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まちだ ひろがりネット

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町田・生活者ネットワークの活動日記

宮台真司さんに聞く

2012年03月01日 | 活動
お題は「都民投票のココロ」
でしたが、妙に頭に残ったのは国債の価格は必ず下落する、という下り。

長くても10年以内に、日本の国債は下落する。円の値段も安くなり、
インフレが起こり、貯金は紙くずになり、みんな貧乏になって
外国から馬鹿にされる、というシナリオ。絶対そうなるから、いまのうちに
用意しておこう。

国債は今は銀行が引き受けているが、銀行が買い取るもとでは国民の貯金。
銀行は金の貸し出しで儲ける仕組みだが、産業衰退で借り手がない。国民の貯金にも限度がある。
そのうち、国内の銀行は国債を引き受けることができなくなる。
そうなって外国に買ってもらおうとしても、言い値では買わない、買いたたかれる。
つまり、国債の値段が下がる。同時に円が安くなる。ふううんん。

この国は自分で変わることができない体質で、変わるときは外圧があったときだけ。
黒船、敗戦、エトセトラ。
変わらない体質のまま、実は3.11以前にもう破綻していた。。。
体質を変えないまま増税したって、焼け石に水。じゅっと霧散してしまう。

変わらない体質、っていうのは「国」ばかりではない、ひとりひとりも。
依存しておいてぶーたれる(宮台さんがそう言った)、これではいけない。
任された方はチェックのないのをいいことに都合のいい仕組みを崩そうともしない。

どうせ破綻する国家だと切り捨てながら、住民投票という行動の中に、
市井のひとびとの主体的な自治しようという意識の芽生えることを祈るように見守っている
宮台さんの姿が見えた気がしました。

氏のお話は明快で迷いのない語り口でしたが、楽観を許さない厳しいものでした。
著作を読んでみようと思います。(お)