◇12月の大夢

今月のお題は「ろう月」。
蝋燭のように、ろうには何かを繋げるはたらきがありますが、今年から来年に繋いでゆくという意味をこめて、12月をろう月と呼ぶそうです。

さて、床飾り。

この造形美、ガツンとやされました。
つる首の花瓶に蓮のやつれ葉。
12月8日は釈迦が悟りをひらいた日だそうで、多くの人々に捨てられていた端切れを繋ぎ合わせて自らの衣にしていた釈迦の姿を模しています。
そして花は椿。


蓋の上にはインド菩提樹の葉。
そして椀は「パヤス」というインドの牛乳粥にちなんで、豆乳汁。
揚げた慈姑と、おろした慈姑をほの甘く練ったもの、そして作り立てのお豆腐入り。
出汁の程よい旨味と葛でひいたとろみで、豆乳をまとめています。
 釈迦は6年間の苦行の後、スジャータという乙女に出会い、彼女に施されたパヤスで元気を取り戻して悟りをひらいたそうな。
  ふむふむ。


向附はカジキとヤガラ、そして香りのよいアオサ海苔。
お皿が素敵ですね、絵変わりでした。


煮物にまたまたノックアウト。
京北尾の柚子に、雲子と大根と菊菜が入っており、そこに柚味噌。
これが、半紙に包んで蒸されているのです。
柚子の香りが抜群で、蓋のところの実も、加熱されて味に変化があり、これもいっしょに頂きます。


揚物。
蓮を甘酢で炊き、穴に黄味酢を詰めて揚げたもの。
松葉牛蒡はほんのり甘く砂糖をふってあります。


蕪蒸しは、ぐじ。


一同が悶絶した蟹ご飯。
蟹味噌で和えたご飯に、たっぷりの蟹肉!
 烏賊墨パスタの感覚ですよね、これ。
そして蕪の浅漬けでさっぱりと。


白ワインの淡雪仕立てを、ル・レクチェにふんわりと。


埋み火と題された菓子。
黒胡麻の葛餅の中には、赤く色付けされた百合根餡が。
そしてお薄をいただきました。


お土産に、北尾の柚子を頂きました。
 いい香り!
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