都区部物価11月3.6%上昇 40年ぶり、物価高・値上げ
円安や資源高の影響でエネルギーや食料など生活に身近な品目で値上がりが続く
総務省が発表した11月の消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が103.6で前年同月比3.6%上がった。上昇率は1982年4月(4.2%)以来40年7カ月ぶりの高さになった。円安や資源高の影響で、エネルギーや食料など生活に身近な品目で値上がりが続く。
上昇率は生鮮食品を含む総合指数で3.8%だった。
品目別に上昇率を見ると、生鮮を除く食料は6.7%、食料全体では7.0%だった。食品メーカーが相次いで値上げを表明した食用油は40.4%、国産のチーズは35.2%、調理食品は6.4%伸びていた。外食も6.1%と高い上昇率になった。
エネルギー関連は24.4%だった。13カ月連続で2桁の上昇率となった。電気代が26.0%、都市ガス代が33.0%だった。ガソリンは価格抑制の補助金の効果(正確なデータ隠し)もあって0.8%のマイナスだった。 全国の指数も3%台の上昇率が続く可能性が高い。