平塚市美術館で「ANIMALS+(アニマルズ プラス) MISAWA ATUHIKO」をやっていたので、下の娘と行ってきました。
藤沢まではよく行くのですが、その先となると、行きつけないこともあってひどく億劫になります。しかも新宿から1110円もかかる!
娘は「おー、初の片道千円越えだ」と感激していましたが、スポンサーである私はトホホです。
でも、どうしても行かなくては。展覧会自体楽しみにしていたのに加え、この日は舟越桂氏との対談がイベントとして行われます。ミーハーな気持ちをエネルギーにし、湘南新宿ラインに飛び乗る。
展覧会場では、まず白クマが小屋のなかで待っています。(ここは撮影可)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/80/988cb056910ecc60a6281c8cacf0694f.jpg)
でかい。
大きいということはひとつの魅力ではある。と、対談の中で舟越氏がおっしゃっていましたが、頼りがいのあるでかさで、心地よい。
しかも、非常に重さを感じます。同じくらいの大きさのブロンス像など見ても、重さを意識したことはなかったのに、はたに立っているだけで、重さを感じます。重さはそのまま、存在感につながる。
中ではいろいろな動物がそれぞれのコーナーで待ち構えています。
犬が整列しているコーナーでは、後ろにまわって見たら、大変面白かった。
彫刻の鑑賞をたくさんして、訓練してある人は顔ばっかりに神経がいかないのでしょうが、私などはどうても目が顔にいってしまい、その後で部分部分に順繰りに視線をめぐらすことになってしまいます。
顔がないとひとつの塊として見ることが出来て、フォルムをより感じやすい。
また、並んでいる面白さも、前や横から見たのと違った味わいが出る。
ちょっと見だと、顔がない分インパクトに欠けるようですが、一体一体から出た味がじんわりと一つに溶け合い、余計に、連続しているという面白さが感じられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/23/e42721427d1cf6a3982a732c28f423f7.jpg)
この写真は、美術館のHPからひろったのですが、今回の会場はこれより明るく、広く、点数が多い。ここにはいないユニコーン(これまたでかい)もいます。
ここは、動物達の中に分け入っていけて、それぞれの動物をあらゆる角度から眺めることが出来る部屋です。
この写真のように、動物だけでいる空間も美しいのですが、人間たちがにこにこしながら混ざっている風景は、よかった。
自分が作品の一部になれます。
この展覧会、小中学生は無料です。出来れば、子ども、あるいは若い女の子と一緒だと、余計楽しい。(笑)
みんな、笑顔だし、なごやかな空気が漂っています。
他の展覧会だと絵画サークルの友達とかでつるんで来て「まあ~、この色素敵じゃない」などと話しながらまわるオバハン軍団がいたりして、「首絞めたろか」などと思うのですが(笑)、ここでは人の話声はむしろ心地よいくらいでした。
鑑賞のあとは、もうひとつのお楽しみ、三沢厚彦氏と舟越桂氏の対談が待っています。