメスが近くまで来ました。

 身体がカルガモより少し大きく、身体の下側が真っ白いのはカワアイサです。

 カワアイサは寝ている様子です。この寝ているカワアイサにマガモが近づいていきます。カワアイサのオスは、身体の大きさが70センチメートルとやや大きめです。

 ウミアイサの尾の辺りをかするように、マガモは進んでいきます。

 目の前に見えている人工の島の端には、ミコアイサが休んでいます。

 このミコアイサは完全には寝ていないようで、時々、顔を動かします。

 この小諸発電所第一調整池から見た浅間山です。

 この小諸発電所第一調整池から見える八ヶ岳連山です。山頂部にしか雪は見えていません。温かい春を感じさせます。やや霞がかかっています。

 佐久平は、例年の3月半ばぐらいの暖かさです。今年は本当に暖冬です。

(追記)弊ブログでは、観察した水鳥を「ウミアイサ」と記述していましたが、再度確認したところ、「カワアイサ」でした。訂正します。


日本経済新聞紙に掲載された見出し「経済活動 非常時モード」を拝読しました

2020-02-27 12:00:05 | 日記

 2020年2月27日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面に掲載された見出し「経済活動 非常時モード」を拝読しました。

 サブ見出しは「イベント中止・出社禁止相次ぐ」です。

 リードは「新型コロナウイルスの感染拡大を受け、企業や自治体が非常時モードに入って来た。政府は2月26日、感染の拡大防止に向け、今後2週間の大規模イベントの中止や延期を要請。これを受けて、企業説明会やラクビーの試合などが決まった」と伝えています。

 感染者が増える北海道は、道内すべての公立小中学校を休校にするよう、市町村に要請しています。

 この結果、「消費停滞懸念が強まる」と伝えています。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では、見出し「イベント中止・出社禁止 新型コロナ、経済非常時モード」と報じています。

 安倍晋三首相は、2月26日の政府対策本部で、全国的なイベントについて、「今後2週間は中止・延期 規模縮小などの対応を要請する」と表明しました。

 この要請の法的根拠はなく、首相の政治判断だと、記事では伝えています。
 
 2月25日に政府が示したイベント開催の有無の判断基準は示していなかったことから、これを一歩も二歩も踏み込んだ判断です。

 今回の背景には、企業などが国の強い後押しを求める声があったためだと解説しています。

 政府の専門家会議は2月24日に開催した際に「この1から2週間が感染拡大に進むか、終息するか瀬戸際」とも見方を公表しています。

 この政府の専門家会議の判断からは、2日遅れて、首相がやっと決断したことになります。

 この2日間の遅れは、何なのか、感染拡大後に検証する必要があります。

 現在の感染拡大の状況の中で、影響が大きいのは、就職活動です。今回のことによって、日本独自の終身雇用制を再検討する契機になれば、少なくとも議論する契機になればと感じています。

 日常的に、必要な人材を適時、採用していく欧米のような採用法の方が合理的だからです。


長野県佐久市の東端にある佐久荒船高原は、もう3月の景色になっています

2020-02-27 00:00:05 | 佐久荒船高原

 長野県佐久市の東端にある佐久荒船高原は、雪が融けて、早春モードの風景になっていました。

 今年の1月と2月の暖冬の影響です。

 標高が1100メートルから1200メートルある佐久荒船高原は、積雪がほとんどなく、例年ならば3月半ば過ぎの早春の景色になっていました。

 佐久荒船高原の中心部にある“コスモスの丘”は早春の風景です。土色・枯れ野の風景です。

 正確には、明け方には霜が降りて、枯野が少し白くなっています。残雪はくぼみにしか残っていません。

 不思議なことは、例年ならば早春の景色になった“コスモスの丘”には、野鳥のカシラダカが群れで来て、落ちた草の種などを食べているのですが、今年はカシラダカはいません。

 カシラダカはもう草の種を食べつくしたようです。

 周囲の針葉樹の森には、シジュウカラやアオジがいくらか来ています。

 低木の枝が絡んだ中に出てきたコガラです。パラパラと群れでいます。

  佐久荒船高原の真南にそびえている荒船山(標高1423メートル)の艫岩(ともいわ)にも、縦の岩のくぼみに氷がほとんどついていません。

 少し離れた高台から、“コスモスの丘”越しに見える荒船山です。

 その荒船高原の西側に見える霧ケ峰高原の車山(標高1925メートル)の山頂部にしか冠雪がありません。薄曇りで霞んでいます。

 葉が落ちた木々の枝の隙間から見える八ヶ岳連山です。冠雪は山頂部中心です。

 アカゲラがコンコンと音を立てている木のそばに、野鳥の群れがやって来ました。大きな木々の上の方に出てきたのは、イカルの群れです。10数羽います。見上げる苦しい姿勢で観察しました。

 イカルは身体の大きさが23センチメートルと、カラ類よりは二周りほど、大きい野鳥です。

 背の高い大きな木の上側にパラパラと留まっています。黄色い大きなくちばしで木の実を食べるようです。

 とても臆病な野鳥のイカルは、人間を見るとすぐに逃げ出します。今ごろは、イカルは数10羽の群れで、佐久荒船高原に来ています。秋に実った、マユミなどの木の実などを食べるためと考えられています。

 その内に、アカゲラはどこかに飛んでいきました。早春らしい佐久荒船高原でした。

 


前橋市嶺町にある広大な自然公園の峯公園では、ウメの花が満開です。

2020-02-26 00:00:05 | 旅行

 前橋市嶺町にある広大な自然公園の峯公園では、ウメの花が満開です。

 この峯公園は、赤城山の南斜面に設けられた自然豊かな公園です。

 下側半分は墓地になっています。上側半分の公園部分には、いくつか沢があり、その中の一番大きい沢にはミズバショウが群生しています。

 この上側半分の公園部分の一番下側に、梅園があり、濃い桃色のウメの花などが満開です。

 適度な大きさ(高さ)のウメの木が10数本並んでいます。

 峯公園では、まさにウメの花が満開で、ウメの花の香りが辺りに漂っています。

  なぜか、このウメの花にはメジロが蜜を吸いに来ていませんでした。

 この梅園は、子供向けの遊具のある公園の下側なので、土曜日や日曜日には子供ずれの家族で賑わうようです。家族向けの公園部分です。

 赤城山の南斜面に設けられた峯公園には、尾根沿いにはカタクリ園やクリスマスローズ園が点在しています。

 そのクリスマスローズ園では、当たり前ですがクリスマスローズの花が咲いています。

 峯公園の尾根沿いでは、ジョウビタキを見かけました。

 最後に、大胆な印象論でいうと、群馬県の安中市から富岡市、前橋市、高崎市辺りは、ウメの花が満開で見ごろを迎えています。

 群馬県から南下し埼玉県に入ると、満開のウメの花と同時に、カワヅザクラ(河津桜)やカンザクラ(寒桜、大寒桜など)のサクラの木が花を咲かせ始めています。

 埼玉県南部から東京都内では、オカメ(おかめ)という濃い桃色の早咲きのサクラの木が花を咲かせ始めています。

 例年ですと3月末には、ソメイヨシノ(染井吉野)の開花は東京都内から始まり、埼玉県を北上し、10日ほどかかって群馬県南部にたどり着きます。

 群馬県南部から長野県佐久市までは、3週間から4週間かかって桜前線は到着します。