真面目と志

 

ぼくは、以前、きみはあんまり真面目だとも思わない、と言われたことがある。それはそうだろう、たとえば、学校の授業くらいでぼくは真面目にならない、つまりそのくらいのもので没入したり真剣になったりしない。むしろこう言うべきだろう、取り組む内容しだいなのだ、と。　志があるとは、ほんとうに真剣になれるもの、没入して取り組めるものを探すことであり、それを感知したら全世間に反抗することになっても意に介さないことである。　真面目とは、志以前である。

 

 

ヤスパースで言えば、「意識一般」と「精神」の差だ。