~西田side~
司様と牧野さんの契約が始まった途端─────。
西田sideの話が完全に止まっておりましたが、皆様、お元気でいらっしゃいますでしょうか?
お久しぶりでございます。
準主役の西田でございます!!
準主役!?と画面の向こうで思われた方っ!
私は間違いなく、この話の準主役でございます。
間違ってもモブではございません!!
この話は、西田の存在あってこそ!なのです!!
そして、『口の悪い西田』と思われた方!
西田は口が悪いのではありません。
性格が悪いわけでもなく、根性が悪いわけでもありません。
司様のそのままのお姿を、素直に述べているだけです。
認めたくありませんが、私の上司(=ボンクラ)も少しだけ仕事が出来るようになってきました。
ま、出来るようになったと言っても、マダマダ少しだけです。
少しだけ出来るようになったのも、全て私の忍耐と努力の結晶でございます。
最近ではですね…。
あのポンコツ(ポンコツもボンクラも全て司様の代名詞です。)は、クソ生意気に私に
『西田、これどうなった?』
など言ってくるようになったのです。
信じられますか?
ポンコツの分際で『これどうなった?』ですよ。
少し前まで、仕事がなんたるかもわかっていなかった正真正銘のポンコツポツコンがですよ!!
少しばかり仕事が出来るようになった途端、これです。
私の忍耐と努力の結晶のお蔭で、仕事が出来るようになったのに気付いていない…。
だから、司様はダメなのです!
人間としても社会人としても底辺ですね。
それでは、この辺りで…。
人として底辺であり、少しだけ仕事が出来るようになって調子に乗っているボンクラの話を少しさせて頂きます。
私生活では、一年前に道明寺ホールディングス庶務:牧野つくしさんと契約結婚をされました。
ご自分で『俺を好きにならねー奴』なんて仰っていたのに…。
契約前から気になっていた牧野さんに(もうこの時点でアウトです。)契約当日に恋に落ちてしまいました。
正直、ここまで簡単に西田の思い通りに進むとは思っていませんでした。
単純で単細胞な司様だからこそ、このように進んだと思っております。
その辺りはですね、書き手の私生活の都合で長期更新ストップしたのにも関わらず!!
見捨てず読んで下さっている、心優しい皆様の方が詳しいかと思いますので、割愛させて頂きます。
私は正直、契約前は─────。
司様が、牧野さんにボロ雑巾のように捨てられたらいいと思っていました。
そのようになる為に、西田も努力を惜しまないつもりでいましたし、実際努力をし続けていました。
ですが、皆様もよくよくご承知のように、世の中、自分の思うようにはいきません。
そうです!
私にとっての不測の事態が起こりました。
牧野さんが、司様に恋してしまうという衝撃的な出来事が起こってしまうのです!
信じられますか?
あのしっかり者の牧野さんまでが!!
司様の毒牙にかかってしまったのです。
あんなにもっ!
司様のことを嫌っていたというのにっ!!
しかも、司様のどうでも良い上っ面に惹かれたのではなく、司様が辛うじて少しだけなんとか持っていた優しさに惹かれてしまったのです…。
仕方ありません。
これに関しては西田も勉強不足でしたが…。
妻に聞くと『少女・女性マンガの王道(西田妻選考)』というのが世の中には存在するようなのです。
その王道とは─────。
1.御曹司が、一般庶民の女の子を好きになる。
だとか、
2.性悪だと思っていた男が、知らなかっただけで実は優しく、自分だけ愛してくれていた。
だとか、
3.全く関係の無かった男女が、ふとしたきっかけで知り合い契約結婚をして恋に落ちていく。
等があるらしいのですが…。
西田は一年前の自分を殴りたくなりました。
そうです。
全てがあの二人に当てはまるのです。
しかもっ!!
3.の全く関係の無かった男女の『ふとしたきっかけ』を作ったのは、この私です。
この西田が痛恨のミスです。
でも、仕方ないのです。
私は、女性マンガや少女マンガを見たことがないのです。
こうなったら仕方ありません。
真面目に生きている人間にだけ、不測の事態というのは何故か起こります。
自慢ではありませんが、私の上司はこのポンコツの為、不測の事態に慣れています。
私は、少し後ろ髪を引かれる思いで『司様、ボロ雑巾となって燃えるゴミのように捨てられる作戦』を諦めました。
そして、司様と牧野さんの契約結婚を強制終了し、本当の結婚へ方向転換しようと思ったのです。
そうです!!
司様には、結婚と言う名の『人生の墓場』をリアルに体験して頂こうと思ったのです!
私の目の前のポンコツが、どうか一日でも早く人生の墓場に早く入りますように!
困った時の神頼みの神様!
どうか、よろしくお願いいたします。
お読みいただきありがとうございます。