モラルハラスメント・ブログ

モラルハラスメントな夫と壮絶なバトルの末離婚した二児の母のブログ☆モラハラブログリンク集もあります☆

「モラルハラスメント」と「自己愛性人格障害」

2005年02月17日 22時10分41秒 | モラルハラスメント
「自己愛性人格障害」
「モラルハラスメント」という言葉と出会った直後に
この単語を知る人は多いと思う。
「境界性人格障害」「回避性人格障害」などと
同じページで医学的に丁寧に説明してあるところを
目を皿のようにして読みあさった記憶がある。
私は権威ではないから、詳しい分析はできないけれど
この二つの言葉は被害者である私達にとってどんな意味があるのか。

「気付き」を得て「モラルハラスメント」「自己愛性人格障害」
という言葉が毎日グルグルと頭を駆け巡り
「それは何なんだなんなんだなんなんだ」と
ひたすらネットの中答えを求めて歩きさまよい続けた。
皆そうなんじゃないかなと思う。
さんざんさまよった末、答えはネットの中にも、
本の中にも、友人のアドバイスの中にもなく
「自分がそこまで追い詰められていたこと」が答えだと
随分時間が経過してから気が付かされる。
人から何度も言われていたことだけど、
自分なりに納得するにはどうにも時間がかかった。
そうなんだ、夫は酷い人なんだ。

そもそもモラハラを長く受けていると、自分の痛みに鈍感になる。
人に夫のことを「こんなに酷いことされたんだよ~」と話すと
「ええ、そんな酷い人がこの世にいるの?」
「よく一緒に暮らしているよね??」と言われると
「いやぁ~いいときもあるし。どこでもそういう時はあるんじゃないかな」
などと、夫をかばったりしてみることすらある。
客観的に「モラハラの被害者の女性の話」を聞くと
「それは酷い、回復の見込みはない、早く別れて新しい人生を」
と思うし言えるのに、自分のこととなると、判断できないのである。
実際、モラの被害者の人というのは幼い頃から
人ができない辛抱を積み重ねてしまう傾向にあって
そういう中で「えらいね」と言われることに
自分の価値を見出してしまう部分もあるのではないかと思う。
自分がそうだから、だけど。

心の相談室の人の話は先日したが、
その人に思い切り指摘されノックアウトされた言葉がある。
「「夫は・・・夫は・・・友人は・・・子供は・・・父は、母は・・・」って
あなたはずっとそればっかりです。
「私は・・・って言えませんか?私はこう思うって、言えませんか?」
滝のように涙が流れた。
私は・・・とは言えない。私が・・・とも言えない。
ずっとそうして生きてきたから。

自分を信じるということをおろそかにして、
まず人を信じてしまう。
夫婦だから、もちろんなんだけども
自分を信じることをさておいて、まず夫を信じてしまう。
だから「夫」が何もくれない状態になると、飢餓状態になるのだと
そんな分析をしていたけれど、
もっと手前の部分で、自分主体の生き方をしてきたかというと
とっても疑問なのだった。
もともと「ママが喜ぶように」「ママが怒らないように」生きてきた。
会社に入ってからの私は、自分らしく生きていたように思う。
それでも「結婚」というのは「家庭」だから
また再び自分を犠牲にすることで幸せの偶像を結ぼうと努力してしまった。

話がどんどんそれてしまったけど
日記だからいいか。

「希望」という種を握っていないと、人は生きていけないと思う。
飢餓に苦しむ国でも、暑さ寒さに苦しむ国でも
どんな年齢でも、「希望」は自動的に持っているものだと思う。

大きな希望じゃなくていい、普通でいい、いいや小さくてもいい。
小さな小さな希望の種を握って、いつか育つことを信じて
信じて歩けるだけでも幸せなことだと思う。
でも、その「2つの鍵」である言葉によって私達は、
冬の寒さも風の冷たさも耐えてきたというのに、
その種は「芽の出ない種なんですよ」と宣告を受ける。
「どんなに待っても、芽は出ませんよ。」「それでもいいんですか。」
人に問われる、自分に問われる。
「何があっても育たない芽」と媒体ですら説いている。

だって何年も何年も育つと信じてた種
握りしめては、夢見てきた種
そんな簡単に捨てられない。
もう少しもう少しでいいから、育てさせて欲しい
自分は我慢できるから・・・
せめて、今まで自分が情熱を注ぎ、
信じていたことをもう少し信じていたい・・・

そうこうしているうち、その「種」から攻撃を受けるのである。
愛し、信じ、「希望」だった種は、「有毒」な種だと知らされる。
そして「病気なら薬で治るが、障害だから治ることはない」と
その上に「本人が障害があるだけではなく、このままではあなたも危険だ」
と事実をつきつけられるのである。
これでもかこれでもかと完全に希望を捨てざるを得ない状況になる。

幸せになることを信じて頑張ってきた私達に
それほど残酷な言葉はないのではないか。
現実貴重な人生の時間を徒労に終わらせられ
さんざん傷つけられた私達に
この「二つの鍵」となる言葉の表す意味は
とてつもなく重く、大きい。

自分が希望の種と信じ、ずっと握り締めて来たものが
ある日「育つ見込みはない」し「あなたにとって有害」と
そういう現実をつきつけられる、それが
私達被害者にとっての
「モラルハラスメント」と「自己愛性人格障害」という言葉である。

私は精神学を学んだわけではないけれど、
夫がどのようにして「自己愛」になったのかについても
自分なりに熟考したのでまた今度触れたいと思う。

おととしからずっとこの一連の件について
客観的に意見を頂いていた方がいる。
私の大切な人である。
離婚調停に必要な書類はB5で26枚にも及び
夫のモラハラぶりは書いても書いても尽きることはないほどだった。
そのSさんに調停の書類を見てもらい、
「どれが一番酷かったと思いますか?」と聞いた。
夫のことを聞いたのにSさんは
「それを全部我慢してきたあなたが一番悲しい」と
そう言いました・・・

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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同じ思い (よもぎ)
2005-02-18 00:01:37
傷ついたまま言葉に出来なかった感情が、まっちーさんの文章にそのまま書かれていました。

きっといつか幸せな笑顔で暮らせる。ほら、こないだだってそんな時あったよね。私がもっと努力して工夫して頑張れば、ずっとそんな日が続くに違いない。・・それが幻想とわかったのは、私のすべてがめちゃめちゃになってからでした。
返信する
ありがとう☆ (西丸)
2005-02-18 01:01:41
悶々としていた時に、

あのキーワード「自己愛人格障害」

でリンクしていたのが

まっちーさんのこのブログ。



私は救われたとおもって忘れちゃいけないね



本当にありがとう。

私のほうは体は大丈夫だったけど

エイズチェックと肝炎のチェックもしないと(コワ)

本当にモラはゴム嫌がるよね

モラーはまだ追っかけてくるつもりみたいだけど

(脅迫もらいました)

何とか追っ払います



お互い頑張りましょうね
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種…有害な (西丸)
2005-02-18 01:05:06
この部分、まさに来ますね!
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言葉にずしっとくるね (hirobonita)
2005-02-18 15:53:04
まっち~さんの言葉ずしっとくるよ。

今日すごいそう感じます。

まさに有害で爆弾の「種」をまだ持ってる私は自分でそれを捨てるかどうか悶々と悩んだ時期があるました。

毒ガスが吐かれてるのに、確かに痛みが鈍くなってしまってるのは事実ですね。
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がんばろう (まっち~)
2005-02-19 02:03:31
よもぎさん

わかる。どんな気持ちでこのコメント搾り出してるか、伝わってきたよ。

思い切り消化の悪いものを続けて食べたような気分が、モラと住んでいるとずっと続くんだよね。「何か悪いもの食べただろうか・・・」「疲れてるのだろうか・・・」いや、それは実は両方。

モラ毒を盛られ、モラによって疲れさせられている。

その疲れた体がより一層「夢」「希望」を抱かせる。。。

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がんばろう (まっち~)
2005-02-19 02:04:02


西丸さん

ほんとにね、脱出後は気をつけて。

奴らは被害者を「自分のもの」と思ってますから。

思い切り自分のものと思っているからこそ、

モノ扱いできるのでしょう。

モノには心がない。

彼のまわりはモノだらけで、人間は彼の世界の中では彼ひとり。

そういうパラレルなワールドに住んでいるのが、モラ達。

夫の名言をここで二つ。

(頭をかかえながら)

「俺はどうしてもどう考えても人の気持ちがわからない欠陥商品なんや~!!泣」

(別居後。壮絶な戻って来い攻撃のさなか)

「俺、お前が「間柄」「間柄」って言うたびに、その単語聞くたびに吐き気がするからやめてくれ」



hirobonitaさん

うん、やるかやられるか、じゃなくて

やられ続けるか、逃げるか。

無色無臭の毒ガスほど怖いものはないっしょ~

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ありがとうございます (よもぎ)
2005-02-20 00:55:38
まっちーさん

ご自身も今とても大変なときなのに、気持ちを受けとめて下さってありがとうございます。お互いこれからこそは幸せになっていきましょうね。

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私も被害者です (ちゅん)
2007-04-22 00:32:00
こんばんは。初めて投稿します。
私もモラルハラスメントを知って同じように自己愛性人格障害をネットで調べまくった人です。知った時はすごくショックでした。

私の相手は職場の同僚です。4歳年下で私より1年半後から入って来たのにも関わらず、ある時期からすごいモラハラが始まりました。

当初、ACの典型的なパターンのような私は一人悩み自分を責めて我慢に我慢を重ねていました。周りの同僚は私をスケープゴードにするだけで知らん顔。

でも2月のある日、事件があり、その時にネットで何となく「職場のトラブル」を調べていたのがモラハラという事場との出会いでした。
それから相手と戦う決意と離れる決意をしましたが、今でもすごい攻撃に合っています。本当に自己愛人格障害の典型的なパターンの女性なのです。

けれども今自分は前より少し強くなれて恐れず前進しようと思っています。
でもこの件で私はこういう人がいるんだと学びました。これからはAC的な思考はなるべく気をつけてしっかりいきて生きたいと思います。

通りすがりにこちらのHPに辿り付きコメントを入れました。このHPのモラハラの鶴の話は面白かったです。(本当にその通り)これからはもっと自分を大切にしたいと思いました。お邪魔させて頂き失礼しました。
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初カキコです (ゆな)
2007-07-23 00:46:36
私もモラ夫に被害に合いました。不倫されてから気づいたなんて遅すぎですよね・・・
自分が悪いんだとさえ思っていました。(思わされてきました)

子供は二人いるのですが、みなさん別れる時親権はどうしましたか?
私は子供のことを考えるとどうしても離婚は考えにくくって・・・

今の所不倫を反省してかおとなしくしているのですが、また復活するんですかね?

友人や母はそういう人間だって距離を置いて深く関わらなければなんとかやっていけるんじゃない?

なんで母子家庭になってあなたが苦労するの?悪いのはむこうなのに。ガッポリ金を稼がせるようにしなさいといわれたのですが・・・
返信する
はじめまして (サトシ)
2007-10-11 23:39:37
私も被害者です。現在、2人の子供を連れ、夫と別居中、離婚調停中です。夫が自己愛性人格障害の診断を受けているため、ネットで色々検索しているうちに、まっち~さんのブログに辿り着き、そしてモラルハラスメントについて知りました。

結婚して7年間は、皆さんと同じです。すべて自分の至らなさがいけないのだと思っていました。夫の診断がついてからは、それでも何とか家族4人の形を壊さずに、うまくやっていけないかと努力してきました。仲良く過ごせた時もありました。

しかし、半年前、些細な口論が起きたときに、「うまくやれていたんじゃない。私が自分を押し殺して、夫の顔色を伺って生きているだけなんだ。」と気づき、話し合いにならない夫に対し、離婚調停の申し立てをしました。別居直前は私へも包丁が飛び、恫喝はエスカレートし、些細な口論をした義妹に対しても「あいつを刺してやる」とナイフを持って自宅を飛び出し、警察を呼ぶ騒動になりました。

夫は今でも離婚を拒否しています。義母も離婚には賛成していたのに、夫と子供を会わせないことについて、職場や自宅を訪れ抗議してきます。精神的につぶれそうになっていたところへ、まっち~さんのブログに出会いました。夫の特性、まっち~さんの境遇、とても似ているので驚きました。うちの夫みたいな人が他にもいるということ、みんな同じ思いで闘っている(闘ってきた)と知り、心強く思いました。

私だけじゃなかったんですね...

うちの場合も近々裁判になると思います。親権は互いに主張していますが、絶対に譲れません。だって、夫の考え方、人への態度を子供たちに習得させるわけにはいきませんから。子供がいるからこそ、きちんと離婚し、母子家庭になっても、安心できる環境をつくってあげなければ、と決意しています。
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