◇夏の終わりに

絲山秋子の「海の仙人」「袋小路の男」を。

◎「海の仙人」
帯に、「背負っていかなきゃならない 最低限の荷物 それは孤独」と。
読み進んで、ちょっと息をつくと、この意味がじわっとくる。
孤独を包むオブラート役に、なんにもしない居候の神様=ファンタジー が登場。
彼の不思議キャラで、物語は軽妙に。

◎「袋小路の男」
横浜に行く用事があり、行き帰りの電車の中で。
窓からの夏の陽の中、ちょうどいい長さの小説 3編。
「袋小路の男」「小田切孝の言い分」、心の深いところで結びついた二人の物語。
からりと、さらりと。
これ以上近づいた時にぱちんとはじけてしまいそうな不安やら、ポケットに手を入れればそこにあると思える安心とか。
胸がきゅっとなる、思いのつまったお話。
「アーリオ オーリオ」、哲おじさんに宛てた手紙は、少女のラブレター。
ただし、手紙をしたためる本人は、これが恋とは気づかずに。
ラブレターって、もはや死語か…。

海で泳がないうちに夏も過ぎて。
この2冊、なんとなく夏なのだ。
それも、真夏じゃなくて、夏の終わり。

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◇洗車のおまけ


車通勤し、職場の駐車場にパーキング。
なんと、仕事をしてる間に、Yさんが洗車してくれてた。
いやー、大助かり。
あまりに車が汚れてたので、いてもたってもいられなくなったんでしょう。
感謝です。

ただし、おまけつき。
洗車のお礼を言いに車のとこに行ったら、「あれ、はずれちゃってらあ」って…。
フロントグリル、一部分はずれちゃって。
Yさん、取っちゃったんじゃないの?
洗車後、かわいく針金をねじって留めてあった。
まあ、よしとしようか。
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◇鈴虫飼育 まめ知識


職場に初秋の風情をもたらすべく譲りうけた鈴虫。
週末の2泊3日を我が家の玄関で過ごしました。
鈴虫ブリーダー暦 10年という、Mセンセイに教わったまめ知識を、ここでちょいとご披露。

その1、餌。
鈴虫の共食いを防ぐためには、キュウリや茄子などの植物性の餌だけでなく、かつぶしとか煮干しなどの動物性の餌も必要。
昆虫も、食べ物のバランスが大事なのだ。
裏技として、熱帯魚用のフレーク状の餌なんかもよい。
ちょうど職場では淡水観賞魚を飼ってるので、この餌をやればよさそう。
移動中に餌なしだったところに、削り節をいれてやると、いきなりむしゃぶりついてくる。
においでわかるのか?

その2、遊び場。
よじ登ったり、踏ん張ったりできるところがあると良い。
Mセンセイは、かつて 蒲鉾板を使ったそうだが、これは臭ってきていただけなかったと。
センセイお勧めの炭を、早速に投入。

その3、鳴き声。
ご存知の方も多いでしょうが、鳴くのはオス。
羽をこすり合わせたときに、あの鈴を転がすような音が。
これを鳴き声ってよんでいいのだろうか。
まあ、人間が勝手に「鳴く」と称してるだけですが。
何かの拍子に、ぴたりと鳴きやんで静かになると、何事かあったのかと覗き込んでしまう。

その4、飼い主たるもの心構え。
「結構、適当で大丈夫なんですよ」と、ほっとするアドバイスをいただくが…。
「ほーんと、ボクは適当ですから。野菜とか、いろいろ試してみるといいですよ、意外と食べてくれないんですよねー、ハハッ」
うーん、どこまで適当にすればいいんだか。
そういうセンセイの、鈴虫君を扱う様は、実に手慣れていらっしゃる。

今朝、職場に鈴虫を持参。
車に積んで、そろりそろりと。
都会の殺風景な受付でも、ここには秋の音が届いて、いい感じ。
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◇ブラジル出身、17歳

友人が交換留学の世話をしているブラジル人高校生、Fちゃん。
彼女はこれから沖縄で1年間の交換留学をする予定。

どうやらFちゃんの日本への興味は、現在のところ「まんが」に集約されている様子。
秋葉原に行きたいというFちゃんが向かった先は、電器街ではなくコミック・フィギュアの世界だったとか。
友人もあたしも門外漢で、ごめんなさいって感じ。
とにかくトランクに入りきれないくらいのフィギュアを、クレジットカードで約5万円分ほど買い込んでたそうな。

Fちゃんのリクエストで、寿司を食べにいくことに。

お節介ねえさん(あたし):「何が食べたい? 食べやすいのは、ツナとか、サーモンとか、あと、生じゃないネタもあるよ。わさびは大丈夫? 魚の卵とかはやめとく?」
Fちゃん:「ケースにあるネタ、全部トライしたい!」
いやー、冗談かと思ったけど、なんのなんの。
さすが育ち盛り、その体格から推し量るべくの胃袋の持ち主で…。
もしや、足りてなかったんじゃないかしらん、あたしの倍は食べてたけどねー。
お見それしました、降参。
今宵のお財布にはあたしは関与しとりませんでしたが、「すし三昧」にしといて正解、でしょ。

たくましき17歳よ。
沖縄の地で、おおいに青春の1ページを心に刻んでくれたまえ。
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◇鈴虫君のお迎えに

知人から鈴虫を頂戴することになり、まずは彼らのおうちを準備。
昆虫用のプラスチック容器と、知人のアドバイスで「鈴虫マット」という土を購入。
土を日光消毒して使うよりも、専用の土を買ったほうが間違いがないそうで。

ディスカウントショップの昆虫コーナーなんて、今まで行ったことなかったんだけど、カブト虫グッズがたくさんあるのにびっくり。
カブト虫用のフルーツゼリーなんかもあるんですよ。
ちょっと見は以前はやった、「こんにゃくゼリー」みたい。
人間様も、間違えて食べちゃいそう。

というわけで、これから鈴虫君のお迎えに。
どんなことになりますやら。
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◇鶏&梅 うどん


冷蔵庫が寂しい、おまけに買い物に行く気力も無し…という夕飯に登場するのが、うどん。
麺類の中では、蕎麦が一番好きだけど、うちでは食べる気がしない。
こればっかりは、おいしい蕎麦屋で食すに限ります。
そして、うどんの神髄にまだ触れていないあたしは、買い置きの麺がうどんってわけ。

今日は、鶏肉をそぎ切りにして片栗粉をまぶして茹で、冷水に。
つるりとのどごしのよい感じに。
そして、その他もいつもの食材ばかり。
大根おろし、若布、なめたけ珍味、梅干し。
ほーんと、出汁をあらかじめとっておくと、らくちん。
麺つゆの味付けはいつもの味醂と甘露醤油。ちょっと冷やして。

あっさりと、旨かった。
台風の夜。
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期待した以上の、すっごくいい音。
こんなにちっちゃいのに。
コストパフォーマンス高し、満足。
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◇オランジュ・ショコラ・ノワールとケーク・ショコラ


銀座に出かけたついでに、丸の内のパティスリー・サダハル・アオキでスイーツ購入。
オランジュ・ショコラ・ノワールとケーク・ショコラ。
このオランジュ・ショコラ、美しいですねえ。
コーティングのチョコレートの表面に、さらにチェックのデコレーションが。

夕食後に、ゆっくりとコーヒーを飲みながらいただきました。
これで、総計 500円…。
ちなみにケーク・ショコラは、ちっちゃいハーフサイズです。

このときは、アオキのカフェ、ちょっと遅い時間のせいか、がらがらだった。
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◇献血に適さない身体に…


友人と銀座で待ち合わせ。
ちょっと時間があったので、有楽町をぶらぶらしていると、「献血にご協力願います」の声がする。
そうだ、たまには献血でもして、世の人のために我が身を捧げよう。
勇んで受付へ。

健康状態などを聞かれ、即答してたんだけど、
受付嬢:「英国に滞在したことはありますか?」
あたし:「はい。」(このときは、海外旅行先としては当然、って思った)
受付嬢:「いつ頃ですか?」
あたし:「うーん、最近行ったのは5~6年前かなあ、その前にも何回か行ってますけど。住んではいないですよ。」
受付嬢:「…1980年以降に英国に1泊でも滞在した方は、クロイツフェルト・ヤコブ病などに感染した可能性が否定できないので、献血をお願いできないことになっております。なにかご不明の点があれば、こちらのご案内をご一読ください…。」
あー、そういえば、そんなきまりができたって、聞いたことあるな。

何より気になったのは、英国に行ったことがあると答えたとたん、受付嬢がとっても気の毒そうな顔であたしを見つめたこと。
そんな目で見ないでよ、お願い。
別に、あたしがいけない病気にかかったってわけじゃないんだから。

そのそばで、献血後のジュースをストローでちゅーちゅー飲んでるオタクっぽい青年に、じろじろ見られた。
なんか、自分が汚れていると指摘されたような、痛々しい気持ちで献血ルームを後にしたのでした。
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◇Genius Bar、ありがたや


iTune にいれた曲が増し、Mac が満タン状態。
外付けハードディスクを購入して、こちらにデータを移したのはいいけれど、今度はうまく曲を引っ張りだすことができず…。

自らトラブル解決を、と、それなりにがんばったんですけどね。
がんばったっていっても、本屋で Mac 関係の雑誌をひたすら立ち読み。
やっぱ、自力じゃ、無理。
結局またお世話になっちゃいました、Genius Bar のお兄さんに。

やっぱり、行ってよかった。
もっと早く行けばよかった。
あー、問題解決ですっきり。
Bar カウンターでは、少女漫画のキャラクターのごとく“両目に星”の状態で、Mr. Genius を見つめてしまった。
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◇おいしいチョコレートドリンク

なんとなく気分が乗らずジムをさぼっちゃった。
暑いので、建物の中に日差しを避けるように逃げ込む。
丸の内OAZOで Debailleul ドゥバイヨルのチョコレートの冷たいドリンク、ショコラフロワを。
これがまた、美味しいのなんの。
とろーりと、かおりのよいチョコレートが、こくのある甘さで口の中に広がります。
一気にエネルギーがチャージされ、9時まで開いてる丸善で本を物色。
これが欠乏すると、妙な不安に襲われる、数冊の「積読」本を購入。
あー、本屋さんでの幸せな時間。
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◇カリスマ主婦 藤野さん

新聞をとってないし、テレビも無いというあたしの暮らしっぷり。
情報源はラジオとネット。
こんなんでいいのかな。
でも、選挙には欠かさず行ってますよ。義務なので。

このところの参議院選挙の出馬者情報。
ネットのニュースで目に留まった
カリスマ主婦が出馬会見 (共同通信)という記事。
カリスマ主婦といえば、日本ではあのお二人。
栗原はるみさんか、藤野真紀子さんのどちらかでしょう…。
どちらなのか気になり、速攻、タイトルをクリック。

去年の秋に、大切にしてる2冊の本に感激のサインをいただいた。
しなやかな生き方に、密やかなエネルギーが満ちたすてきな方でした。
「教育」や「福祉」を、女性の視点で切り込んでいく立候補者は多いけれど、藤野さんには「食」そのものを語ってほしい。
なんといっても、生きていく基本だから。
党がごたごたしてるので、いろんな意味で注目されることも多いでしょう。
決して踊らされずに、女らしく戦ってほしいな。
まだまだ暑さの厳しい中、がんばってくださいね。
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◇切なくなりたい夜のBGM


一人だけ、好きなヴォーカリストを、といわれたら迷わず、Nina Simone 。
独特のウ゛ィブラートがきいた、まとわりつくような粘りのある低音。
歌い上げるのは純粋なジャズというより、ブルース寄りでメッセージ性の強い曲目。
弾き語りの切ないピアノの音色。
一人の夜のBGMに。

学生時代に、足繁く通っていた神保町の貸しレコード店、JANIS 。
店員さんの推薦コメントにつられて借りた一枚が、「Ne me quitte pas」というLP。
このレコードに針を落とした瞬間に、魂をえぐられるような、それまで聴いたことのない彼女の歌声が。

A面にはアルバムタイトルにもなっているシャンソン「Ne Me Quitte Pas」、続いてアニマルズの「Please Don't Let Me Be Misunderstand 」のカヴァー。
軽快な「Just In Time」から、「See-Line Woman」「House Of The Rising Sun」で会場とNina は完全に一つに。
彼女の弾き語りの魅力たっぷりの「When I Was A Young Girl」、そしてこれもオルガン、ギターの乗りとNinaの歌声がぴたっときまった「Gin House Blues」。
荒削りな歌は、ライブならではの魅力たっぷり。
B面の8曲も、彼女の定番曲ばかり。
こちらはスタジオモノラル録音で、A面よりももっと切なさが増した音感。
ちょっと歌謡曲っぽい展開の「Near To You」はエキゾチックに。
ガーシュインの黒人オペラ、ポギー&ベスに出てくる有名な「Porgy」、いろんな人が歌ってるけど、やっぱり Nina Simone が歌うと肌の色を意識させて魂に響きます。
そして最後の曲は、ピアノが切々と唄う「The Thrill Is Gone」。

2年前に亡くなってから、追悼版がたくさん。
これは、ご紹介したアルバムとは別のベスト盤。
もしまだ聴いたことがない方がいらっしゃったら、切なくなりたい夜に限って、いかが。
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◇トム様がんばれ


おとといは、戦争のことを考えてちょっとブルーな気分になっちゃいましたが、「宇宙戦争」、トム・クルーズよかったです。
ほーんと、表情がとてもよろしい。
両目いっぱいに涙を溜めてるとこもよろし。
ちょっとした台詞の間もよろし。
いかにも労働者な雰囲気の出し方もよろし。

あと、愛娘役のダコタ・ファニングちゃん、天才ですね、この子は。
感情表現の自然な豊かさは、カメラを通して伝えるにぴったり。
これから先、どうなるのか非常に楽しみ。
ちなみに、ティム・ロビンスは、あまりの太りっぷりに認識困難。
エンドロールで彼であることを確認しちゃいました。
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◇梢にて夕食


両親とパークハイアットの和食 梢 で夕食。
最近の梢の味の定番は、トマト&バター。
先月はバターとチーズを練ったものをくりぬいたトマトの中に詰めて。
今月は澄ましバターたっぷりのスープで煮込んだトマトをゼリー寄せにしたもの。
特にこのゼリー寄せは、ひところ仏料理ではやったトマトやパプリカのムースに通ずるものがあり、夏に旨し。

最後のお米のアイスクリーム・梅ソース掛け、梅干しそのもののしょっぱいソースが、お米の粒入りのアイスクリームにぴったりはまってよろしかったです。

ちなみに、痛風気味にて減肉ダイエット敢行中の父だけ、このときとばかりに独りしゃぶしゃぶを食べてました。

賀茂なす、万願寺とうがらし、冬瓜、鱧、などの夏の素材と、それぞれの味と演出に満足。
ごちそうさま。
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