マダムあっこの明日はもっと・・・・・

雨にも負けず、風にも負けず、忍び寄る‘老い,にも立ち向かい、
マダムあっこの毎日はこうして過ぎてゆくのであった

一杯の・・・・・

2009-03-10 | 日記
陶器が好き

母の影響もあって、独身の頃から食器が好きだった
デパートの食器売り場や陶器市に足を運び、
眺めてる時間が楽しかった

結婚してからは
いわゆる「陶器」にはまった
陶芸家が、ひとつひとつ手作りで作るアレである・・・・・

結婚してからの友人宅におじゃました時
出してくれたコーヒーが、陶器に注がれていた

コーヒーと言えば
ソーサーの上にカップののった洋食器と、決めこんでいた私には
カルチャーショック

朱色の大きめの茶卓に、ごつごつとした陶器がのって
塗りものの細いスプーンが添えてあった
横には和皿に手作りのケーキ・・・・・

和・洋折衷が品良く、センス良く、すてきだった
それからハマりだした
友人たちに、陶器屋さんや窯元に連れて行ってもらった

陶芸家といっても
有名な方から、まだ新進気鋭の若い方まで、いろいろだ
イメージとしては、初老の髭をたくわえた(もしくは不精髭の)
気難しい感じの人・・・って感じかもしれないが
実際会ってみると
髭のないさっぱりした顔のにこやかなオジサンや・・・・・
若くてシャイな無口な青年・・・・・
普通の主婦のような中年女性・・・・・
ひとつ買うだけでも「ありがとう」と丁寧に頭を下げ、
「これ良かったら・・・」とタダで一品くれる人・・・・・

気難しいどころか
気のイイ、素朴な、それでいて心から土を愛し、陶器を愛してるという想いが
滲み出てるような感じの方が多い気がする

価格もピンからキリ
もちろん高額のものもあるが、お手ごろなものもたくさんある
主婦である私は、当然お手ごろのものをより安く買い求める
一度に買い揃えられないものは、ひとつずつ買い揃えていく楽しみになる

ここ数年買いためてきた和食器を、やっと食卓に並べるようになった
それまでは子どもが小さいから「割られたら困る」と
まだ出せずにいた・・・・・
でも、月に1、2度行く陶器屋さんのオーナーに
「ちゃんと使ってあげなさい。器にも子どもにもその方が良いのよ」
と言われ、そうすることにした

すると、やはり喜ぶのです
「おかあさん、今日のこれ、すごくおいしいね!」と。
器がすてきだと料理も豪華に見える
私の作った貧粗なおかずや、買ってきた惣菜までもが
高級和食屋さんの品の良い「お料理」に変身するのだ

夫もすっかり気に入って
「今日はどれにしようかなあ」と陶器のカップを選び
晩酌が始まる
もちろん私もおつきあい()する・・・・・
        ・・・・・明らかにお酒の量が増えた・・・・・

最近は何かお祝やプレゼントは, 陶器と決めている
夫の叔父・叔母がカナダに住んでて、2,3年に一度里帰りをする
むこうでも日本食を食べることが多いというので、結婚したてのころは
お土産に緑茶をプレゼントした
前前回の帰国の時には陶器のマグカップにしたら、前回来たときに、
「ずーと使ってるのよ。毎朝あれでコーヒーを飲んでるの
と、とても喜んでくれていた

一杯のコーヒー、一杯のお茶・・・・・
そのひと時が心を落ち着かせたり、ゆっくり考える時間だったり、
純粋に美味しさを味わって幸せな気分になったり・・・・・
陶器はそのお手伝いをしてくれる,名脇役だ


私の、高級そうに見える、お手軽価格のモノを発掘する能力は
結構すごい
だから、そういうのをゲットした時にはついつい
「ねぇ~これいくらだったと思う?・・・デへへ
ということになる・・・・・

私は間違いなく
「貧乏マダム」である・・・・・