昨日は雨。
和光大学の『震災・脱原発を考える」シリーズ最終回に参加。
テーマは労働。
原発という事業がいかに人間を軽視した労働に支えられているかという実態を聞きました。
鎌田慧さん ルポライター(青森県出身)
竹信三恵子さん 和光大学教員(元朝日新聞記者)
鎌田さんがきっぱり言った言葉が耳に残ります。
「福島原発事故の責任は国と東電にあります」利用者の東京都民にはない。
彼の主張を明確にする言葉だと思います。
竹信さんのお話から。
原発の建設に当たり8重層にもなるといわれる下請け構造。
それぞれで利益をとって、労働者への報酬は何分の一かになる。暴力団の資金源にもなっている。
しかし、そもそも日本の国民にある「仕事が無いよりまし」という考えのもと、この構造は許容されてきた。
人を大切にしたら産業がつぶれると思う、人命軽視の国。だからいつまでもこの産業構造は変わらない。
人の命を大切にし、そのためにつぶれるという産業にはつぶれてもらう。
そうして産業構造が変わって行く。それがあるべき国の姿では。
鎌田さんのお話から。
原発という存在そのものがモラルに反している。
「金、強制」 を説得と呼び、危険施設を 安全という。
安全を主張するうちに、いつしか己もはまり自縄自縛となった。(安全信奉)
金と脅しで地元をうんと言わせる、学者をうんと言わせる金子力発電(原子力発電ではなく)。
原発は原子力の「平和利用」ではなく「商業利用」。米国の意に沿った産業だ。
それから、労働者が団結しなくなってますます企業の側の思うつぼである、という主張が
お二人からありました。一人一人ならつぶすのはいとも簡単だから。
「労働法について知っておこう、会社には何も知らないふりしてれば分からないから」と
和光大学の学生へのアドバイス。
マスコミ(新聞)については竹信さんが力を込めて話しました。
読者と広告主の力が働くのだが、読者が何も言わないと広告主の力が優勢になる。だから、読者欄への投稿でもいい、新聞にどんどん意見を届けて欲しい。震災後1ヶ月を経た頃になってようやく新聞各社が見るべき記事を載せ始めたのは「国民が騒いだことでゴーサインになったのです」。ちょっと古巣の弁護に聞こえるのを気にしながら、実態はそういうことだと話しました。
本日のお話は、ひとびとが黙って流されて行くこと、知らずに済まそうとすること、それが今日の日本の体質に繋がっているのだと理解しました。諸外国の行動とはちがう、日本のガラパゴス化はここにもある、と思ったことでした。(お)
和光大学の『震災・脱原発を考える」シリーズ最終回に参加。
テーマは労働。
原発という事業がいかに人間を軽視した労働に支えられているかという実態を聞きました。
鎌田慧さん ルポライター(青森県出身)
竹信三恵子さん 和光大学教員(元朝日新聞記者)
鎌田さんがきっぱり言った言葉が耳に残ります。
「福島原発事故の責任は国と東電にあります」利用者の東京都民にはない。
彼の主張を明確にする言葉だと思います。
竹信さんのお話から。
原発の建設に当たり8重層にもなるといわれる下請け構造。
それぞれで利益をとって、労働者への報酬は何分の一かになる。暴力団の資金源にもなっている。
しかし、そもそも日本の国民にある「仕事が無いよりまし」という考えのもと、この構造は許容されてきた。
人を大切にしたら産業がつぶれると思う、人命軽視の国。だからいつまでもこの産業構造は変わらない。
人の命を大切にし、そのためにつぶれるという産業にはつぶれてもらう。
そうして産業構造が変わって行く。それがあるべき国の姿では。
鎌田さんのお話から。
原発という存在そのものがモラルに反している。
「金、強制」 を説得と呼び、危険施設を 安全という。
安全を主張するうちに、いつしか己もはまり自縄自縛となった。(安全信奉)
金と脅しで地元をうんと言わせる、学者をうんと言わせる金子力発電(原子力発電ではなく)。
原発は原子力の「平和利用」ではなく「商業利用」。米国の意に沿った産業だ。
それから、労働者が団結しなくなってますます企業の側の思うつぼである、という主張が
お二人からありました。一人一人ならつぶすのはいとも簡単だから。
「労働法について知っておこう、会社には何も知らないふりしてれば分からないから」と
和光大学の学生へのアドバイス。
マスコミ(新聞)については竹信さんが力を込めて話しました。
読者と広告主の力が働くのだが、読者が何も言わないと広告主の力が優勢になる。だから、読者欄への投稿でもいい、新聞にどんどん意見を届けて欲しい。震災後1ヶ月を経た頃になってようやく新聞各社が見るべき記事を載せ始めたのは「国民が騒いだことでゴーサインになったのです」。ちょっと古巣の弁護に聞こえるのを気にしながら、実態はそういうことだと話しました。
本日のお話は、ひとびとが黙って流されて行くこと、知らずに済まそうとすること、それが今日の日本の体質に繋がっているのだと理解しました。諸外国の行動とはちがう、日本のガラパゴス化はここにもある、と思ったことでした。(お)