家の近くに、玄関の両側をずらりと様々な椿を並べて咲かせているお宅がある。
春になるとそれぞれが競うように咲いて、通る人の目を楽しませてくれるので、どんな方が作っておいでなのかと思っていたら、あるとき、木の間でうずくまって掃除をしていらっしゃる小柄な白髪のご婦人を見つけた。
その時は黙って通り過ぎたが、先日椿の花の下でお見かけしたとき、
「素敵な椿ですね。いつも春になると楽しませていただいてます。」と声をお掛けした。
椿夫人(そうお呼びすることにする)は喜ばれて、お好きなら今度挿し木にして差し上げますよ、と言って下さった。
昨日、東大の椿を撮りに行こうと出かけたら椿が呼んだのか、椿夫人が庭へお出ましになっている。
ご挨拶をしたら、「今日、実生で出たのを見つけたから。鉢に移して置いておくから、持っていらっしゃい」と言って下さった。
私は、すっかり嬉しくなって、「必ずお寄りします」と約束して出かけた。
さて、写真のほうは昨日の投稿のとおりだが、そのあと東大から根津を通って上野へ出て、「国宝・薬師寺展」を観た。
展覧会の売店を覗くと、たくさんの椿の造花が出ている。(これも売り物)
これは薬師寺の「花会式」と呼ばれる、十種の造花をご本尊に供える行事の、今年のメインの花が椿なので、ということだった。
おや、また椿・・・・、この展覧会も椿に呼ばれたか、と思った。
造花はなかなか風情があって良かったので欲しかったが、なにせうちにはネコがいる。齧られるか倒されるかが関の山なので、椿つながりで、こちらを求めた。
薬師寺 散華
さすが、薬師寺ともなるとオリジナルの散華があるんだなー。
しかも、小倉遊亀!
この他にも、いろんな画家さんが散華に相応しい絵を描いているので、人気があるようだ。これをコレクション始めたら嵌りそうですなー。
買ってきたほうがよかった。
椿繋がりで、いろいろあったようですね。
私の家の生垣は、山茶花です。
似ているようですが、どうすると見分けがつくのでしょうか?
私には、わかりません。
ひとつのことで、仏教、映画、ご近所と話題が拡がるのは、とても楽しいですね。
これはコレクションする人がいるでしょうね。
薬師寺では撒くんでしょうか。まさかね~。
ここのところ、椿つながり、散華つながり、と連鎖的にいろいろなことを見聞きしてとても楽しかったです。
そして、こうしてブログに出すとコメントをいただけて、また新しく話が広がって楽しいです。
山茶花の垣根なんですか。「たきび」の歌、思い出しますね。
「落ち葉焚き」をする頃咲くのが山茶花、落ち葉がすっかり無くなる頃から咲くのは椿、蘂が固まっているのは椿、はらはらとこぼれるのが山茶花、ですね。
それぞれ趣が違って良いですね。
雪が積もったりすると、また良いですね。
でかいとこは違う!
こないだ川崎のあるところで
生花を地面に撒いたけど、
エディ-○ーフィすら来なかった。
呼び呼ばれて結構でしたね。
アタシは元気。先日の健康診断もほぼOK。(ほぼ、ってなんだよ?)
ただ、体重が、順調に右肩上がりです。
成長しているのかしら?
薬師寺の散華、さすが、と思いましたけど、これ1500円もするのよ。(版画だよ)
だから、撒かないで手渡しでしょうよ。
手渡される時は何かの行事、当然伺うほうは包んでいるわね~。
画家の方も通常の画料をいただいていないでしょう。もしかしたらご奉仕、かもしれないし。
うーん、これは坊主なんとやら(失礼!)なのでは・・・?
・・・と、ちょっとナナメから見たようなことを思ってしまいましたが、散華はなにやらそれだけで有り難いような気がするし、それでいて有名画家さんの絵だったら、余計嬉しい。
財力があったら全部買ってた。(笑)
母にも買いました。(おやこうこ~う)
>川崎のあるところ・・・
あそこ、ですな。くずもちの有名なのがある・・。
ダメだよう。そういう時は呼んでくれなくっちゃー。
ところでそこにエディ-○ーフィって、なにつながり?
小倉遊亀はもう亡くなりましたが屈指の女流画家で僕も好きな一人でした。
この散華美しいですね。
明治の女性は強い!山椒は小粒でも・・のとおり、小さい体に底知れぬパワーを秘め、人々にやすらぎを与え続け、105歳まで生きるなんて、昭和生まれの私には逆立ちしたってかないっこありません。
この散華、良いですよね。
デフォルメの仕方がとても良いと思います。
明治女のデフォルメ、ぐぐっときました。