電話

イライラします

朝倉みなみに扮した女芸人さんが、
「なんかみなみ、イライラする。３０すぎたらイライラする」
というネタで笑わせますが・・・・・・
４０すぎてもイライラする

昨日の夕方、忙しい時間に電話がなった
「中学生のお子さんをお持ちのお母さんですか？」
最近ではこのセリフで、敵の目的がわかる

「なんでしょうか？」
・・・・・なるべく冷静に・・・・・
「お子さまのご家庭での学習に不安はありませんか？」
「べつに」
・・・・・エリカさまの如く答えた・・・・・
「受験までまだ時間があるとお思いじゃないですか？
　お母さまとしてなにか考えてらっしゃいますか、お子さまのために！」
・・・・・私の中で、プチッと何かがキレた・・・・・

「うちの子、成績については何も心配してませんの。
　いつも試験の結果には満足してますワ。
　毎日何時間も机に向ってるので、体こわさないかと心配してるんですよ」
・・・・・もちろん嘘八百である・・・・・

普通なら、大抵これで敵は引き下がる
ところが今回はちがった

「そうですか、それは優秀なお子さまで。さぞかしご自慢でしょうね。
　でもお母様、油断してたらアッと言う間に成績なんて追い越されるんですよ」

・・・・・敵も何かスイッチが入ったらしい

「心配ご無用です。うちの子はお勉強が大好きで、向上心にあふれてるんです」
・・・・・ありえない・・・・・

すると方向転換してきた

「では小学生のご兄弟はいらっしゃいますか？」
「ええ、ご兄弟というほど立派なものでもないですが」
「今英語のお勉強がとても大切になってきてるんですよ。
　今からやっておくと本当に良かったと思うときが・・・」
「それも結構です！私英語ペラペラなので、　
　いざとなったら私が教えられますから」
・・・・・またまたハッタリである・・・・・

「そうですか、わかりました。失礼します。」

勝った　
まいったか
主婦、なめんなよ

勝利のガッツポーズをしながら、受話器を置こうとしたその瞬間
受話器の向こうから小さい声が聞こえた・・・・

「バカ親」・・・・・プッ、プー、プー、プー・・・・・

あったまきたー
むかつくー

まさかの　大　ど　ん　で　ん　が　え　し　　


傷心のままキッチンに戻ると
茹でてた野菜が、鍋のそこでクタクタになっていた・・・・・


　　　　　　　イライラする、
　　　　　　　　　　　　４０すぎてもイライラする・・・・・