先週は出張で下関と福岡に滞在し、仕事の合間を利用して、若いスタップと一緒に市内を歩きました。
写真は福岡タワーから市内を展望したものです。
案内板によれば、福岡から東京までの距離が840キロ。大阪までが490キロ。一方、ソウルは540キロとのこと!
「遠い親戚より近くの他人」という諺がありますが、日本と東アジアの中継点としての、福岡の可能性を実感しました。
日本の大動脈は、太平洋ベルト。韓国の大動脈は、ソウル-釜山です。また、ソウルの向こうには、山東省の経済圏があります。(日本人が想像する以上に、韓国と山東省は深い経済交流があります。)
3国を結ぶ2本の大動脈を遠い宇宙から見ると、VictoryのV字に見えますが、その要に位置するのが、この福岡です。
福岡は韓国にもっとも近い観光スポットとして高い人気があり、現地のブログでもいろんな観光情報が交換されています。
この機会に、韓国人的な視点で、観光地を2つ紹介してみましょう。
1.キャナルシティ博多
韓国人の間で非常に人気のある観光スポットですが、その理由は、韓国では考えられない価格でブランド物のファッションが買えるからです。
たとえば、G〇P。韓国でも人気のブランドですが、ソウルでは、大バーゲンでも20%がいいところ。それが、キャナルシティでは「にわかに信じがたい」プライスになります。
初めてアメリカに行った時、現地の衣料品の安さにびっくりして、服を買いあさった記憶がありますが、まさにあの感覚。
円高を考慮してもインパクトがありますから、これから円が安くなれば、まさに「衝撃のプライス」です!ソウルは買い物ツアーの日本人客でごったがえしていますが、これからは、韓国から日本への買い物ツアーもブームになるかも。
日本での買い物といえば、電子製品が定番でしたが、それは過ぎ去った昔の話。これからはファッションとカルチャーです!
カルチャーといっても、教科書に出てくるような歴史文化ではなく、日本人のライフスタイルそのもの。
かって、日本人がフランスやロンドンのライフスタイルにあこがれて、その空気を吸うために、飛行機で現地に向かったようなものです。
ソウルの本屋さんに行けば、韓国のニッポンオタクによる、「ニッポン攻略本」がいくつも並んでいます。
日本人である私が教えられるような情報もあって、私が翻訳して日本に紹介したいぐらい....。
我々のスタップは毎日、メンズブランドの服を買い漁っていました。
ええっ、私ですか?最近、ハマっているビョークのCDと、ロック関係のCDを何枚か買いました。
2.アサヒビール 博多工場
韓国人に非常に人気のある観光スポットで、年間7万人(!)の韓国人観光客が訪れるとのこと。現地のブログでも大評判です。
工場見学の後は、タダで作りたての生ビールを試飲させてくれます。(一人3杯まで)
人気の秘密はこれだけではありません。なんと、韓国語で案内してくれるのです。
韓国語担当の出口さんと記念写真。分かりやすい説明で、楽しく見学できました。
5年間、日本で韓国語を勉強されたとのことですが、あと少しでネイティブレベルという、正確な発音!
私の周囲。つまりソウル在住の日本人でも、これほど正確に発音できる人はめったにいません。我々一堂、本当に驚きです。
あっ、そうだ!作りたての生ビール。美味しくいただきました。スーパードライは韓国でも大人気ですよ。
最後に....。
日本に帰国するといつも思うことがあります。街や道路がすごく整理整頓されていて、裏通りにいたるまで、安心感と清潔感があるのです。
それから、いろいろな産業の現場で働いている人々がすごく勤勉で、まじめです。
日本の社会から元気と活気が無くなりつつあるのは心配ですが、こういった日本人の美点はこれからも大切にしていきたいと思います。