goo毎日絵日記

毎日の絵日記。空気描き、その日その時の雑感。

月の管理担当者の話し2

2013-10-20 19:29:20 | 日記

彼女は玄関戸を開けたままの私の脇をすり抜け、居間にズカズカと。これの云いようは不公平か、彼女の居間でもあるのだから。
うしろからタドタドしく後をついてきた私に「星の子」を押し付け抱かすと。彼女はソファーの上のクッションを手早く整え、膝掛け毛布を広げ。
私のところへ、「サーッ」と受け取るとソファーのその場所に。
 その瞬間から「星の子の居間」になったと。

 そのあと彼女は台所にゆき、なにやらお湯を沸かす気配の大きな薬缶を取り出す派手な音や、水をいれる音、レンジの乗せる音をさせ。そして自身も顔を洗って。ピーコートを脱いで、突っ立ったままの私の前に。
そう洗顔の匂とともに彼女の纏っている毛糸の匂いが…。
「星の子は 街の子」
コメント (2)
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