良い子、悪い子、こまりん子

幼児教育20余年。多くの子ども達を育て、ママ達の悩みに耳を傾けてきました。辛口アドバイスも含め、子育ママ達にエールを!

育児でも「うるおい」ですね!

2006-06-16 22:48:40 | 良い子、良い親!
 
 何でも便利に、スピーディーに、そしてシンプルに
これが発展、進化のコンセプトでしょう それこそ、東海道五十三次を、えっちらおっちら行った時代から、汽笛一声新橋をーへと時代は移り、特急つばめ、新幹線ひかり、そして新幹線のぞみへ まさに進化そのものです インターネットの普及も、距離と時間を飛躍的に短縮した画期的な進化、でしょう
 
 けれど、何でもかんでも「便利、楽、簡単」だけに軸に置いた生活には、やっぱり「うるおい」がありません。
 うるおい・・・ 美容界では、今、最ももてはやされる言葉ですが、私は教育界、特に幼児期の教育でも、是非「うるおいある育児」をコンセプトにしたいと思いますよ、ほんと

 子供を育てていく上で、母親にとって「便利」なものは大幅に増えましたね
 私の子供達が幼い頃、必死に工夫して作ったもので、今ではすっかりスタンダードになって、簡単に市販で手に入るようになった、というものはたくさんあります
 また、世の中の意識もかわり、昔は子供連れでは眉をひそめられた場所が、今では当たり前にファミリー大歓迎になり、受け入れられている、って事もありますよね
 
 では、こうして楽に、便利になった事によって、お母さん達の意識はどう変わったのでしょうか?
 最近私が痛感する事・・・それは、多くのママ達が、我が子を育てる上で「なるべく少ない労力で、あまり苦労せず、楽に子育てをしたい 手を抜けるのであればなるべく手を抜き、人に任せられるところは人に任せて育てたい」と思っている、という悲しい現実です もちろん、これは極論としてのお話ですから、実際にはこういう傾向が強くなった、というべきかもしれません。
 
 確かに、24時間体制で子供を育てる事は大変です 私自身我が子が幼く、頻繁に怪獣に変身していた頃には、毎日育児に疲労困憊し、何とか息抜きがしたい 時には一人の時間が欲しい ホッとしたい そう思ったものです
 
 でもね・・・
人は、なかなか気づかないことなんですが。じつは、どんな人にとっても、一つの小さな手抜き、小さな怠慢をすると、確実にそれが呼び水となって、次はもっと大きな手抜きと怠慢を欲しがり、そして実際に、次は必ず大きな手抜き、大きな怠慢をすることになる・・・
 いつしか、手抜きや怠慢は、その人の生活の中の「当たり前」となって、もうもとの生活にも、意識にも戻れない
 
 手塩にかける この言葉をご存知ですか?
広辞苑で引いてみると、「手づから世話をする、自らめんどうを見て育てる、苦労して育てる」とあります
 要するに、むかーし昔から、手塩にかけて育てるからこそ、良い子が育つんですよ、という事だったのではないでしょうか?

 手塩にかけるという事は、過保護、過干渉にする、という事でも、24時間体制で、厳しい幼児教室の先生のように我が子をチェックする、という意味でもないはずです、よね
 
 いかがでしょうか? 隙あらば手抜きをし、新しい情報を仕入れては少しでも楽をして、専門家を見つけては人任せにする・・・やっぱり違いますよね
 
 今の我が子には何が必要か?
 今の我が子には何が重要か?
 自分は親として、我が子のためにどんな事がしてやれるか?
 自分は、我が子にどんな事がしてやれないのか?
 
 こういうことを一度しっかりと考え、そして、その上でひと手間かけて育てようとする
 この「ひと手間」が「うるおいある生活」となって、人の「豊かさ」に育っていくのだと思っています



 本日の「アンキッズクラブ」

サッカーのワールドカップ、やっぱりすごいですねえ
いよいよあさってはクロアチア戦です 善戦して欲しいものです

 ということで、世界中のたくさんの国々が参戦しているこのワールドカップ。せっかくの機会です。ぼんやりと見る?子供だから関係ない?
 いえいえ、世界中のいろんな国を知るのは、じつはとっても楽しいものです
 是非、子供でもみられる世界地図をどうぞ


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