マグロチャンピオンの料理道場

人気バラエティー番組、TVチャンピオンの「マグロ料理人選手権」優勝者が、本格料理を分かりやすく教えるブログ。

マグロの和風クリームパスタ(味噌が入ってなぜかホッとする味)

2008年07月16日 | マグロ料理
8月からうちの店では「まぐろフェアー」のイベントを行うのだが、「マグロづくし」というマグロ寿司の盛り合わせ(大トロ2貫、中トロ2貫、赤身2貫、ネギトロ巻き1本)を160元(約2,400円)で提供する予定になっている。また、マグロの新作の料理も幾つか用意した。

今回はその中でも、試作中に常連のお客さんにサービスで出してみて、『味がとても良い』と言われたマグロの和風クリームパスタを紹介しよう。

ホワイトソースに赤味噌を加え、パスタには隠し味で醤油を少量加えて炒めたのだが、やはり味噌と醤油を加えたことで、不思議になぜかホッとするやさしい味になる。

このソースは、パスタにもグラタン等、いろいろな料理に応用できるので、一度作って食べてみて欲しい。

材料:
まぐろ赤身(7㎜角に切る)    80g
玉ねぎ(みじん切り)      1/2個
万能ネギ(小口切り)      大匙2
オリーブオイル          大匙2
パルメザンチーズ        大匙1
太めのパスタ、又はマカロニ   50g

(ホワイトソース)
小麦粉              大匙2.5
バター               大匙2
牛乳               2.5カップ
チキンブイヨン          小匙1/2
塩・コショー           少々
生クリーム            1/2カップ
赤味噌              大匙1/2
マヨネーズ            大匙2
卵(卵黄)            1個分

作り方:
①大きな鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩大匙1とオリーブオイル少量を入れ、パスタ又はマカロニを入れて強火で茹でる。(オリーブオイルを数滴入れると強火で茹でても吹きこぼれない。)

②芯がなくなるまで茹でてからザルに上げて湯切りして、オリーブオイルを少量絡ませておく。

③小鍋を弱火にかけてバターを溶かし小麦粉を混ぜ、粉っぽさが無くなったら牛乳をいれてのばし、とろみが出るまで煮込み、その後、赤味噌とマヨネーズ、生クリームを加えてよく混ぜ合わせ、塩、コショーで味を整える。

④フライパンを中火にかけてバターを敷き玉ねぎを炒め、茶色に透き通ったらマグロも加えて炒め、塩、コショーで味を整える。

⑤マグロに火が通ったら②のパスタを加え、醤油を数滴、フライパンの端にたらして全体を混ぜ合わせ、③のソースも加えて、ソースがパスタに絡むように混ぜ合わせる。

③耐熱皿の底の部分に少量のバターを塗り⑤を盛り付け、上から卵の黄身をハケで塗って、パルメザンチーズをまんべんなく乗せて、オーブン(200℃~220℃)で綺麗な焦げ目が付くように焼く。

さて、料理の本などでは、玉ネギを使ったソースを作る時に、玉ネギのみじん切りを根気よく20分以上炒めるなどと書いてあるが、実際の現場(厨房)では、そんな時間はもったいない。そこで、フライパンを強火に掛けて油を敷き玉ねぎのみじん切りを入れたら、数回に分けて水を少量加えてやれば良い。5分位で茶色に透き通って完成してしまう。ただし、焦げ付かないように注意が肝心だ。

オリンピック開催まで、1ヶ月を切り街に公安(警察)の姿が目立つようになってきた。街の汚い屋台も撤去されたりシャッターを下ろしている。

いつもの庶民の生活がオリンピックで犠牲になっていて、これでは、中国人にとっては息苦しいだろう。

早くオリンピックが終わって、いつもの街に戻って欲しいと思うのは、筆者よりも、むしろ中国人ではないかと思う。





東京 和さ美 6月30日OPEN

2008年07月16日 | その他
大連はここのところ雨の日が多かったのだが、今日は朝から快晴でとても気持ちが良い。

来月はうちの店で「マグロフェアー」をやるのでその準備の為にブログの更新ができなかったが、この一週間程でまた、新作のマグロ料理を作ったので、少しづつ紹介して行きたいと思う。

さて、この大連の店の姉妹店となる東京 和さ美が6月30日にOPENした。



筆者も応援に駆けつけたのだが、初日から予約の電話が20本以上も掛かり、夕方の5時の開店前には既に10名程のウエイティングの状況で嬉しい限りだ。

この店は本格江戸前寿司とマグロ料理と、大連の店と同じコンセプトなのだが、この店をOPENした理由は、他にもあって、大連の店のスタッフと東京の店のスタッフの交流ができれば良いと考えている。

大連の店のスタッフが東京の店に研修に行き、また、東京のスタッフが大連の店に来ることになれば人の交流ができる。

飲食店というのは、やはり良い人材が揃ってこそ多店舗展開できるものであり、人を育てることに尽きると思う。

東京 和さ美も6月30日の開店から約半月経ったが、順調のようなので大連のスタッフの中からまずは、一人を送り出したいと考えている。

また、この東京の和さ美は、大連で商売をやりたい人や、中国にいろいろな商品を売りたい人達への情報発信の場所になれば良いと思う。

中国に来て思ったのだが、この中国でも日本人が日本人を騙すケースが非常に多い。

タイの時にも同じようなやからが居て、言葉巧みに日本から商売がやりたくて全財産を持ってきた人を騙して、お金を騙し取るのだが、現地のヤクザより手が込んでいるし、相手が日本人なのでコロッと騙されてしまうのだろう。

特に中国で商売をする場合には、日本人の独資という会社はまずうまく行かない。

儲けが出てきたところで、今度は中国人の役人が賄賂を要求してくるからだ。

それでは、どうすれば良いかだが、力のある中国人の良いパートナーを探すことだ。

そうしなければ、中国では必ず失敗するだろう。今まで、ずいぶん騙された人を見てきたが、脇が甘いなと感じることが多い。

東京の和さ美は、夢を持って中国に来る日本人に正確な情報を送れる情報の発信地になればと思う。

自分も東京の浅草に生まれて、かなり頑固なところもある日本人だが、これから日本の将来に夢はあるのだろうか・・・

ぜひ、若い人はどんどん日本から離れて海外に出て行って欲しいと思う。

また、日本はどんどん海外の優良企業を受け入れて、日本を活性化させて欲しいと思う。



東京 和さ美の連絡先を書いておくので、ぜひ、食べに行っていただき、できれば感想を送って欲しい・・・

和さ美 WASABI

〒154-0015 東京都世田谷区桜新町 1-19-10
TEL:03-5426-2290
(田園都市線 桜新町駅より徒歩5分)