東京にも久々に傘を使うような雨が降りました。
春の訪れを予感させるような雨です。なにしろ春一番をともなってきたのですから。
今年は雪を見ることなく春を迎えてしまうのでしょうか。
私が子どもの頃はよく雪が降りました。
そのころまだ傷みのない阿佐ヶ谷住宅も雪に埋もれ、広場では子どもたちが雪合戦をしたことでしょう。
雨に濡れた風情もよし。雪に埋もれた佇まいもよし、晴れたらもちろん言うことなしの阿佐ヶ谷住宅です。
私はとうとう雪の阿佐ヶ谷住宅を撮れませんでした。
TOTANGARELLYにはその主催者がお住まいのようですが、ギャラリーでお話を伺った方の中にも阿佐ヶ谷住宅に越してきたアーティストがいらっしゃいました。
「設備関係が相当キツイんじゃないですか」と聞いたら、
「バランス釜だけは取り替えましたけど、あとほんの手直しで20万円くらいで済みました。あと20年くらいはいけるんじゃないかという話です。」とのこと。
そうなんだ!?じゃあやっぱり勿体ない・・・・。
でも、事態は動き出してしまった。もう、同じ姿での再生は望めない。
どうか、ここに居る間にこの環境からたくさんの刺激を受けて、次の活動に生かして下さい。
TOTANGARELLYの玄関前にかかっていた巣箱。
ここも空き家のようです。
もう阿佐ヶ谷住宅には次の冬はやってこないでしょう。
でも、雪合戦をした子どもたち、ここが気に入ってわざわざ越してきたアーティストたち、そして私もずっとここのことを忘れないし、時々「こんな素敵な場所が東京にあった」と思い出して暖かな気持ちになれるでしょう。
阿佐ヶ谷住宅のあしたは、ここに来たことのあるみんなの記憶の中にあります。
うしろの正面さん 以前お目にかかったことがありますか。 立原道造のコメントをいただいたあの方、 ひとりで納得しています。うれしい再会です。
ほんとうにお久しぶりです。
一時ブログをお休みされて、それからどうされているかと、ヒヤシンスハウスと別所沼に考えをめぐらすときは思い出していました。
お元気そうでなによりです。
またひとつ、素敵なブログを訪問する楽しみが戻ってきました。
えみ丸さんにも感謝です。
あっ、あと勿論立原道造にも。(笑)
いつ行こう?春になったら、と思って楽しみにしているヒヤシンスハウスです。
憧れの場所は近くて遠い。そして、行くのがなんだか勿体ないような。
ラグタイムさんとの再会を記念して、やっぱりこの春行こうかなあ。
このところ、忙しくて撮影もブログもさぼりがちでしたが、なんか、元気をいただいたような気がします。