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米中首脳会談 ホワイトハウスーイラン、貿易進展なし

2006-04-21 06:26:53 | 海外
China's Leader Makes First White House Visit - New York Times
】訪米中の胡錦濤・中国国家主席は20日午前(日本時間同夜)、ホワイトハウスでブッシュ米大統領と会談した。

 胡主席の国家元首としての米国公式訪問は初めてで、両首脳の会談は、ブッシュ大統領が訪中した昨年11月以来となる。

 首脳会談では、北朝鮮とイランの核問題をはじめとする安全保障問題、それに米国の対中貿易赤字拡大や中国の通貨・人民元改革、知的財産権の保護強化策など経済問題が広範に取り上げられた。

 会談に先立ちホワイトハウスで行われた到着式典でブッシュ大統領は、「平和的で繁栄する中国の興隆を歓迎する」と言明し、米国内で高まる「中国脅威論」にはくみしない姿勢を示した。胡主席は、「米中の協力強化は、両国民のためだけでなく、世界の平和と発展にも資する」と両国関係の重要性を強調した。

 焦点の北朝鮮の核問題では、ブッシュ大統領が6か国協議の再開に向け「中国が北朝鮮に対して持つ、大きな影響力を行使する」よう求め、胡主席は、「米国や他の当事国との協力継続」を約束した。さらに、ブッシュ大統領は、脱出してきた北朝鮮住民(脱北者)を強制送還しないよう中国に求める方針で、核と人権問題の両面で突っ込んだ討議が行われた模様だ。

 イランの核問題では、胡主席が「外交交渉を通じた平和解決」を訴え、制裁を含む強硬措置に傾く米国との違いを浮き彫りにした。

 会談後の記者会見で胡主席は、台湾問題を集中的に取り上げたことを明らかにし、「台湾は中国の不可分の一部」との主張を繰り返した。これに対しブッシュ大統領は、「私は台湾独立を支持しない」と言明し、中国の立場に一定の理解を示した。

 一方、経済分野では、ブッシュ大統領が、<1>人民元の変動相場制への移行<2>内需の拡大<3>知的財産権の保護<4>輸入品への市場開放<5>年金制度改革――を具体的に挙げ、中国政府の取り組みは評価しつつ、一層の努力を求めた。これに対し胡主席は、「人民元の為替制度の改革を引き続き進める」と述べるにとどまり、急速な制度改革には慎重な姿勢を示した。

 また米政府筋は、小泉首相の靖国神社参拝を巡って悪化している日中関係の改善問題も話し合われるとの見通しを示した。

 ブッシュ大統領は儀礼を嫌う実務外交スタイルで知られるが、中国側の意向を受け21発の礼砲など国賓に準じた異例の厚遇でホワイトハウスに迎えた。

(2006年4月21日1時40分 読売新聞)


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