マダムあっこの明日はもっと・・・・・

雨にも負けず、風にも負けず、忍び寄る‘老い,にも立ち向かい、
マダムあっこの毎日はこうして過ぎてゆくのであった

夕やけ

2009-03-19 | 日記
私の故郷は奄美大島
高校卒業まで、ここで育った


     写真は、よく海水浴をした海・・・
     美しい夕やけ・・・・・
     去年、帰省した弟が、
     「なつかしいだろう」と、写メで送ってくれた



写真とはまた違う場所で、
私が‘絶景,と思っている場所がある
父方の実家があった場所だ


      水平線のド真ん中に、大きな太陽が沈むとき、
      あたり一面が‘朱色,に染まる
      海も、砂浜も、空も、山も、道路も・・・・・

その幻想的で趣のある、
それでいて荘厳な感じさえ受ける情景は
息をのみ、言葉にできないほど・・・・・

短大時代、

たまたまその年、研究取材のために私の故郷を訪れた教授陣に
案内兼通訳(?¡)で、数日間同行した
その中のあるひとりの教授に
「ここの夕日は美しい」と、生意気にも力説した

スケジュールの関係で、実際に見ることができなかったので
とても残念だったせいもあるが、とにかく力説したのだ

教授はこう言った、
「世界で一番美しいのは、ケニアの夕日だというよ
 私も実際にみたことがあるが、
 サバンナの雄大な景色の中に見える夕日は確かに美しい
 それにも勝る美しさかな?」

    もちろん、私はケニアの夕日は見たことがない
    それでも胸をはって、こう言った

「はい、世界一です

教授はニッコリ笑って、
「そうか、それは是非見てみたいね」と言った・・・・・

その後、その教授にその機会があったかは定かでないが、
移動の車の中でのこの会話は、妙に鮮明に覚えている


     「故郷は遠きにありて思うもの」
     という言葉があるが、本当にそうだ・・・・・

島を出て20年余り・・・
もう島を出てからの年数の方が多くなってしまった

美しい海も、たくさんの自然も、
そして、人とのつながりも、
      とても、なつかしい・・・


奄美出身のシンガー、中孝介の「春」という曲の中に

       ‘変わらない景色が
        何度でも
        あなたを映す
        窓を染めるあかね雲
        背伸びをして見上げた空・・・・・,

という詞がある

・・・・・あの光景が浮かんでくる

海風にふかれながら、じっと見つめた夕日・・・・

最後に見たのはいつだっただろう?

もう何年も帰っていない・・・・・

      最近、やたらと郷愁の想いにかられる・・・
           歳のせいかなぁ



ときおり、母からの宅急便が届く

今はクール宅急便という素晴らしいモノがあるおかげで、
島でとれた魚や貝などの海産物や果物、
母の作ってくれた懐かしい食べ物が送られてくる

   夫も子供たちも大喜びだ

先日も送られてきた  

塩焼きにした魚を嬉しそうにほおばる夫に、
「私と結婚して良かったって、この時ばかりは思うでしょう?」
と言ったら、

「うん
   ・・・・・・即答だった 


           塩焼きの魚が撤収されたのは
                言うまでもない・・・・・