モラルハラスメント・ブログ

モラルハラスメントな夫と壮絶なバトルの末離婚した二児の母のブログ☆モラハラブログリンク集もあります☆

そして離婚4~「ごめんね」~

2007年05月02日 13時47分13秒 | 日記
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「山口先生

ありがとうございます。
未納になっている生活費は64万円です。
なつみの口座は、
○○銀行××支店******です。
よろしくお願い致します。

まっち~」

短いメールを先生宛に送った。
即、返信が来た。

「まっち~さん

離婚届、先方の署名捺印付きで戻ってきましたので、
早速速達でまっち~さんあてに発送します。
いよいよですね。
不受理については更新していないとのことですが、
到着次第市役所に提出して下さい。

それから先方から、
部屋の名義がご主人になっているので変更して欲しいということと、
車の名義もご主人名義になっているので変えて欲しいとの要望がありました。
これは離婚届に間に合わないと思いますが、早急に手続きして下さい。

生活費については先方に振り込むよう言ってあります。
入金され次第連絡して下さい。
また、離婚届も到着次第、連絡して下さい。

山口」

離婚届、先生のもとに届いたんだ。
今日発送するってことは、明日には届くんだ。
私は待ち望んだ離婚がようやく手に入り、
とても嬉しいはずなのに、全然嬉しい気分になれなかった。
嬉しいどころか気分的にとても落ち込んでいた。

どんよりと濁った水しか貯えていないけれど、
穏やかな波のない沼があって、
私と子供達の三人はその沼に小船を浮かべて揺れていた。
突然周囲を取り囲んでいた天まで届くような頑固な塀がばらばらと崩れ落ち、
私達三人は激しい流れに巻き込まれながら、急流に乗って、
どこへ行き着くともわからない不安の中、大海に飛び出す。
確かに夢も希望もない、光も見えない塀の中だったけれど
外に出たところでいいことがあるとは限らない。
そんな大きな不安感が今更ながら押し寄せてきた。

一体、子供達と私はこれからどうなるんだろう。
近所に誰も知り合いが居なくて、
身内も居なくて、
一体どうやって生きていくんだろう。

翌日本当に、離婚届が到着した。
到着したその日、
夫からメールが来た。
夫のメールの着信メロディはダースベーダーのテーマになっていたが、
長い間その音楽が鳴らなかったので、
意表を突かれて私は飛び上がった。

恐る恐るメールを開封する。

「今、生活費を振り込みました。
今まで、止めててごめんね。」

どういう精神状態だったのか、
私は泣き出した。
ぶわっと溢れる涙を必死で拭いた。
私が別れたかったんだから、泣くなんて変だ。
泣いたら夫に失礼だ。
それでも涙が溢れてきた。

何度も、
「大好きだよ」と笑顔で微笑んでくれた、
最初のほんの数ヶ月の頃のことを思い出した。
真夜中に、どうしても二人でゲームがしたくなって、
ゲームソフトを買いに走り回って、
何軒もまわった末にようやく見つけて、お店で人目もはばからず、
抱き合ったことを思い出した。
結婚式で、たくさんの人に祝福されて、嬉しくてたまらなくて、
最高の笑顔で写っている写真を思い出した。
新婚旅行で、ヨーロッパに行って、
夫が買ったばかりの革靴で何度も滑ったことや、
標高の高いところでワインを飲みすぎて二人で酔っ払ったことを思い出した。
けい太の出産、なつみの出産、
数少ないけれど家族で、公園に行った思い出。
1年と2ヶ月前まで住んでいた、大好きなあの家を思い出した。

離婚届を開封する。
独特の夫の文字と、私の文字が並んでいる。
つい7年前に、夫と婚姻届を出したばかりなのに、もう離婚するんだ。

本当にこれでいいんだろうか・・・
これでよかったんだろうか・・・
これしか、なかったんだろうか・・・

脱出してからどれだけ、同じ質問を自分に対して投げかけたことだろう、
何度つまづき戸惑い、泣き、苦しんできただろう。
けれどいつも、どんなときも、選択肢は一つしかなかった。
私は夫を変えることができなかったし、
夫は自分を変えることはできなかった。
だから私はあの家で、あれ以上生活することはできなかったし、
骨折してすぐに出てきた。
その時の私には離婚届は、提出できなかったし、
三者面談や夫の接触も、突っぱねることはできなかった。
調停も避けられなかったし、弁護士の先生にお願いすることも
私には至極当然のことだった。
そして今、この手の中に離婚届がある。
それだけのことだった。
苦しんだり悩んだり、泣いたりしてきたが、
迷い悩んだというよりも、常に私は目の前にある事実を受け入れて来たように思う。

離婚届を提出する前日、私はブログにその日の心境をしたためている。
「明日」という記事だ。
迷ってはいない、と言い切っているが、
迷えなかったのだ。

苦々しく、お葬式のような気分で、離婚届を提出するその日がやって来た。

2005年5月2日。

今日は私の離婚記念日である。

2年前の今日、私は夫と離婚した。


子供達と三人、小船に乗って放り出された大海は、
荒波などなく、凪いではいたが、
本当に視界には何にも入らない、見渡す限り水平線で陸など見つからない、
目標も予定も明日のことさえもわからないような、
そんな場所だった。
不安がる子供達をなだめながら私は慣れない手でオールを漕いで、
取りあえず、毎日少しずつ、日の昇る方向に進むことに決めた。



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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (平蔵)
2007-05-02 14:19:17
そっかー5月2日は まっちーさんにとって忘れられない日ですね

実は本日ワタシの誕生日です♪

まっちーさんも新たに生まれた日でもあるのではないかな?

今日という日を新たな思い出を重ね幸せな日にしてください

(^-^)

返信する
今更ながら (にゃりんた)
2007-05-02 15:20:05
まっち~さんと私、離婚したのが1ヶ月しか違わないって事に気がつきました!!
そうだったんだ・・・もっともっと前だとすっかり勘違いしていました。
あの時の気持ち、私も思い出しました。
私はちょうどこの頃、元・旦那と離婚すると決意した頃です。
何だか思い出すなぁ・・・。
返信する
モラの心理 (さら)
2007-05-02 15:53:35
今日は離婚記念日だったのですね。
「ごめんね」と送ってきたモラの心理、これはもう間もなく他人に戻るから、対他人モードになった
ということなのだと解釈しました。
心から詫びているのだとは到底思えません。
ここで迷わなくて正解です、まっちーさん。
本当に良かったーと思いました。
速攻で提出して下さいーと思ってしまいました。

モラルハラスメントという言葉を知って、本当にたくさんのことに自分自身、気付きました。
まだまだ回復への道のりの途上にいますが、
モラ両親のことを「ああ、これだったんだ・・・」
と分かって、迷路の中から脱出できました。
ありがとうございます。
返信する
ふぅ~ (かわまる)
2007-05-02 20:21:33
今日、だったんですか。

なんだか今離婚が成立したみたいに、
私までほっとしています。
返信する
Unknown (くる天ブログランキング)
2007-05-02 20:44:35
はじめまして。
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くる天ブログランキング
返信する
ケータイより読ませて頂いています。 (星乃)
2007-05-02 22:23:32
私も今、毎日悩んだり、だけど気張って頑張って、ふとした子供の一言で、これで良かったのか。。と自問自答しては涙したり。



まっちーさんの記事を読むたびに考えさせられる事も、また励まされる事も多いです。

また、改めて自宅にネット開通したらメールにて近況報告させてください。

おかげさまで何とか毎日無事に過ごしています。



返信する
審判の結果 (みー)
2007-05-02 22:46:19
こんばんわ 記念すべき五月二日にこんな報告ですみません。
家庭裁判所から婚費の決定が届きました。審判前の保全の書類と2通でした。
今日、裁判所に連絡して分かったのですが、夫は即日抗告したそうです。
審判が成立しない状況で、高等裁判所送りになるようです。ただ審判前の保全は有効で2週間以内に強制執行の手続きをとってみれば‥とアドバイスをもらえました。
10ヶ月も待った意味がありませんでした。

精神的にも肉体的にも限界‥
審判の結果は、
①10ヶ月分の婚費 55万円の支払い。
②今後月6万円の婚費の支払い。
③住宅のローンの支払い(18万強)
④住宅の固定資産税の支払い
⑤健康保険の支払い
という内容でした。

私はもう、金額をどうこう言う余裕は無い状態ですからこれで仕方がないと思っていたのですが、とんでもない結果になりました。
11月に保全の手続きをしていて正解でした。
明日には、内容証明郵便で支払い口座を連絡します。
連休明けには、裁判所へ証明をもらいに行って強制執行の手続きをしようと思います。

改めて夫の恐ろしさを感じています。
今日は眠れそうもありません。
いつも自分のことばかりで本当にすみません。許してくださいね。
返信する
はじめまして。 (もるみ)
2007-05-03 00:12:51
こんばんは。まっち~さんはじめまして。
丁度去年のこの時期からずっとロムらせて貰ってました。
去年の今頃夫から非難してきて、毎日夫の影に怯えながら先のことが全く見えていなかったときにまっち~さんのブログに出会うことができました。
一気に読ませてもらいました。
夫に離婚を申し出てみたところ、モラなアイツは承諾するはずもなくモラビームを浴びせてきていたのでやっとの思いで脱出してきたのに危うく戻ってしまうところでした。
当人同士はモチロン、第三者を挟んでもモラ夫はモラぶりを満開にさせていたので、調停の力を借りる事にし申し立てました。でも闘うことを決心したはずだったのに、不安でたまらなくて弱気になっていたところに、まっち~さんのブログに出会ったんです。

まっち~さんのブログを読みながら毎晩泣きました。
自分が過ごしてきた日々とあまりにも似すぎていて本当に驚きました。
それと同時に、自分の考えが間違いじゃなかった事に気づかせてもらいました。
調停に立ち向かう勇気をもらいました。

それから約1年・・・。
調停員の先生方も随分モラ夫を説得してくれたのですが不調に終わりそうになったので、『裁判します!』って
イチかバチかで出たところモラ夫はアッサリ離婚を受け入れました。
裁判と言われたとたんに怖気づくところがモラだと思いました。
最後の審判の時にモラ夫は一人でうつむいて鼻をすするようなしぐさを見せていましたが、誰も気にしていません。
調停員のかたがたもモラ夫にはホトホト愛想が尽きていると言う感じでした。
モラの一人演技・・・かわいそうにも思えました。
調停員の先生方がおっしゃっていました。
「彼の“愛している”とか“妻子を守りたい”って言う言葉は軽い気がするんですよね。彼のは薄っぺらい正義感でしかないんですね。」

弱い犬ほど良くほえる・・・。(裁判所でも吼えていました。)
そんなヤツに支配されていた自分が情けないです(T_T)
でもそんな私でも、モラ封じを少し取得しました。

もうこれからはモラ夫からの支配は受けません。
離婚届も迷うことなく提出してきました。
せいせいしました。

ここまで頑張れたのもまっち~さんのおかげなんです。
勇気をありがとうございました。
長々と失礼しました。
この後もロムらせて頂きます(*^_^*)

アノ頃のまっち~さん!
もう少しで離婚!頑張って!(^^)!
返信する
Unknown (morikoo_2007)
2007-05-07 21:54:58
こんばんは。
私も、つい先日、元夫との別離が落ちつきました。
別居してから、2年目でした。
元夫のもとから、服さえももたず、一人の乳児を抱えて家を飛び出しました。
この2年の間に、そして、今さえもこれで良かったのか自問します。子どものため、自分のため、この結果が良かったのかほんとにわかりません。
でも、この選択が正しかったと、思いたいです。

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