マダムあっこの明日はもっと・・・・・

雨にも負けず、風にも負けず、忍び寄る‘老い,にも立ち向かい、
マダムあっこの毎日はこうして過ぎてゆくのであった

見解の相違

2009-03-21 | 日記
休日の朝・・・

      ガタン、ガタン、ガタン・・・・・
      うるさい音・・・例の洗濯機だ 


リビングで犬と戯れていた長男が、
「本当にうるさいね・・・やっぱり壊れるのは時間の問題なんだ」
と、言った・・・・・

    そう、
    定額給付金が出るまでもつかどうか・・・

「洗濯機壊れたら、ホント困るよ
 この大量の洗濯物、2日ためたらアウトよ

「えー、もし定額給付金の前に壊れたら、どうすんの?」

「そりゃあ、やっぱり‘川へ洗濯に-,でしょう

「えー、マジで?」

「そうしたら、川の上流からドンブラコ、ドンブラコと桃が流れてきて、
 それを夕飯代わりに頂けば、食費もたすかるし・・・」

「また人口密度が高くなるじゃん

「・・・・・・・・」

     そばで新聞を読んでいた夫が、
     「プッ」と、ふきだした

        そっち?  そういうツッコミ?

私は食費が浮いて、ラッキーだと思った
しかし長男は、桃から生まれた子どもがくると、また家族が増えると・・・

          見解の相違である 


それも仕方があるまい

    そういえば、前にもそんなことがあった・・・

    長男が小学校低学年の頃、
    冗談で「ねぇー、もうひとり妹ほしくない?」
    と質問したことがある
    ちょっと考えて、彼はこう言った

    「うちは、ちょっと、こどもがいすぎ・・・」

       夫と苦笑した 

なにしろ、彼には苦労をかけた・・・

幼稚園の年中で、3人のお兄ちゃんになった
まだ母を独占したい頃なのに、しっかり長男としての役をこなした
チビたちに振り回される母を、良く助けてくれた

いつも、弟・妹たちを気にかけ、
母が体調を崩すと、3人を風呂に入れてくれた 

   長女を妊娠中、
   一度遊園地につれて行った時のこと・・・

   メリーゴーランドのようなものに乗ろうと、3人で順番を待っていた
   私はフェンスの外でビデオを構えていた・・・

   順番が回ってきて、3人掛けのベンチに乗り込む時、
   長男は、次男と三男を抱き上げて先に乗せ、
   自分は最後に乗った
   係りのお兄さんが手をだす隙もない、素早く、完璧な動き・・・
   あっけにとられているお兄さんをよそに、
   私に向って、手をふった

   もちろん、降りる時も
   自分がさっさと先に降り、次男・三男を抱いて降ろした

   迎えにそばまで寄ってきた私に気づいた、係りのお兄さんが
   「お兄ちゃん、すごいっスね~」
   と、感慨ぶかげに言った・・・

   ゴーカートでもそうだ
   初めてひとりで乗る次男が、後からちゃんとついて来れるかが心配で、
   ずっと振り返りながら、ゆっくりな運転で走っていた
   途中、カーブで壁に接触して止まった次男の車に、
   係りの人より先に、駆け寄った
   今度は、再出発した次男の車を見守るように、
   後ろに回った・・・

こんなエピソードはたくさんある
ダメな親でも、子どもはそれなりに成長するものだ 

長男がいたから、下の3人が育てられた
本当に感謝している

   3人にはこう言っている
   「君たちはイイお兄ちゃんがいて幸せだね~
    本当によく君たちの面倒をみてくれて・・・
    感謝するんだよ~」

   娘がすかさずこう言った
   「おかあさん、良かったね、お兄ちゃんがいて
    おかげで、らくできるもんね~」

     ・・・・・オマエが言うな・・・

今のところ、
3人とも、お兄ちゃんのことが大好きで、
長男を中心に、兄弟間での色々なことが回っている
もちろん、兄弟げんかや諸々は色々あるけど、
それなりに仲良しだ

大人になって、父母が逝ったとしても、
兄弟仲良く、助けあって生きてほしいと願う、母なのだ 

   数週間前、
   何かの話から、兄弟の順番の話になった
   「長男とか次男とか末っ子とか、それぞれ良いとこ悪いとこあるけど、
    僕は長男で良かったと思うよ」

思わず「えっ、そうなの?ほんとに?」と、言った
長男に生まれて、苦労かけてしまったと思っていた私には、
意外な言葉だった 

だから、そう思ってくれてるとしたら、すくわれる発言だった
ちょっぴり涙がでそうだった
   

    ちょっと、お小遣いアップしちゃおうかなと
         良からぬ想いが頭をよぎった・・・・・