腎臓がん物語 桜が舞い散る頃までは…

2015年5月末日、左腎細胞癌発覚
8月手術、同年11月多発肺転移。
バツイチ独り暮らし46歳

2015最新・腎臓摘出手術方法(中編)

2015-07-27 04:32:08 | 医師から手術説明
【主治医の資格や手術の説明】

2015.7.24 家族を交えての手術説明と同意書の作成の為の来院だ。

所謂、インフォームドコンセントってやつ。

専用の部屋でやると思ってたのに診察室かい! まぁ、いいや…


自分の主治医は、当たり前だが「腹腔鏡認定医」である。

泌尿器科のDrは14人在籍しており、

自分の主治医は上から10番目くらいのクラスで中堅Drって感じかな。

資格:、

泌尿器科専門医
泌尿器科指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本泌尿器科内視鏡学会腹腔鏡認定医
内視鏡外科認定医
ロボットコンソールジャン

専門領域:腫瘍学

と紹介させているので、手術から最後まで、転勤さえしなければ面倒を見てくれるだろう。

手術チームのメインは自分の主治医と、上から2番目の「臨床教授}と「手術室責任者:教授」

まぁ、万全な体制なのは間違いないだろう。


ところでこの主治医と会うのは今日で4回目。

一回目は糖尿病の入院中に、外来でガンだと診断告知された時。

まぁ、事務的で愛想もクソもない…

「うわぁ~このタイプかぁ~嫌やなぁ・・・」と思った事は間違いない。

そもそも、術式の予定が会う度に、前回に言った説明を忘れてるのか?

と思うくらい事務的な口調で変わるんだから、たまったもんじゃない。


一回目:術式は腹腔鏡の全摘出です。入院期間は2週間の予定です。
二回目:腫瘍がかなり動脈の近くにあるので正中開腹です。
三回目:腹腔橋です。入院は1週間です。

どないやねん!!

今思うと、上の教授達と何度となくカンファレンスをして、途中経過を言ってたんだな?
と、思うが、せめて「先日はああ言ってましたが…」を付けてくれ!

同じ医師なのか?と疑ってしまうわ!


さて、手術の説明だが、前編に主治医から渡された書類やイラストを載せてある。

前編の書類やイラストを用いて一通り、ある意味儀式的な説明が続く。


主治医「ここまでで、何か質問はないですか?」

俺「前に動脈の近くに腫瘍があるから腹腔鏡は難しいと言ってましたよね?」

主治医「そう、難しい場所にあるんですが、makotoさんのお身体を考えて、
負担の少ない腹腔鏡でトライさせてもらいます」

俺「全摘に変わりはないですよね?」

主治医「部分切除は考えられない症例です」

俺「動脈を傷つけたら出血多量で即死と病院関係のネットで見ましたが?」

主治医「確かに1分間で3000ccくらいの出血はしますが処置出来るので死にません。笑」

俺「弟よ、死なんねんて!あかんポックリ逝かれへんわ!笑」

弟「手術時間はどれくらいの予定ですか?」

主治医「3時間程の予定です。ただし癒着がひどかったりする場合は5時間くらいになります」

俺「弟よ、まれに8時間くらいかかる事もあるぞ。ネットで見た」」←かなりウザイ奴。

弟「入院期間はどのくらいですか?」

主治医「特に合併症等がなければ1週間です」

俺「ええ~! 1週間! はっやっ!」

 「大学病院なので、早々に退院を進められる事は初めから承知していますが、
僕、独り暮らしなので痛いまま帰らされたら、買い物も行けないし、僕のマンションはエレベーターがないので階段を上り下りするのキツイと思うんです!」

主治医「あ~1日2日なら延長できますよ♪」

ツライのは1日2日で変わらんだろう・・・泣


まぁ仕方ないか。術後に泣き脅しをしてみるか。


主治医「腸閉塞予防の為に、しばらく鼻から胃までチューブを入れておきます」


ええ~!それは初耳だ!散々ネット検索してたのに、それは知らない!

確か胃に空気を送り込んで腸の癒着を予防すると言ってたと思う。(たぶん)



自分の腫瘍は腎臓の中程から下の方にあるんだが、

腹部大動脈から腎臓に伸びている腎動脈(先端部で数本に枝分かれしている)

の極近くに接近しているそうで、腹腔鏡では難しいらしい。


友達のベテランの看護師(元T女子医大勤務)にその事を聞いたら、

「それはDrの腕次第でしょ~?」と言っていたが。笑


なので気になっていたのが、「癌腫瘍が動脈のすぐ近くにある」という事。

俺「もし動脈に癌が浸潤していたら?」

主治医「ステージ3となりますね」

そうか…そうなるのか… 自分はかなりのヘタレである事を報告する。



後半は、輸血の話と、術後に病理結果が出てからの仮定的な話等を。


追記:最近は手術で邪魔になるからという理由の、
「肋骨の一部を取る」という行為はしないそうだ。


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8 コメント

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おおお・・・ (himiko)
2015-07-28 21:00:36
泌尿器科医が20人!大きな大学病院ですね
どこだろう~~?
私のインフォームドコンセントは、診察室もあり、別室もありでした。
カンファレンスの度に主治医が言う事が変わったのは、私も経験しました。
「手術すれば治ります」「手術は外科と共同になるので手術日を取り直します」「himikoさんに一日でも長く生きてもらうために手術しないという選択肢もあります」前に言ったことは忘れているかのようなロボ発言です。
この病院に命を任せる気がなくなり、転院しました。

ところで、いまどきは腸の癒着の予防にシートを入れる?と聞いたことがあります。
makotoさんの病院では、胃までのチューブなんですね?
いやだけど、術後イレウスになるよりはずーーっといいですよね。
知る限り、繰り返す人はどんなに気を付けていても何度でも繰り返しています。

どうか、腹腔鏡ですっきりとりきれますよう、祈っています。
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貴重な記録・・・ (デ某)
2015-07-29 00:11:29
こんばんは!
眠られぬまま まだネツト上にいらっしゃるでしょうか?
それとも もう腹を括って(笑) おやすみでしょうか?

「手術中の出血」ですが、
私の場合一週間ほど前に400ccを貯血していました。
予め「念のためです。滅多に使いません」と仰ったとおり
輸血はしなくて済みました。

一部摘出の手術は結構!難しく、時間がかかります。
3時間で終われば、余程巧い医師か えぇ加減な医師か(笑)

入院1週間は標準のようです(寧ろ長い方かも・・・)。
私は、頼み込んで2週間にしていただきました。
一週間は・・・患者にとってきつい!と思います。
ダメモトで 事前に事情(一人暮らし)を話され、
数日の延長をお願いされては如何でしょう?

「動脈の近く」は、私の場合と同じです。
事前に「状況により開腹、全摘も有り」で合意していました。

病理検査の結果は2週間以上後になると思います。
しかし当日、近親者に切除した「現物」が見せられると思います。
医師は「顔つきが悪い」と言いつつ妻に見せたそうです。
ために、妻は検査結果を聞く日まで私に隠していました。
結果、悪性度G3レベルの細胞があったため
私自身はかなりショックを受けていました。
が、妻は「予想よりはまずまずで良かった」と・・・。

なお、私、手術時点でブログは持っていませんでした。
こうして生々しくリアルタイムに記録されることは
ご自身にも これから腎がん手術を受けられる方にも
貴重な記録になると思います。
手術のご成功とご恢復そしてご健筆を心よりお祈りします。
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わかりやすい! (SORA)
2015-07-29 00:36:42
お!デ某さん登場だ^^

刻一刻と事が動いていますね。

makotoさんのブログとても読みやすくわかりやすいです。

術前の医師とのやりとりは、何だか私あまり詳しく覚えていません。発覚から手術までがあまりにも早かったのと、私の場合様々な症状が出ていてネットなどで調べて医師に質問したりする時間もなかったので、全て医師に言われるがまま・・・という感じでした。
makotoさんの病院のように丁寧かつ詳しい説明だったか?もっと簡単だったような気がします。
私は、手術前に入院はどれだけになるかわからない。と言われていました。かなり深刻な状況が想定されていたのかもしれません(謎)実際は入院は3週間ほどでした。他の皆さんの入院期間を聞くと私は長い入院だったようですねぇ~

しかしmakotoさんの病院は泌尿器科医も大勢いらっしゃるんですね。私の病院は、泌尿器科の医師は5~6人でしたよ。
きっと手術の実績もかなり!?安心して万全な体勢で手術が受けられそうですね。

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himikoさん (makoto)
2015-07-29 19:46:09
himikoさん、ご訪問ありがとうございます♪

>泌尿器科医が
20人くらい。
すみません!インターンが混ざっていました!
正確には泌尿器科医は14人です。
訂正してお詫び申しあげます!
>カンファレンスの度に主治医が言う事が変わったのは、私も経験しました。

どこでもある事なんですね(^_^;)
自分の場合、面会回数を重ねる度に、医師の人間らしさを感じる様になってきたので「まぁ、いいや」
となりました。この大学病院は地区の代表的な先端医療を積極的に行っている、がん拠点病院でもあるので、セカオピは考えていませんでした。

>いまどきは腸の癒着の予防にシートを入れる?と聞いたことがあります。

ホー、シートですか?himikoさんの言われて通り、
イレウスには絶~~~対っに!なりたくないので、鼻からチューブ我慢します!

お祈り感謝!です!頑張りますっ!
(くどい様ですが頑張るのは医者。笑)
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デ某さん (makoto)
2015-07-29 20:10:42
まず、当ブログのお褒めのお言葉。
デ某さんからとは、恐縮いたします。

昨日はぐっすり寝ていました(笑)
もう不安過ぎて考えるのが面倒くさくなって開き直ってる面もあるんですよ。

手術までの時系列を書きたかったのですが、
どうやら時間が足りないようです。
なので、乱文になりがちなのは自覚しております(笑)
退院してからの静養の時間に、ゆっくり加筆・訂正しながら纏め上げたいと思っております。

デ某さんも「動脈近く」だったとの事。
仲間だぁ~♪(笑)

僕は全摘なのですよ。だから早いんです。
CT画像を見た瞬間、あまりの腎臓の肥大を見て、
「ああ、全摘した方がええわ」
と、自分自信でも思いました。

入院期間、一週間では不安です(^_^;)
泣き脅しで延長する計画です(笑)

そう…後は病理の悪性度なんですよねぇ~
この辺りのお話も医師としておりますので、
後編に書こうと思っております。

いつもの様に、ご丁寧なコメントと、お励まし、
ありがとうございます!
返信する
SORAさん (makoto)
2015-07-29 20:42:10
そうなんです、デ某さんにも来て頂いております。

SORAさん、himikoさん、デ某さんと
腎がんカテゴリーの有名人のお三方にご訪問頂いており、心強い事この上ないです!

>makotoさんのブログとても読みやすくわかりやすいです。

そうですか?お褒めのお言葉有り難き~♪
これでも急いで書いているので、乱文なのは自覚しています(^_^;)
術後にもう少し丁寧に纏める予定です。

SORAさんの場合、緊急手術に近いものがありましたもんね?12Cmの腫瘍…恐らくCT画像にはお腹の半分くらい埋め尽くす肥大した腎臓が写っていたかと思います。それでも転移ナシで約7年経過。
SORAさんは腎がんに罹患した患者達の希望になる1人なんですよ
これからもご健康であり続ける事を、心よりお祈り申しあげます!

PS:正確には泌尿器科医14人でした。汗
インターンが含まれていたんです。
訂正しておきます。m(_ _)m
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腸閉塞になりました ()
2015-07-31 14:41:29
主治医「腸閉塞予防の為に、しばらく鼻から胃までチューブを入れておきます」

2年前、左腎臓がんを摘出しました。
退院の翌日、腸閉塞で1ヶ月再入院。
合併症とのこと。
鼻からチューブを入れられ、3週間、絶食、水も飲めない生活。
大変でした。
手術前に、腸閉塞の説明は有りませんでした。
昨年、肺に転移。2月に手術。経過観察中です。
手術、頑張って下さい。
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謙さん (makotosan555)
2015-07-31 16:11:53
謙さん、はじめまして。
コメントありがとうごさいます。

退院翌日にイレウスですか?
これだからイレウスは怖いんですよね。
3週間の絶飲・絶食はさぞかしお辛かったと想像出来ます。

ところで、どこかでお見かけしたお名前だと思っていましたら、そらまめの会の掲示板でした。

そうですか、あの後摘出手術されてたんですね。謙先輩も頑張っておられる様に、僕もがんばります!
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